実千代鍼灸院TOP > Michiyo Cafe(第4回:シェーグレン症候群)
■優:原因がよくわからないので、もしかしたら私が悪いからこんなんになってしまったんかな。だから、治らないんじゃないかっていう恐怖がすごいあって、職場とかも結構同じようなストレスかかる環境だったので、また同じような所に居たら酷くなるかもしれないっていう、すごい怖さがありました。
■実:自分を攻めながら、職場環境にストレスを感じていたんですね。だから、職場を何回も変えてますね。
■優:もう次々人が辞めていくような職場でした。最後に残ったのが自分だったんで(笑)それが一番すごいストレスでした。1年も務めてなかったんですけど(笑)
■実:続かないのも、職場がトラウマになっていたんですね。
■優:そうですね。次どんな職場か不安でいっぱい、同じだったらどうしよう。こんな怖さでした。
■実:そうですね。でも、ここ1年半は職場変わってないですね〜。
■優:そうですね。うれしいです(笑)
■実:変わってないだけでなくて、調理師試験とか、薬膳の資格も取っちゃいましたね。意欲がドンドン出てきて素晴らしいです。
■優:おかげさまです(笑)
■母:あの、最初は半信半疑で挑戦していったんですけど、少しずつ頑張ってくれるのを見て、私も嬉しくて。
■実:同時にお母さんも変わりましたね(笑)。初めは、大丈夫でしょうか・・・の連発で(笑)、何回も治療後お話しさせて頂きましたね。懐かしい。一番気にしていたのは、就職しても続かず、その度毎に落ち込む彼女の精神状態が気になりました。落ち込むと、体にもはっきり出ますので。身体を調えては、また崩すの繰り返しでしたね。
■母:心が安定してしっかりしてたら、この病気は出ないんですかね。
■実:病気は色んな条件が整っちゃって発症しますので、でも、精神的なものはかなり病状に影響を与えます。
■母:そうですか~。いいところに就職決まってるのに、本人も良かったって思っている半面、いつも大丈夫かなっていう不安がいつもあった感じです。
■優:そうですよね、そこは、仕事がすごい暇で、することがなかったんで余計に色々考えてしまうんです。
■実:あの、お母さんにもかなり気を使ってたと思いますよ。すごく心配されてたでしょ。母娘ですからお互いに必要以上に通じ合って、感じあってしまうという、ね。ですから、お母さんも共に変わっていただかないと(笑)これは難しいって思ってました。お母さん、同じ質問ばっかりでしたからね~(笑)。今日も、来ていただいたのはその為なんですが。
■母:そうだったと思います。たまたま環境が10年前からコロッと変わって、私的にもう必死でした。ただもうこの人が独立するのを目標に自分が頑張ってただけでした。
■実:お母さんの心配が過ぎてしんどくなった時もあったと思いますよ。彼女は結構我慢強いですから。
■優:何ていうんですかね、言ったらアカンと思ってしまって。うん~、でもどうしたらいいかが分からなくて、すごい分かってるんだけど…みたいな。
■実:分かりますね。その複雑な気持ち。(笑)
■母:でも、日に日に先生のお蔭で元気になっていって、見違えるようになって精神も強くなりましたね。どん底からはい上がったって感じです(笑)
■実:どん底のとき、肝数値も一気に跳ね上がって、ステロイド剤も6錠になりましたね。
■優:あ~。すごいしんどかったです。
■実:ここにも来れなくなって、一度お家に行かせていただきましたよね。確か、2年前の2月に。
そこから立ち上がりましたね。凛々しく(笑)。
■優:はい(笑)
■母:どん底の時に、先生が「大丈夫、治るよ」って一言仰ってくださって。もうそれで二人ともなんかすっごく気持ちが楽になって、その一言ですっごく。
あの時から、変わったね、気持ち。
苦しかったけどもその苦しさがまた違って。
希望が湧いた感じというか。ほんとあの一言だけが忘れられなくって。
■優:ずっと自分がそういうのを背負っていかないといけないんだって思ってしまってたから。繰り返しばかりだから。
■実:よかったね~。東洋医学は、病名は勿論参考にするけど、病名イコール難病じゃないんですよ。どこまでいっても東洋医学で診立てるので。東洋医学の場合は、精神的に自分が治そうっていう気持ちが低下したり、希望を失ってしまって、気が動かなくなって、本来の自然治癒力が働かなくなったら難病っていう表現をするかもしれません。気が動く間は鍼が身体を修復してくれますのでね。
■優:うん~。
■実:心と身体が繋がってるので、そこがものすごい大きな違いかな。
■優:そうですね~。
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