実千代鍼灸院TOP > Michiyo Cafe(第1回:アトピー性皮膚炎)
■司:同じアトピーの患者さんでも色んな方がいらっしゃいますから、その人によって使うツボも違うんですね?
■実:そうですね。
■山:あーそうなんですか。
■実:この間こられたアトピーの患者さんには、実はお灸もすえて治していきました。下半身が冷えすぎて、上半身には熱が上がりすぎてて…
■山:あーそうなんですか。それをね、見出す先生の腕の良さ。
■実:師匠のお蔭です。
■山:もう、鍼なんて本当に思いつきもしなかったです。ステロイドがダメなら、漢方で治すしかないって思ってましたね。
■実:マスメディアも漢方の事は結構取り上げてますからね。
■司:そうですね。体を温めるのがいいよっていう本も沢山出てたりするんで。
■山:そうですね。私なんか本当に今まで、寒かったんですね。冷えて。あの、体を温める物を食べるといいって言われてて、そのように食べてきてたんですけれども…
■実:冷えにも色々あって、気が停滞しても冷えるんですよ。
■山:そうなんですね。
■司:まさか、邪熱がこもってるなんて思いもしないですもんね。
■山:だからあの、漢方の煎じ薬をいれてもらった時に、身体を温めるって書いてるのもありました。量もすごかったし、もう喉も通らなかったです。
■実:漢方薬も使い方ですごく効くと思うんですが、そう思ったら、1本の鍼だけでこうやって熱をとって、良くなっていくっていうのは、非常に画期的な治療といえば、画期的ですよね。
■山:そうですね。
■司:それと、山下さんの心の持ち方とか、あと、養生指導をちゃんと守って歩いてらっしゃるって事もたぶん、治療に大きく影響を及ぼしたんだろうなと思いますね。あと何か聞かれたいことありますか?
■山:本当に、先程も話したように、アトピーを治すのにあらゆる事をしてきたんですけど、良くなったり、悪くなったりの繰り返しで、本当に私自身、一生、治らないものなのかと思ってきたんですけど、まさかね、鍼でアトピーが治るなんて思ってもなかったですね。鍼って不思議ですね。ステロイドも漢方薬も今は一切使っていませんし。
■実:何十年も患ってこられて忍耐でしたね。毎日毎日この痒さと。凄いことです。
■山:そうですね。もう、外に出るのが本当に恥ずかしかったです。半袖も着れないですし。
■実:髪の毛も、バサッて抜けてしまったアトピーの患者さんもこられてます。
■山:私も、一時、頭の皮膚がジクジクしてた感じがあって。
■司:頭も皮膚のつながりですからね。
■山:そうですね。で、ヘアワックスを付けなくてもいいような状態でもう、固まってしまってて、で、髪の毛が抜けて辛い思いをしましたね。
■司:このホームページを色んなアトピーで苦しんでおられる方が読まれると思いますが、すごく勇気付けられると思います。患者さんの、生の声で、今回話していただいてるので。
■山:今も悩んでらっしゃる方が、多いですからね。私もその一人だったんですけれどね。
■実:私もこれからも頑張らせていただきます。今日は本当に有難うございました。
■司:有難うございました。