実千代鍼灸院TOP > Michiyo Cafe(第2回:突発性難聴)
■司:副島さんは看護師の経験もありますが、この鍼灸治療でやってみたいっていう展望はありますか?
■副:私が一番思ってるのは、看護師に東洋医学を知ってほしい、教えたいっていう思いがすごくあります。
■実:いいですね。
■副:で、鍼灸師も多分これから色々病院にね、入っていったり、あとはまぁその在宅なんかの時に他のドクターや看護師と、意見交換したりすることもあると思うんですけど。何せね、あの私も含めてなんですが、知らないんです。だから、えっ?何をしてはるんやろう?っていう、まぁ時には疑いの目で見てしまったりとかするんですが、それは知らないからだけなんですよ、私の経験からすると。
■実:東洋医学を知らないってことですね?
■副:はい。東洋医学っていうものを全く教えてもらってない。
■実:教育はないんですね?
■副:ないんです、医学部では、1,2回そういう授業があるんですけど、看護師に関しては今のところ全く無くって、日本の医療イコール西洋医学って私たち教えられてきてるんです。だからそれ以外のものに関して、ん?ってなっちゃうのは本当に教育を受けてないからであって。
■実:うんうん。
■副:でもやっぱりそこって一番知ってほしいです。蓮風先生がドクターを教育されたり、本を書かれたり、対談されたり素晴らしいことと思います。自分はじゃあ何ができるか。やっぱり看護の世界でもっともっと東洋医学を知ってもらうために現場教育に携わりたいですね。これから東洋医学ってもっと必要とされる時代が、もう来てるんですけどね既に、もっともっと必要になってくると思うんです。やっぱりこれだけ東洋医学と西洋医学の間に溝があるっていうのはすごく、もどかしい気持ちがあります。
■実: 西洋医学と東洋医学って考え方が根本的に違いますからね。人間をみるという事では全く同じなんですけど。
■司:実千代先生はその、看護師さんの経験を持っておられる方に関して何か。
■実:いつも一生懸命な看護師さんを見て、東洋医学を知ってたら随分助かる場面が多くなるのにっていうのは常に思ってます。患者さんと一番身近ですからね。
■副:はいはいはいはい。
■実:夜中も勤務ですし。夜に悪化される患者さんは多いですよね?母が闘病してた時も感じました。現場で、一番ドキドキハラハラされてますよね。
■副:そうですね。
■実:看護師さんも副島さんのように、求めておられる人が沢山いらっしゃるに違いないと思います。
■副:看護師の考え方ってどちらかというと全人的に。生活とかバックボーンとかすべて含めてその人を見なさいよって私たちは教えられるから、どちらかというと東洋医学にちょっと近いのかなって思う部分はあります。
■実:そうですね。理解も速いでしょうね。とにかく有難い事に、全ての経験が生かされるこの医学ですから色々無駄はありませんね。
■司:これからそういう人材と一緒に学んでいけたらいいですね。今日は本当に有難うございました。
■実:副:有難うございました。