「日々の心いろいろ」より(ポインセチア ファンタジー)
先日の土日は、北辰会関東支部主催の順雪会にスタッフ全員と行ってきました~
今年は初の熱海一泊と言う事で、参加者は過去最高90名近くの大人数でした。
熱海は私も初めてで、勉強会は過密スケジュールでしたが、展望温泉、梅園や樹齢二千年の楠見学、グルメ、MOA美術館等、様々観光してきました!かなり忙しかった(笑)
今回の研修は午前の竹下有先生の「衛気」の講義から、午後の新風先生の「フェザータッチから刺鍼へ」の講義と実技指導で、
テーマが一貫してて流れが良く内容も充実してて良かったです。
この衛気の捉え方はとても難しいですが、島内薫先生の実技指導も、様々ヒントがあり本当に勉強になりました!
そして、翌日は待望の師匠蓮風先生の「難病に挑む!」の講義でした。
先生の一言一言が今回ほど重みを持って迫った来たのは初めてです。
どこに鍼をすれば難病が治るとか、そういった表面的な講義では無く、鍼を持つ側の心持の大事を厳しく突かれた内容でした。
今回の順雪会はもう一度心新たに鍼灸道を歩んで行こうと決めた研修になりました。
影で準備をして下さった役員の先生方に心から感謝します。ありがとうございました!
「日々の心いろいろ」より(クチナシ)
最近、患者さんの中に風邪が治っても咳だけが中々治らない方がおられます。
それも一度出ると止まらなくなり、比較的激しい咳です。これを東洋医学では「気逆咳」といいます。
咳と一番関係のある臓腑は肺の臓です。この「肺の気(肺気)」は粛降作用と言って、気を下ろす作用があります。
そして、この肺気は、肝の臓の「肝気」と協力しあって上下のバランスをとってます。
この肝気は、肺気とは反対に昇発作用といって、気を上に上げる作用があります。
つまり、肺気の粛降作用と肝気の昇発作用の拮抗(見事なバランス)で咳も出ず穏やかな呼吸が生まれるのです。
それが、風邪等で肺気が弱ってる所、春の気は草木も人の気も全て上へ上へ上げる力がある為、
肺気と肝気のアンバランスが生じて激しい咳が出てしまうのです。肺気弱、肝気強ね。力関係大事(笑)
呼吸器系の弱い人(肺気弱)で、多忙にしてる人(肝気強)はこの気逆咳に非常になり易いです。
春は身も心もキツキツに縛らず、ゆったりとして下さいよ~くれぐれもね。
「日々の心いろいろ」より(サザンカ)
昨日は北辰会スタンダードコース研修会で、午前も午後も「うつ病」についての勉強でした。
うつ病は今や他人事では無いほど何かの条件が揃えば罹患してしまうメジャーな病です。
実際、午前中の講師の古田先生ご自身が、過去にうつ病になり、乗り越えた体験も交えながらお話しして下さいました。
内容もとても分かり易く古田先生の優しい人柄が伝わってくるホントいい講義で勉強になりました。
午後は、祖父江先生がうつ病の患者さんと根気よく向き合い鍼で改善されていった過程を、講師の油谷先生が解説されてました。
祖父江先生は名古屋から研修に来られ、誠実さが全身から滲み出ておられる先生です。
後で祖父江先生からその患者さんとの向き合い方などを伺い、うつ病で苦しむ患者さんにどう寄り添っていくのか考えさせられました。
私も何人かかなり酷いうつ病の患者さんを診させて頂いた事がありますが、患者さんから、その方の悩みの芯や捉え方など様々教えて頂きました。
皆、環境も生まれも育ちも性格も違います。自分の価値観では到底推し量れない様々な思いで生きておられます。
患者さんの体表からも、その方の悩みの深さを感じる時があります。
術者がどの様な心持ちで患者さんに触れるのか、一番試されるのがうつ病の患者さんかもしれません。
日々自分の心の鏡を磨いて、患者さんの生命のダイヤモンドを発見していきたいです。
「日々の心いろいろ」より(玉牡丹)
明日は立春ですね。皆さん、何かウキウキしたり、ヤル気になったりされてますか?
春は動植物が冬の寒さから一気に芽吹き動き出す季節です。通常なら人も同じです。
それが異常に眠いとかうつうつするとなると変ですね。胃腸がこの春の肝気におされるとなり易いです。
また、普段からイライラ、せっかち傾向の人は、更に春の肝気が昇り過ぎて、重心が上ばかりに傾いて転倒し易くなります。
今日も脳梗塞を何回も起こしてる患者さんが、治療後直ぐ起き上がって転倒してしまいました。
幸運にも様々な好条件が重なり大事には至りませんでしたが、本当に気を付けないと大事故になります。
自分自身もこの春の肝気にどの様に作用してるかを客観的に観察しながら、自他共にこの季節の変わり目に対処していきたいです。
今週末は温暖で、来週からまた寒の戻りがあるそうです。ジェットコースター状態ですから気候が落ち着くまで少しだけお淑やかにしときましょう(笑)