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実千代鍼灸院 Michiyo Acupuncture Clinic

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院長のブログ 実千代院長の最新ブログ

2015年9月8日(火)

調和こそ宇宙のリズム。


「日々の心いろいろ」より

東洋医学を始め、全ての宇宙の営みは「調和」にあります。

日々、私達は患者さんの不調和を様々な角度から見つめ調和の方向へと治療していきます。

この調和について、興味深い対談が掲載されてましたので抜粋します。

「調和とは、古いものと新しいものの出あい、異なるものどうしの出あいが、創造の方向へとダイナミックに働くことではないでしょうか。

たとえ葛藤があっても、衝突や対立につながらないという、秩序感覚、内的な規律が働いていることでもありましょう。

こうした軌道に則るためには、生命の尊厳に立脚した人生観や世界観がなくてはなりません。そして、互いに尊敬し合い、学び合う姿勢が根幹にあらねばなりません。」
「潮 新連載対談 王蒙氏×池田氏より」

心から納得がいきます。

この調和、先ず自らが率先垂範していきたいです。

2015年9月7日(月)

寒湿邪に侵されないで。


逞しい豊岡の山々。


日本画の様でした。

昨日は豊岡の往診でした。シトシト降る雨で、さすがに豊岡は気温が20度、寒さと湿気…寒湿の邪でいっぱいでした。

身体が普段から熱く、熱のため乾燥してる人には心地よいのですが、

寒がりで胃腸が弱い人にとって、寒湿の邪はこたえますね。

下痢、食欲不振、うつ病、腰痛、神経痛、めまい等が発症し易くなります。発症するにはプラスαの条件が要りますが。。

湿気は胃腸を弱めます。今年の夏の湿気と暑さで、既に元気が消耗し胃腸が弱っている所、

今週も梅雨のような湿気と寒さですから、養生を間違えてはなりませぬ。

先ずは、暑さの為にあまり出来なかった散歩をしっかりして、気を緩めすぎず、

しつこい物、特に餅米系は避けてあっさりした物を適量食べる事。

お寿司やお刺身は寒湿の食べ物です。食べ過ぎず、食べたら一緒に生姜を食しましょ。

生姜は、身体の湿を取り除き、少し温める作用があるのでお寿司には付きものなんです。

少し生姜を使ったお料理を作ってみてね。豚の生姜焼きなんて最高ですよ。私も大好きです。

2015年9月5日(土)

鍼の力で幸を引き出す。


芸術的なマスカット!


特秀シャインマスカット。

少女漫画から抜け出た様な14歳だった美人さんが、すっかり大人になって超大手に就職が決まったと報告してくれました。

お母さんと来院された6年前を思い出します。

手足が氷の様で何をしても寝付けず、時々頭をハンマーで殴られた様な頭痛を起こし、

そして、お昼間の様々な我慢が夜中に噴出し暴れ出すという…美しい彼女からは誰も想像出来ないような症状でした。

この間、色々な事があっても、全て乗り越え、逞しくなった彼女の姿が嬉しくてたまりません。

その人の本来持っている良さを思う存分発揮するためには、先ずは身体のバランスがとれている事が大切です。

身体のバランスが整えば知らない間に心のバランスも良くなります。

これが鍼の力です。

お母さんからの食べた事のないような甘いマスカットを戴きながら、人の幸の人生を共に喜べるこの仕事に合掌しました。

2015年9月4日(金)

患者さんを減らすために。


「日々の心いろいろ」より(メディニラ・スペキオサ)

免疫学の権威、安保徹先生が、著書『医療が病を作る』の中で、

アメリカで評判の医師用教科書『ドクターズルール四二五』の一文を紹介されてました。

「可能なら全ての薬を中止せよ。不可能なら、できるだけ多くの薬を中止せよ」

「薬の数が増えれば副作用の可能性はネズミ算的に増える」

「四種類以上の薬を飲んでいる患者は医学知識の及ばぬ危険な領域にいる」

「高齢者のほとんどは薬を中止すると体調がよくなる」というものでした。

安保先生は薬の中でも特に、痛み止め薬の連続投与によってもたらされた交感神経緊張に警鐘を鳴らされてます。

患者さんを診ていて考えさせられる所大です。

今後、日本に於いてもこの薬の投与はどの様に変遷していくのでしょう。

ともかく、患者さんを減らすために出来る事を最優先に考えていくべきだと思います。

全ての医療関係者が、先ずは患者さん自身の治癒力を信じて。

2015年9月2日(水)

患者さんの観察力。

「日々の心いろいろ」より(ブラッシング ノックアウト)

膝に水が溜まって腫れた患者さんが、憤慨して来院されました。聞くと、整形外科の先生が、膝の一点を見て、「水抜いてからヒアルロン酸注射しましょう」と言われたようで、

「前のお父さん先生の時は、ちゃんとジッとカルテを見てから治療してくれたのに…」との事でした。

それでどうしたの?と聞くと、抜いて入れられてもプラマイ0だから(笑)断りました…と。

膝だけ見た先生に不信感でいっぱいになったのでしょう。

患者さんにとって先生は1人、先生にとって患者さんは、沢山の中の1人なのでしょうが、安易な考えは通じません。

患者さんの方が1人の先生の一挙手一投足を見つめてます。ドキッとする程に。

本当に治してくれそうかどうか、形でなく心があるかどうか、自分の辛さを把握してくれてるかどうか、その他色々(笑)

患者さんと互いに本音を話せる関係でいたいものです。

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