実千代鍼灸院TOP > Michiyo Cafe(第3回:不妊症)
■実:鬱々と一人でずっとネット見て、「やっぱり、私の身体が悪いんだ」ってこう、責めるわけでしょ?それが問題。まあ、知らない方が幸せっていう情報も沢山ありますしね。
■八:そうそう。そうなんですよ。子育ても皆そうなってる。
■実:子育てもネットで?
■八:なかなか、しゃべら無い子とかね、調べて(ネットで)症状が似てる。うちの子もなんか障害あるんちゃうやろか?とか。
■実:余計な心配して、そのお母さんの精神状態が、子供に影響与えたりとかしますね。それと、人と比べたりして、うちの子だけ遅れてる?って躍起になって調べたりしますね。イライラして。
■八:そうそうそうそう。
■実:本当に大変だね。
■八:うちの子なんか、歩くの遅かったけど。
■実:そうだよね。
■八:しゃべるの早かったから(笑)なにか平均より遅いと親としては心配になるんですけどね。私の周り見てると、寝返りとか歩くのが早かった子は、話し出すのが遅い子が多いですね。うちとは逆に。こっちが早いとあっちが遅い、とか考えると、平均したら皆おなじになるんかな~って。
■実:数年前もありました。しゃべるのがちょっと遅いからって「この子、異常があります」って。医者から。
■八:検診とかで?
■実:そう。
■八:ひどいね。
■実:それで、私に本当にうちの子異常ありますか?っていうから、「いや、全く無いですよ」って言いましたが、その子今も元気で賢いですよ(笑)
■八:ほんま、ひどいこという人いてるんですよ。うちも一回言われたことあるけど。
■実:検診行って余計落ち込むっていうね。今年も、沢山不妊症来られてるけど、30まだ前半の人、「先生、私、私の卵巣、40代後半って言われました。」って悲壮な声で。
■八:確かにね、そうそう。
■実:もう一人、「先生、私、卵ない!って言われました。」って。
■八:え~?
■実:今回は排卵してないって事でしょ?ずっと無い事無い(笑)でしょって言い返しましたが。「でも、もう今後もずっと無いかもしれないんです(涙)」って、メンタル低下ですね。
■八:そうそう。
■実:だから、まず、底から、盛り立てていかなくっちゃいけないんですよ。
■八:そうですよね。
■実:顏いじったりね。私は滅多に女の人に、大人の人に、顏なんか触りませんが、「大丈夫。大丈夫。」ってもう子供のように撫でてあげて(笑)。
■八:親のよう。
■実:そうそう、だいぶ、元気になってきたよ。彼女も、心がここに来てから楽になったって笑ってるし。でも、また落ち込んだりして忙しいです。
■八:へぇー。私の不妊治療の先生ね、それが全然なかった。最後の挑戦のときも卵巣の値が平均のグラフと比べたらほとんど閉経の数値でしょ!っていう数値で。
■実:でも先生は何も言わなかった。
■八:そう。
■実:偉い。
■八:その先生は、一応こんな数字ですけど、妊娠するかどうかにあんまり関係ないですからね。みたいな感じであっさり。
■実:いい先生だね。
■八:そう。本当にいい先生に巡り会えて。
■実:やっぱり、先生の一言重要です。
■八:そう。上がるも落ちるもね先生の一言。
■実:だから、変な事いう先生は、心と体は繋がっている事を無視してるからですよ。ましてや、こういうメンタル面が大きいこと知ってたら、実際は言えないでしょ。
■八:そうです。
■実:だから、この不妊症だけじゃなくて、癌の人にも平気でね。「はい、もう、癌で半年です」とか。本人に。先生にもよるんですが。患者さんが多過ぎて??
■八:そこまで、配慮出来ないぐらい忙しいんですかね。本当に医師が患者さんの性格も知ってて、この人は言うたら頑張る人や、って分かってて言うんやったらいいけど。
■実:そうそう。
■八:で、私の先生は、初めて着床した時も、+でしたよ!陽性でましたよ!って握手。
■実:いいよね~人間的。
■八:不妊治療専門の病院なんで妊娠したらそこを"卒業"して産院に移るんですけど、最後の時、もう歳も歳やし、もう止めますって言った時も「これもある意味、卒業ですね。お疲れ様でした。」って言って握手してくれて、もう涙出ましたよ。
■実:素晴らしいね。それが、本来の人間性溢れるお医者さんだと思うよ。本当にいい先生で良かったね。
■八:ここにも良い先生いてはるし。
■実:ありがとうございます(笑)。
■八:いい先生ばっかりに巡り合って。
■実:八恵さんが引き寄せてるわけよ。変な先生に当たらないように、ちゃんともうネットの時点でね、仕分けしてるんでしょ。
■八:そうですね。自分で情報収集したときにね。
■実:自分で考えて…。それでもまあ、いっぱいありますからね不妊治療の病院は。お金も高いね。
■八:高い。何回か判定でダメだった時に、どうしますか?って先生に問われて。私の気力と体力と経済力が続く間は続けます。って言ったんですよ(笑)
■実:でもそれ、実際、全部必要ですよね。
■八:はい。
■実:基本的には東洋医学では、生殖器っていうのは、「腎の臓」と関係がすごくあるので、不妊症というと、その辺の弱りってみるんですけど…実際、さっきからの話で言っても、「肝の臓」つまり過ストレスが中心ではないかなって思います。
肝って言ったら、発散しながら気の巡りを良くしてっていう作用があるんだけど、鬱々してくるとこれが停滞してしまう。それで、イライラして身体のバランスを崩すきっかけを作っていったりするんですね。それと、貧血気味の人は、姙娠しにくいように感じてます。確か、八恵さんも、貧血っぽかったですよね。
■八:舌が白っぽかったですよね。立ちくらみもしょうっちゅう。
■実:そう、舌も見て。実際貧血症状もありましたよね。貧血も、実際に、血液を作る能力のどこかが弱ってて作れないのか?肝気が高ぶり過ぎて、(気の「陽」に対して「陰」が血なので)血が相対的に減っていく。こういうパターンも多いです。
また、別の言い方したら、肝気が上へ上り過ぎて、下にある「腎の臓」が相対的に弱ってヘニャヘニャになる。カーっとなって、足が地につかないって経験無いですか?下半身が安定しないんですよ。ふわふわして。
■八:はい。
■実:だから今、ほとんどの人が、肝が高ぶりすぎて逆三角形状態になってて。それで、腎の臓とか、子宮・膀胱経が弱ってるっていう人が多いです。どんどん歩いて欲しいんですが。イラ~っとする前にね。もう、歩いて、歩いてって言うんだけど。
■八:ボーっと歩くのがいいですね。
■実:そうそう。ボ~っとね(笑)。
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