「日々の心いろいろ」より(ホクシマメナシ)
昨日は北辰会のエキスパートコースの勉強会でした。午前中は残念ながら用事で不参加。聞きたかった。。。
お昼からは乳幼児期に発症する、難治性の癲癇(てんかん)、ドラベ(Dravet)症候群の症例発表でした。発症率は2万人から4万人に1人らしく、日本では3,000人の罹患者がおられるようです。
今回、蓮風先生と小児科医の鈴村先生が治療され見事著効を得、学会発表された症例です。
病因病理から配穴、注意してみるべき点や親御さんに対する配慮に至るまで、様々な角度から東洋医学の素晴らしさを教えて下さいました。
他の症例にも応用できるアドバイスが満載。有難い勉強会です。
その後は、新風先生の刺鍼実技のデモストレーションを見たあと実技練習です。
いつも明解な高木先生のご指導の下、私は関東支部の先生の治療をさせて頂きました!皆さん実際お疲れなので本気の治療になりました(笑)
ところで、デモストレーションでの、「見る」というのはとても大切ですね。新風先生が切診した後に刺鍼ですから、刺すポイントも想定できますし、その刺鍼実技も素晴らしいので、見てるだけでもとても勉強になります。
やはり、良いものを沢山見る事は重要です。感覚などもどんどん良いものを見て養われるように思いますね。
私も15年蓮風先生の治療を受け、治療を見させて頂いてます。10年目頃から少しずつ鍼の凄さが分かるようになってきました。
これからの10年、もっともっと成長したいです。
「日々の心いろいろ」より(ユキワリイチゲ)
鍼の効果は様々ありますが、滞っていた気血の流れを通じさせ心身共に風通しよくする事です。これ大事です(笑)
気血の流れが良くなると、本来人間が持っている自然治癒力が益々発揮されます。
自ら治そうとする力が自然治癒力です。
先日も、転倒して肋骨打撲で来られた患者さんですが、同時に歯茎も腫れていたそうです。
治療した夜に歯茎から多量出血しそのまま腫れが引いたと言われてました。
出血に驚いた患者さんでしたが、鍼に来られてるご家族が、それは鍼の効果で血が出たんだから大丈夫と言ってくれたようです。
長く鍼を受けてる患者さんは鍼の効果を解説して下さるので有り難いですね~(笑)
また、過去に脳梗塞を6回もされてる患者さんですが、鍼をしてから一度も倒れる事なくお元気です。この患者さんは鍼をしてから一度、鼻血が多量に出て止まりません⁉と慌ててお電話下さいましたが、
これも、脳梗塞を防ぐ為の出血でした。人の身体は、バランスをとろうとろうと常に働いてくれてます。自然治癒力こそ偉大な力です。
その手助けをするのがこれまた偉大な鍼です。鍼に感謝。
今月のお花。。。天空に咲いてる様。
先日、ある同業者と患者さんとの向き合い方について話しました。
年齢も性格も環境も全てが異なる患者さんが日々来院して下さいます。
バックに抱えるどうしようもないストレスが、皆さん100%といっていい程、体に影響を及ぼしています。
そのストレスとなる悩みは我々が経験してない事だらけです。過去のストレスまで今の体調に影響してる事も多々あります。
そこで私達鍼灸師はどう患者さんと向き合えばいいのか。。。ですが、
今の時代を考えれば、ネットやSNS等の広がりで、直接人に会うという事が少なかったり、会話する事に臆病になったり。。。
この「直接」という、直に接する事で感じれる思いや理解、痛み苦しみを直接お聞きする事で生まれる共感はかなりあります。
今この「直接」がとっても大切だと思います。私達鍼灸師は、直接患者さんからお話しを伺い、直接肌に触れます。
この事自体が素晴しいと私は感じています。
どう接すればいいのかと、頭であ~でも無い、こ~でも無い(笑)と考える事より、
目の前の患者さんと日々誠実に接していけば、患者さんから学ぶ事ばかりだと気付き、自分も謙虚になります。それが向き合うという事かも知れませんね。
「日々の心いろいろ」より(乙女椿)
先日から産まれて1週間の赤ちゃんが来院されてます。小ちゃくて可愛くてたまりません!
この子は、黄疸が酷く、未熟児でお乳も吸う力が弱く食欲不振…4時間もオッパイ飲まないらしく体重が減少してるそうです。泣く力も弱いです。
やはり、食べ力や泣き力は生命力の現れですね~大切です。
いつもは、主に手掌を使ってツボを触ってますが、人差し指か、場所によっては小指で触れてます。
でもツボの反応はバッチリと出ていました!刺さない古代鍼を数秒翳して治療を終えました。
すると、お目々ぱっちり開けて(笑)お乳を沢山飲んでくれました!
次来られた時は、動きや吸う力、泣く力が出て来ましたとお母さんもびっくりされてました。
鍼は、広く知られてませんが、壊れやすくある程、重症である程、効果を発揮してくれます。
鍼は、生きてるものの整体にどれ程優しく働いてくれるか計り知れません。
鍼に感謝。。。患者さんに感謝です。
薔薇の香りにうっとり。
食いしん坊のピパちゃん。
全国には鍼灸を受けられる治療院は沢山有ります。鍼灸院、接骨院でする鍼灸、病院併設の鍼灸院、中国の方がされてる中国鍼などなど。。。
西洋医学の様にガイドラインが無いので、それぞれ皆さん考えて治療され、効果も上げておられると思いますが、
東洋医学の場合は、同じ鍼でも整体に対する考え方や鍼の使い方等、先生によりかなりの違いがあります。
私達北辰会方式の鍼の特徴のひとつに「少数鍼」があります。
殆ど一本しか鍼は使いません。多くても2本です。鍼がどの様に効いたかが分かりやすいですし、
北辰会方式は整体をかなり慎重にソフトに診ています。師匠の蓮風先生も豪放磊落な先生ですが、鍼に対しては驚く程慎重ですね。
況してや近年は知覚過敏や神経過敏な人が多く、整体を雑に扱ったりするとバランスが乱れます。
ツボの選び方も脈や舌等整体をしっかり診て慎重に選ぶ必要があります。特に精神疾患の患者さんは要注意です。日々患者さんから教えて頂いてます。