先日、東京にカリスマ美容師がいるとの事で用事のついでに出向いていった。
カリスマってどんな感じかな?というのが私の興味の対象だった。
カリスマを調べると「超自然的・超人間的な資質」「人々を率いて時代に大きな変革をもたらす力」「人を惹きつける魅力」とあった。
まず、美容室の椅子に座ったら、勢いよくカリスマが現れた。おもむろに、私の髪型を見て自分の主張の一部を言い残して(前髪ですね~)立ち去って行った。
シャンプー後、こちらの言い分も少し聞きながらもいきなり前髪をバサッとカットしていく。(小学校以来こんなに前髪が短くなった事ない)
殆どの美容師は前髪は最後に切る。何故かというと1番難しく、ここで失敗するとうるさいお客さんに何を言われるか分からないから慎重にいくのは当たり前。「大胆にいかれますね~」と言うと、前髪を初めに切る自分の凄さを何気にアピールされる。
途中、似合うね~とか、いいね~を連発されながら私を乗せていこうとする。「すごいマインドコントロールされるんですね」と私も負けてない。(あまり似合ってるとは思えない為)
ちょっと私の勢いにたじろぐカリスマ。そこが人間的で良かった。「また東京きたら寄って下さいね!」と言われ別れた。
結果、私のカリスマ論は、①爽やかな勢いがある事。②ポリシー(自信)を持って楽しんでる事。③そのポリシーを相手に共有させる力がある事。④言ってる事と結果が一致してる事。(相手が満足したかどうか)これが1番大事。⑤優しい事(ちょっとお人良し)ここが本当のカリスマと偽との分かれ道。⑥いい人が側にいる事。
何れにしても、生命力が満タンで、如何に上手に距離感を持って、相手にその生命力の威光を注げるか。かな?
私自身にはカリスマ力が有るとは思えないが、カリスマを沢山排出したいと心から念じている。
素晴らしい先輩達に育てて頂いた思い出は数え切れない。何気ない一言に内面を見抜かれて檄を飛ばされた事、一緒に笑って泣いて、一緒にお風呂に入って行動を共にして下さった。時には、先輩の良いと所と悪いとこ両方見た方がいいよと言われ、先輩の悩みまで打ち明けて下さった事も。
まさに20代は手塩に掛けられて育ってきた。
今、人を育てる事の難しさと重要性をひしひしと感じている。。
私の人を育てる事の考えの一端は、
第一に、人材を探し出すこちらの眼が重要。
第二に、人を愛する心がこちらにあるかどうか。
第三に、愛しながらも人を客観的に見る冷静な眼を持つこと。
結局相手ではないかなと感じてしまう。
今、桜が満開を迎えている。先輩がかつて私に、桜は咲きたいと思って咲いてる、でも、春が来て温暖にという条件が調わないと咲かないもの。人も同じで、成長したいとの思いと、成長させたいとの両者があって初めて桜のように満開になると語られた。
でも、人を育てると言っても、そんな奥がましい事でなくて、自分自身が生き生きと、好奇心一杯日々ワクワクして、何歳になっても輝き成長してる事が一番大事なことなのかもと最近は感じる。