「日々の心いろいろ」より(クレマチス・モンタナ)
高齢化社会になって話題満載の認知症ですが、ここ鍼灸院にも何人か来られてます。
また、患者さんから相談を受ける事もありますが、その方こそ疲労とイライラでバランスが崩れてます。
実のお母さんが認知症になるなんて。。信じたく無い気持ちも強いので尚更葛藤があるのでしょう。当然です。
先日もリュウマチを患ってる患者さんのお母さんが認知症で、
そのお父さんもご主人も家族全体が振り回されてグチャグチャになってる方のお話を聞きましたが、
認知症のお母さんに、駄目出しの連続をされてました。そうじゃ無いでしょ!とか、えー?違う!とか…全否定発言(笑)。
これでは認知症が悪化する一方です。
歳をとれば物忘れも当然、変な発言と思ってても本人には意味があります。過去に封印してた思いとか(笑)。
そうね、そうだね、と認めてあげる事こそ認知症の人の心の安心がありますし、歳をとれば誰もが行動もスローになります。
早く早くなんて言わないで、ゆっくりでいいからね、と言ってあげればまたそれも安心になります。
現実は大変かも知れませんが、ひとりでもこの様に安心を与える人がいれば家族全員が好循環になります。
もれなく誰もが歳をとるわけですから、認知症の方に学ばせて頂きながら、認知症っぽくなった時に、あーこの事ね(笑)と言える余裕を持ちたいですね。
「日々の心いろいろ」より(エリゲロン・オーレウス)
先日、何故ブログを書いてるの?と素朴な質問がありました。(伸浩先生から(笑))
何の為に?という事だと思いますが、折角なので、改めて考えを書きたいと思います。
といっても、本当に大した内容がある訳でないブログなので、こんな事言うのも恥ずかしいのですが(笑)。。取り敢えず…
第一に、東洋医学の素晴らしさを知ってもらいたいから…が率直な答えです。
も少し言えば、東洋医学の鍼灸に携わる私自身の考え方を知って頂きたい、と言うのも理由のひとつです。
毎日、様々な患者さんに接し、色んな考えや思いを伺い鍼を施していく中で、本当に沢山の感動があります。感動以外もありますが(笑)。
その時の私の思いを書いています。
そういう事で言えば、私のブログは、「特定の一人」の人の為に書いている時が多いです。
例えば、先日の「心がさっぱりしてる事の大事」は、患者さんのお母さんへ向けて書きました。
詳しくは言えませんが、このブログ読まれてお母さん少しでも喜んで下さる様に…との思いからです。
いつも難しい事は書けませんが、毎日思いが溢れてくるので出してる(笑)…だけかも知れません。Written by は完全にそうですね~
読んで良かったと思って頂けるひとりの方の為にブログを書きたいです。
自分の感性を磨きながら。。これからもどうぞお付き合いください。
「日々の心いろいろ」より(フラグミペティウム・ベッセアエ)
先日、30代の男性がお母さんの紹介で来院されました。
この方、本当に珍しく、邪気を全く感じない人で…不思議な感じの人。
東洋医学では気の流れを阻害するものを邪気と呼びますが、
この邪気の大元は、精神の乱れから来るものが殆どです。
つまり、過度な喜怒哀楽が気の停滞を生む大元という事です。
気が停滞したら気滞に、気滞が長引けば瘀血に、そこに飲食不摂が重なれば湿痰に、というような邪気が生じます。
この患者さんも様々症状はあるのですが、鍼をするとツボの整う事の速いこと。
心が澄んでるので、外の邪気に傷つき易い面は大いにあるとは思いますが、
基本的に心がサッパリしてるので、気の巡りが非常に速いですね。
また、この患者さん、折り紙博士の様にあっという間に色々折って下さいました。いっぺんに子供達の人気者です。
心にわだかまり無くサッパリしてる事って大事ですね。
色んな折り紙持参(笑)
鶴とドラゴン
我が家の遅咲き朝顔が毎朝乱咲きしてます。この色ばかり。
師匠のお玄関の朝顔も蕾がしっかり美しいです。
先日、某新聞に、病院や診療所で患者様という呼び方を見直すという記事を目にしました。患者さんに戻そうと。
「よそよそしく親しみが無い」等々の意見も多く7割の人が反対との事。
またその中で目にとまったのが、一部の人の「誤った権利意識が助長」されているのも変更の理由としてあげられていた事です。
様で呼ばれるから、ちょっと偉そうになって高飛車に出るのでしょう。こんな人は稀?とはいえ人間の心理の怖さですね。
当初は患者さん中心という事で様付けを始めたらしいのですが…チョイ失敗だったと。
では、反対に考えてみれば、先生の立場の人は、何時も先生という敬称で呼ばれてるわけです。私も。たまに実千代さんって呼んで下さる患者さんもおられますが、これは母時代の患者さんです(笑)。
医者、弁護士、政治家、税理士、教師はみんな先生です。いつもいつも先生って呼ばれて、知ら無いうちに私は偉いんだー!みたいな錯覚を起こしているかも知れませんね。勿論、私自分も含めて。
この先生職の方々は弱者を守る立場の人達ばかりです。
弱者を助ける人が、先生と長年呼ばれると立派になった気分(笑)になり、偉そうになりかねません。余程気をつけないと怖いですね。鍼地獄落ちます(笑)。
思い返せばここ鍼灸院も、世間に習って(迎合)して、患者さんの声を患者様の声にしました。
少し違和感があったので、ブログの中では患者さんで通してますが、患者さん中心とはどういう事か、そんな単純な事では無いと思います。心して先生業をしたいと思います。
先日、久々に「New患者様の声(笑)」を6症例アップさせて頂きましたので、是非ご覧下さい。
患者さんは東洋医学の大証明者です。いつも心から感謝しています。
持ちつ持たれつですね(笑)