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実千代鍼灸院 Michiyo Acupuncture Clinic

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院長のブログ 実千代院長の最新ブログ

2013年7月20日(土)

92.アレルギーって何者?


マンゴ、ピーチ、メロン、チェリー

暑い夏、こんな涼しいデザートを頂きました。
あまりに綺麗で、食べるのが勿体無いねと言いつつ…スタッフ三人であっという間の完食。

この直後、元々、果物アレルギーのあるスタッフは喉が痒くなり、首から上が蒸気し真っ赤に。下腿まで痒くなる始末。不便ねと、笑っていたら、今度は私の番。みるみる両方の頬が痒くなり、赤くなっていきます。お互いすぐ治まりましたが。。。

2人とも、アレルギー反応がおきたという事ですが、そもそも現代病とも言えるこのアレルギーって何者でしょう?

単純に言えば、赤味や痒みは陽が過多ということです。陰陽和平が本来の姿ですから、陽(火)過多は、陰(水)不足に傾きます。

陽過多を取って、陰とのバランスを調整するのか、陰を補って陽を鎮めるのか、の選択になります。しかし、その程度により、また、臓腑との関わりにより、さじ加減が変わってきます。その判断のトップには舌診があります。

ところで何故、陽過多陰不足になり、皮膚に湿疹が出るのでしょう。

気候、飲食等々の外的要素から、便秘、無汗、多汗、不眠などを引き起こす内的要素まで、様々な、複雑な理由も潜んでいます。

現代は、どちらかと言うと、多忙で発散ベタ、感情に蓋をしてしまい、溢れた陽が皮膚に出る…こんな風にも思います。

2013年7月18日(木)

91.少しショックな驚き

私は大阪のとある下町に生まれたお陰で、沢山のご近所さんの手をお借りして育ちました。

その中に、畳屋さんのおばちゃんって呼んでるお婆ちゃんがいます。

先日、数年振りに会いに行くと、久し振り過ぎるよ!と太ももを何回も平手打ちされてしまいました。

その力の強い事、驚きました。94歳とは思えません。

更なる驚きは、手が綺麗な事です。さすがに手の甲は私の方がマシですが、掌が私よりずっと若くて柔らかい。少しショック。。。編み物しかしてないからねと笑っておられましたが…

鍼灸師にとって掌は命ともいうべき武器です。自分のややこしい掌を反省しました。きっとここは特別な場所なのかも。

畳のい草の香りは、私にとって最高の理気剤(気を巡らせる薬)です。ホッとします。

血の繋がりも無いのに、こんなに繋がりと愛情を感じる人…それが畳屋のおばちゃんです。

たまに年齢関係無く、そんな人に出会います。不思議な事です。

100歳目指そうねと言うと、こうしてただ息してたら生きれるよと。確かに…さすがに言う事が違います。有るのは無作のみ。

どうかどうか、うんと長生きして下さい。


右がおばあちゃんの手


柔和なお顔


素朴なお顔

2013年7月16日(火)

90.ココ豊岡が原点


ひまわりの中にハート


赤ちゃん葉っぱ柔らかい

先日、豊岡に往診に行ってきました。夏の豊岡は、半端なく暑く湿気が多いです。

ですが、ココ豊岡は、驚く程、いい方達の集まりで、気候とは裏腹、いつも爽やかな気持ちで帰宅します。

お家を提供して下さってるお母さんの面倒見の良さ、信じられない程です。

10畳程の和室を二間、解放して下さり、片側は、お布団を三つ引いて治療室に、片側は、待ち合い室に。

机ひとつ囲んで、お茶、手作りジュース、お菓子やデザートを全員に。お昼は自栽培のお野菜を使ってのお料理ご馳走になります。

豊岡弁での賑やかな雑談中、寝てる人、治療しながらも話に参加する人…家族のような安心感に満ちた風景です。

先日は、チョットしたアレルギーで、私の頬が真っ赤になってるのを心配して、色んな方が色んな情報を次々教えて下さいました。

いつも、術者も患者も分け隔て無く、地のまま有りの儘です。

お母さんの病、実は慢性白血病です。医者の抗がん剤の勧めも無視して、ただ鍼治療を続けて今で8年目。こんなに元気でいいのでしょうかと笑っておられます。

ココは、月一回、私にとって、正に医療の原点に戻れる、そんな処になっています。

2013年7月14日(日)

89.足元から対話を


ラベンダーの波


夏の秋桜

ここ数ヶ月、スタッフ達を連れて少し遠方に往診に行ってます。

この車中の行き帰りが、中々貴重な時間で、普段ゆっくり話せない事、彼等が思ってる事を聞けるいい機会になってます。

私の考えも赤裸々に話す事ができ、かなり有意義です。

対話できる事は人間の特権です。
対話する程、相手を知る事ができ、日々の行動や発言の根拠が分かります。

他にも沢山のメリットが有ります。相手に対する幅が広がる、互いに気付いてない自分を発見する、誤解が解ける、課題が明確になる等々。

患者さんの悩みの上位には、常に人間関係があります。

時には、家族といる時間より長い他人との人間関係。ここがギスギスしていては気が上がったり、散ったり、固まったりと心身共に循環障害になります。

今はメールなどで簡潔にやり取りが出来る時代だからこそ、足元から対話をしてみては如何でしょうか。

自他共に豊かになっていく最高の健康法だと感じます。

2013年7月12日(金)

88.問診について一言

私の鍼灸院では、殆どの問診はスタッフに任せ、追加問診を私がしています。

どの様な症状で、いつから、何処が、どのように痛むのか(不都合)から始まり、小さい頃から現在に至るまでのポイントとなるような情報まで。。。

その上、飲食、排泄物、生理、睡眠等の状態まで伺い、約1時間程費やします。

患者さんには、初対面にも関わらず、数々の質問に、誠実にお答え頂き本当に感謝しています。

スタッフも、失礼の無いように、緊張しながらも一生懸命問診しているようです。

ところで、問診の難しさは、何処にあるのでしょう。

ひとつは、相手の立場に立って間が読めるかどうかにあると思います。

その上で、病の原因は何処に有るのかを探っていくのですから難しいのは当たり前です。

間が悪い(ぎこちなさ)は、あまり上手な問診とは言えませんし、こちらが主導していかなければ病の本質には迫れません。このバランス大切です。

ともあれ、患者さんとの温かい、ホッとする様な人間交流の場になって欲しいです。尋問では無いのですから…

それが一番大切な事ではないでしょうか。

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