永遠の都
懐かしい小説
忘れ得ぬ小説
ローマを舞台に
青年が
宗教の権威と
政治の謀略と
闘う小説
人間性こそが
この世で最も
神聖なもの
幸せは
苦しみの中にしか
見つからない
真実の言葉が
胸に迫ってくる
こんな賑やかな
人間の集まりを
私は知らない
小さな事には
こだわらず
話は宇宙の果て迄
広がって
全てを笑い飛ばして
言いたいことを
自由自在に話せる
集まり
人間の優しさと
慈しみと愛情が
ほとばしる空間は
大きな波動となって
宇宙の母のもと迄
こだましてた
全てのブレーキは
子いればこそ
全ての捨て身は
子いればこそ
全ての喜びは
子いればこそ
全ての悲しみも
子いればこそ
母の子を想うは
深く果てない
宇宙のごとし
若い男性が
優しい手で
野良猫を
いつまでも
撫でていた
怖がる様子も
逃げる様子も
無い野良猫
こんな
微笑ましい光景に
小さくて大きな
平和を感じた
愛情が深いほど
理性が働くもの
理性と愛情は
常に裏表一体
理性を伴わない
愛情は
偽りと見破る