「日々の心いろいろ」より(ワイルドストロベリー)
何年経っても思い出して来てくださる患者さんに心から感謝します。今日も実家に帰る途中なのでと、数年ぶりに親子で来院して下さいました!
お顔を拝見して懐かしさでいっぱいになりました。
かなり敏感な患者さんで、普通の人より感受性が何十倍だから様々キャッチしちゃうね、とお話ししましたが、
この様な過敏過ぎる患者さんは、受け皿オーバーした分が身体にきます。全身が針で刺されるように痛むとの事。
でも鍼灸院に行けると思ったら今日不思議とマシなんです(笑)と。嬉しいですね。
過敏な人ほど症状も激しいですが、鍼の効果も抜群です。
この患者さんの様に、医者にどこを検査しても異常ありませんと言われて来院される方は多いです。
こんな人こそ体から心、そして魂まで響く鍼がいいですね。
家の近所のモクレン。
医療関係に携わっていると、必ずとっさの判断を迫られる時があります。
とっさで無くても患者さんが、先生どうしたらいい?と選択に迷っておられる時のアドバイスも日常茶飯事です。
判断を間違えば中にはとんでもない事になりかねません。
先日も、緊迫した声で遠方の患者さんからお電話がありました。
主人が職場でよだれが出てろれつが回らないらしく、どうしたらいいか鍼の先生に聞いてみて!という事でした。
が、そのご主人は一度も鍼治療された事は無く知らない人です(笑)
片手が痺れたり、後頭部が重かったり痛かったりが無かったら、直ぐ病院行かなくても大丈夫ですが、それらがあれば直ぐ行ってください。
とにかく水を飲んで横になるようにと指示しました。
その日はそれで落ち着き、次の日病院に行くとやはり軽い脳梗塞だったらしくとても感謝されました(笑)
ご家族が鍼治療を受けてるのを見て信頼して下さってる事が嬉しかったですね。
でも、どう考えても脳梗塞の症状ですし、知らない患者さんなら尚、直ぐ病院に行くように勧めたほうがいいとは思います。
こちらの神がしっかり安定して無いと判断が狂います。どこまでも術者が健康でないといけませんね。師匠の教えです。
西宮ガーデンズ入り口に見事な桜。気の流れが変わりますね。
昨日は北辰会の役員講師研修会に参加してきました。
午前中から夕方まで実技三昧のかなり内容の濃い研修で充実感で一杯になりました。
今回は内科医と整形外科医の両先生方と共に実技をさせて頂きましたが、
北辰会にきて鍼を勉強されるお医者さんは皆さん正直で情熱的な先生が多いですね~(笑)先生方の職場でのぶっちゃけトーク笑ってしまいました。
また関東支部の後藤先生から、脈診やフェザータッチのよりベストな方法等を教えて頂き、皆さん興奮して学んでおられました。
治療もして頂きましたが、整体を丸ごと捉えつつ、何処をポイントにすれば全体が整うかを知悉しておられ、そのスゴ技(笑)には驚かされました!
実技の後は蓮風先生が来て下さり、開口一番、大事な事は人間理解です!との核心のお話があり、不動の風格を感じました。
後の懇親会でも蓮風先生も頗るお元気で私達と時間を共有して下さいました。また二次会での油谷先生の爆発トーク(笑)、ほんとに楽しかったです!色んな角度からの考え方にワクワクしました。
総じて北辰会は鍼を心から愛し、より鍼を極めて、多くの人を皆んなで救っていきたいと切望してるロマン(笑)溢れる団体かと。そう思います。幸せな事です。
数週間に一度よしみのお花屋さんに注文する事にしました!
上のカーネーションは1回目、このグロリオサは2回目のお花。明るくなっていいね。
小学生の息子が、昼寝から覚めてボソっと「そろそろ鍼に行かなアカンわ…」と言うんです(笑)とお母さん。
様々症状がありましたが、長く鍼を続ける事で、症状の改善だけでなく、性格が温和になり、且つ客観的に自分を見つめれるようになったようです。
現代は子供も神経過敏過ぎて体調不良になるパターンが多いですね。
お母さんが調子悪そうなら子供から「鍼に行ったら治るよ~」と言われるそうです。
こうして子供達が進んで鍼に行く!と言ってくれる事は何より嬉しいです。
この平和な治療法、鍼灸や東洋医学の考え方がどんどん見直されて国民的医療になって欲しいと切望します。
さすれば、病人は減少して、心にもゆとりができて、家庭が平和になります。世の中にも平和の連鎖が広がりますよ。
患者さんの手作りのお雛様。
今度は端午の節句、立派な兜を作ってきて下さいました!
先日、師匠が「気」の話しをされました。その中で、「鍼を持つ人の意思が伝わる、これが気の世界だ。」と言われました。
とても重い一言です。
正に師匠が常々重要視されてる心持ちの大事です。
鍼の効果を引き出すのは、どこまでも術者側にあるということです。鍼の責任でも患者さんでもない…
厳しい厳しい世界。ウソやハッタリは微塵も通用しない世界。
自分の胸に手を当てて、どの様な心持ちで鍼を持っているのか、常に問うべきですね。
鍼に感動しつつも自己を振り返り見つめる、その繰り返しの中で、院内にもリズムある心地よい気が作られていくのかも知れません。
鍼と向き合う事は自身の心持ちの軌道修正でもあるとつくづく感じます。
師匠も今尚、その自己と闘い鍼を極め続けておられます。
その御姿に感動を禁じ得ません。師匠の鍼の世界は無限大です。