「日々の心いろいろ」より(ロウバイ)
今月から始まったプレミアムフライデー。比較的大手に勤めてる患者さんに「有りますか?」と聞くと、
殆どの方が、無いですよ~それどころか土日も出勤しないと仕事が間に合わないという感じです。大変ですね。
先日聞いた人は、有りました…と。
「3時に上がって遅くまで飲んでました。それに他の日にしわ寄せ来てイライラします」と…祝日も出勤らしいです。
プレミアムフライデーって、月1回とはいえ、この患者さんにとっては確実に症状は悪化しますね(笑)
これからなので様々いい所も出てくるのかもしれませんが、う~ん…と言いたくなります。
サービスも過剰、文句出ないように気を使いすぎ、長い会議…全体的に日本は無駄な事を省いた方がいいと思います。
仕事に追われてるこの現状。ゆとりが無いのでイライラして病状悪化です。気の滞りが起こるのは必然ですね。
様々、見直す必要を感じます。先ずは身近な所から考えてみましょう。
「日々の心いろいろ」より(ミツマタ)
先日、それぞれ何て美しいのかと四大陸フィギュアスケートを感心しながら見ていました。
その中でも、釘付けになった演技が三原舞依さんのスケートです。
何の滞りも無く、偏りも無く、空間も味方にして流れるような安定とパワーがある演技は、
見ている私自身の中から不思議と幸福感が湧いてくるようでした。
本当に素晴らしかったです。
鍼を持つ私もこんな鍼がしたいと心から思いました。
微塵の緊張も与えない演技、鍼。
鍼を通じて、患者さんと私の共鳴音が美しく流れるようなそんな交流が出来たら素晴らしいですね。
深いエネルギーに満ちた鍼を目指します。
「日々の心いろいろ」より(ドウダンツツジ)
母の時代から、鍼治療を半世紀以上に渡って受けてこられた小川寿美子さんが、今月11日に霊山へ旅立たれました!
享年109歳❗️です。
100歳の時、往診の帰り転ばないでね、とお伝えした矢先、転倒し大腿骨と上腕を骨折され大手術されましたが、順調に回復。医者もビックリです。
現在80歳の一人息子さんの親孝行ぶりも半端なく、お孫さんに至るまでこのおばあちゃんを中心に優しい心が溢れているご親族です。
先日お線香をあげに伺うと話は尽きず、この2年間の施設生活の様子を写真にとり、それはそれは丁寧に残しておられ感動しました!
今年のお正月もひ孫にも囲まれ、自分でしっかりスプーンを持って美味しそうにお食事され、皆さんから本当に大切にされてました。
思い返せば、大家族に囲まれながらも、甘えが無く完全に自立されてましたね。ただあるのは感謝の言葉ばかりでした。往診時も。「ありがとう、ありがとう」の声ばかりが今も聞こえてくる程です。
生前、元気で長生きの秘訣は何ですか?と伺うと、間髪入れず「くよくよしない事ですね~わははっ」とハッキリ言われてました。
ご主人をお子さんが1歳の時に亡くされ、どれ程のご苦労があったかと思いますが、
様々な風雪を越えられた方の相は、優しく涼やかな風格があります。
お家に戻ってこられた小川さんのお顔は、喜びでツヤツヤされてました。
また来世でもお会いしましょう。また色々教えて下さい。
「日々の心いろいろ」より(サザンカ)
同じものを見ても人によって見えるものが違うと思いませんか?それは五根(目、耳、鼻、口、意)全てに言えます。
例えば、こんな話があります。アフリカサバンナに住んでる人が、「ゴリラの足跡がある。ゴリラはこの道を2日前に通った」と、実際そうみたい。凄いですね(笑)
他の人が見ても足跡は全く見えないそうです。
同じ木を見ても、今日の木は生き生きしてて木が話しかけてくる(笑)っていう時とか、元気ないなぁとか。。
その物や、またはその空間が発する気、つまりそれらのエネルギーを感じれるかどうかは、実は鍼灸師にとって非常に大切な事です。
先日の熱海研修の時に師匠が言われていた「直感」という話に繋がります。
直感はどうすれば磨かれるのか?との問いに師匠は、経験を積む事ですと言われてました。
サバンナの住民と同じ様に、患者さんを沢山診させて頂いていくうちに磨かれていきます。
サバンナの方達は、野生の中で生き抜くために必要だからこそ磨かれます。
鍼灸師は、患者さんに心をくだき思いを馳せるからこそ磨かれていくと思います。
「日々の心いろいろ」より(シキザクラ)
昨年、友人のご主人が癌になり今通院で抗がん剤点滴をしながら、関東の北辰会の先生の鍼治療に通われてます。
病院では、お医者さんは患者さんの顔を一切見ず(笑)、パソコンにひたすら向かっていて、
点滴ルームは、お洒落で快適なリクライニングチェアーでテレビ付らしいです。
側から見てると、まるで癌患者さん治療オートメーション化に思えるとの事。はい、次、はい次って感じ(笑)
皆んな急いていて何されるか分からないわ~と真剣に言ってました。医者が患者さんと向き合ってないから心配になるのは無理無いですね。
大病院になる程その傾向は強いようで、私の患者さんからも顔も見てくれないとしょっ中聞きます。
今の医療、どうなっているのでしょうか?
このままでいいのでしょうか?癌患者さんが多いから仕方ないのでしょうか?
鍼の先生は、問診室には天井まで凄い量の本が積んであって(笑)、身体を触って診てくれて、養生指導もしっかりと、
実際、抗がん剤後の気だるさや吐き気は鍼が抜群に効いて元気になると喜ばれてます。
これからの医療…とにかく病気にならない事です。予防医学こそ益々叫ばれる時代になるでしょうね。忙しくなります。