新穂高の山々
以前、大好きな画伯「東山魁夷氏」の事を少しブログに書きましたが、先日、京都国立近代美術館に生誕110年記念東山魁夷展に行ってきました。
一番始めに展示されていたのは、勿論、有名な『残照』でしたが、見た瞬間涙が出てきて…自分に驚きました。
多分画の魂に感応したのでしょう。
この『残照』は、東山魁夷が次々と肉親を失い画壇的にもドン底の状態にあった時、千葉県房総半島の鹿野山に登り見た光景だそうです。
そして氏は、「天地の存在はこの瞬間に私と同じ運命にあり、静かにお互いの存在を肯定し合いつつ無常の中に生きていると感じた」と言われています。
これは、東山魁夷にとっての「風景開眼」の絵と言われているそうです。
ひとつひとつの作品に釘付けになりながら拝見しました。感嘆感動…言葉では言い表せません。
他の画と圧倒的に違うのは、絵がどれも信じられない程に澄み切っているのです。本当に輝いていました。
何事も、同じものを見ても人により見え方感じ方が違います。一点の濁りも無い澄み渡った魂に映し出された画伯の絵は、自然と人間の完全な融合…美の究極に感じました。
こちらの魂にまで届く程のインパクトがありました。
一本の鍼もそうありたいと心から思いつつ、自省しながら感動の余韻に浸っています。
上高地の水はホント美しい。
心が洗われる美しさ。
先日関西の番組で、「ポリファーマシー」の事を取り上げてました。
ポリファーマシーとは、必要以上に多種類の薬を飲んで健康被害が出る事です。
薬の副作用で、手が勝手に動いて止まらなくなったり、無表情になったり、急に気を失ったり、原因不明の様々な症状が出るとの事…(怖っ)
ある患者さんは、薬の副作用を疑ったそうですが、自分は専門家でも無いので、医者に言いにくかったらしく。。。
主治医が変わった事で薬を見直し、10種類から4種類に減らしてもらい、手の震えや気絶は無くなったんですって!良かったぁ。
私の患者さんにも、20種類の薬を服用され、足が痛くて歩けなくなった人がいました。お医者さんに言って減薬してもらうと歩けるように。。特に精神疾患の患者さんに処方される薬の量は半端無いですね。ホントに問題です。
また降圧剤は患者さんから言わないと低くなってても処方されるので、ふらついて倒れる方が多いです。
番組では、念の為の薬の処方をしてる医者が多い事や、患者さん自身が睡眠薬等の依存になって要求するなど、減薬の難しさを取り上げてました。2種類の眠剤はふらつきで転倒危険が高いと言われてましたが、2種類以上服用されてる人は多いですね。
また、胃薬が原因で意識不明や認知度の低下、更には転倒骨折した人の薬の量を調べると、沢山飲んでる人が多いという結果に。
お薬手帳を一冊にして、パソコンで重複してる薬を調べて減薬してる所もあり、今後、日本も3種類以上は出さない等減薬の方向にドンドン向いて欲しいです。
薬の多用は自然治癒力を阻害しますし、国保もパンクしますので…してるかも。。。どうか宜しく。