実千代鍼灸院TOP > Michiyo Cafe(第2回:突発性難聴)
■司:耳鳴と聞こえないことが主だったんですね。看護師さんとして、患者さんや職場の方とのコミュニケーションなど支障がなかったですか?
■副:そうですね、まず…電話って普通左で受けますよね。左で受けれないんですよね。
■実:右耳で受けていたと。
■副:はい。必ず右で電話を受けるようにして、で、私が働いてたところは高齢の方が多かったのでスタッフみんな基本的には声が大きくって、一応私のことも分かってくれて、気をつかって大きい声で話してくれてたんです。でも、私の耳のことを知らない人たちと話をするときにやっぱりすごく不便で、何度も同じことを聞き返すのが失礼かなって思ったりしました。向こうが声をかけてるのに私が気が付かなかったりとか。
■実:大変でしたね。耳だから見て分からないですからね。
■副:そうなんです。だから私耳聞こえませんっていうプラカードでもぶら下げておきたい(笑)。
■実:うん~ほんとほんと。
■副:年齢的にもね、まさかこの人がそんな耳悪いなんて誰も思わないので。それはすごくコミュニケーションの点では不便でしたね。何回も聞き返したりするのが申し訳なかったりとか、なんかこう…落ち込むというか、そっちの方向にいってましたね。
■実:そうでしょうね。
■司:なぜこの鍼灸に辿りついたんですか?
■副:私、はじめは薬で気楽にきっと治るって思ってたんですよ、実は。ただ、段々段々治療進めていっても全然良くなってこないので、段々いや~ほんとにこれ無理なんじゃないかなって思ってきて。
■実:治らないと焦ってきますよね。
■副:そうなんです。その上、ブロック治療が結構痛みを伴って…血流を良くする治療なので身体の左側だけがむちゃむちゃグルングルン回って、何か右と左のすごい温度差があったりとか。
■実:へぇ~。
■副:それも結構こう、間隔を空けずにする方が効果があるんで1日に2回したりとか。
■実:ブロック注射ってそういう感覚になるのね。
■副:一言で言ったら、まぁ不快な感覚ですよね。片方ばかりですから。
■実:そうですね。
■副:正直、疲れてたんですね、それでまぁ、その治療もしんどかったし、治らないし、で、両親がやっぱり心配してインターネットでいろいろ調べてくれて、鍼灸は効くらしいよって言ってくれたんですけど。多分、疲れてたんやと思うんですけども、もうそんなんいいよ、ここまでして治らないんだから…みたいな。
■実:投げやりになっていたと(笑)。
■副:そうなんです。でも、たまたま私の知り合いの先生に、鍼灸学校の先生を知ってる人がいらっしゃったんです。いやいやそんなこと言わずにちょっと聞いてあげるよって言ってくれたのがきっかけで、その方が実千代先生を紹介してくださって。
■実:その先生、私も教えていただいた先生です(笑)
■副:はい。電話でお話しした時に、東洋医学では耳以外に原因があるんじゃないかっていう風にも考えるし、自己治癒力を高めていくような治療だからって言ってくださったんです。それを聞いて、あっそれだったらちょっと今までと考え方も違うし、ちょっと行ってみようかな~試してみようかな~って感じでした。
■実:そうですか。その時、悪い方の耳にいっぱい鍼をしますけど、とか言われたら(笑)やめよかなってなりますけどね。(笑)
■副:はい(笑)
■司:今まで鍼灸治療の経験は有りますか?
■副:えっとね、1回、小学校低学年くらいの時だったと思うんですけど、私、近視だったので両親が鍼灸院に連れていってくれました。あのね、それこそ目の周りにいっぱい鍼を刺されるような、何度かそれを受けたんです。
■実:いっぱい鍼、されたんだぁ。(笑)
■副:はい。で、子供心にすごくもう怖いイメージしか残ってなくって。また、それですごく改善されたわけでもなかったんで。
■司:す、すごいですね、衝撃〜(笑)
■副:でもその時に、その電話で話してくれた先生が、そんなに鍼は刺さないから大丈夫よって。あっ、そうですか…っていう事で…
■司:ちょっと安心感が持てたってことですね。
■副:はい。
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