鍼には、即効性がありますが、中々直ぐには効果が出ない場合もあり、人により様々です。
その違い…様々原因は考えられますが、基本的には、虚(弱り)が大きい程、治りは遅いです。
何らかの虚(弱り)を補うのに、多少時間がかかりますが、根良く治療を続けていくと、必ず虚は補われ、回復していきます。
更に虚が酷い人は、少し良くなってから、また暫く小康状態が続きます。
踊り場の長い階段を、上がっていくようです。
患者さんの中には、こちら以上に忍耐強い患者さんがいらっしゃいます。
主となる症状の変化が見られなくても、黙々と治療に来て下さいます。
今日、やっと、「少し楽になってきました。お陰様です」と。感謝の言葉と共に坦々と。
患者さんのブレないココロには、教えられること大です。
春の草花は明るい。
様々な人の声に興味があります。
声はその人の内面を表しますので、
患者さんの発する声、診察においても重要視しています。
基本的な声が、澄んでるか濁ってるか、高いか低いか、安定してるか不安定か、明るいか暗いか、色々ですが、
体調が良くなれば、声にも艶がでて、安定した明るい声になります。
術者の声も、本当に大切です。
難しいですが、「やや低めで、適度に明るい声」は患者さんを安定させます。
声も心の表れ。思いの表れ。重要ですね。
電車で10分の所に、十三(じゅうそう)という駅があります。こんなに近いのに、西宮とは全く違う世界。
ひと言で言えば、ド庶民。全く持って気取りなく、言いたい事は気兼ねなく、情に厚い。
商店街も活気が満ちてます!
私の生まれは大阪の下町、城東区ですので、元来私も、ド庶民の出身。こういう所に行くと妙に血が騒ぐというか。嬉しくなります。
ここの駅前に、これまた味のある女性鍼灸師(風待堂鍼灸院 荒木院長)がおられます。
昔ながらの有名なネギ焼きを2人で食べながら、鍼の話で超盛り上がりました。
彼女はまだ開業して2年目ですが、日に日に腕を上げ、話をしていて学ぶ事大でした!
これから、お昼は邪魔しに、度々通おうかと考えてます。嫌がらないでね~
荒木先生からも、町からも元気頂きました!
最近、年度始めだからでしょうが、鍼灸院の経営の事で相談を受ける機会が多いです。
私は経営学を勉強したわけでないので、よく分かりませんが、
策や方法に走り過ぎるのは良くないと思います。
一番大事なのは、吉田松陰ではありませんが、「志は何か?」ではないでしょうか。
志は、心指すとも言われますが、自分の根底の心がどちらを向いてるかです。
患者さんは本当に鋭いです。
工夫した宣伝もいいですが、長く親しまれる院を作ろうと思ったら、コツコツ誠実に取り組むしかありません。当然ながら。
結局、治るのか治らないのかですから。
志あってこその宣伝や策。ここだけが過剰になるとバランスが乱れますね。
ここは日本なので、海外の事を書いてもスルーされそうですが、色々参考になります。
「最近、肩が凝ってきたぁ」と言えば、「じゃ、クアに行ってきたら?」「うん、1ヶ月行ってくるね~」等々の会話は日常茶飯事らしいのです。
ドイツをはじめヨーロッパには多数、クアオルドという温泉レジャー施設があって(有名なのはバーデンバーデンですね)
子育てで疲れたり、仕事でストレスが溜まったりしたら、医者に証明書を書いてもらって1ヶ月程は気軽に出かけるそうです。
それも、三食付いて宿泊費も無料。子ども連れなら、そこから近所の学校に通う事も可能で、全部国が補助します。
とにかく、スッキリさっぱり疲れをとって日常生活に戻るというスタイルです。
私の友人、若いハズです!
日本では、無理を推して働くことが当たり前の日常に、心身共にお疲れのお身体を拝見して、考えさせられますね~(^^;;
皆さんが健康なら、健康保険はパンクしないし、経済も活性化されるし、少子化対策なんて言わなくてもいいのに…とつくづく思いますね。
鍼は、クアに代わる心身リラックスの場所だと自負してますが…無料じゃなくてごめんなさい。