副島香織です。
先日、北辰会(鍼灸学術団体)の夏期研修会がありました。
北は北海道から、南は鹿児島まで、求道心溢れる先生方が集まり、会場は活気に溢れていました。
研修では、打鍼について学びました。
打鍼とは、簡単に言えば、腹部の邪に提鍼と呼ばれる刺さない鍼を用い、槌(つち)でコンコンと響かせ、邪を散らします。
腹部の邪を取ることで、全身のバランスを調整します。
(ホームページ、「治療方法、治療道具」の中で打診道具の紹介をしています)
腹部の触診、鍼の当て方や槌の叩き方、一連の流れの中で、私が講師の先生に言われ続けたことは、
「患者さんと気を合わせること。
お腹だけを診るのではなく、身体全体に視野を広げること。」
邪を見つけよう、邪を取ろうという気持ちが強くなると、
患者さんと気を合わせることもできず、視野も狭くなります。
りきみのない気持ちで患者さんと向き合う…
患者さんの身体が教えてくれることを感じ取れる手をつくる…
自分の課題がたくさん見つかった、有意義な研修でした。
これからも、たゆみなく、精進です。
副島香織です。
院の小さな人気者、4歳の男の子が、2ヶ月あまりの入院生活を終えて、小学生のお兄ちゃんとやってきました。
実千代先生から、「退院おめでとう」の素敵な手作りメダルをもらって、ご満悦。
自由に遊べない日々、家族と離れて過ごすひとりの夜、小さな身体に入る点滴の管…
たくさんの試練を乗り越えた彼は、
お兄ちゃんを気遣ったり、実千代先生との会話に少し大人びた言葉を使ったり…びっくりする程成長していました。
これからも、腸の病気のために、食事が思うようにとれず、点滴を背負いながらの生活を続けなければいけません。
たくさんの試練が次々にやってきますが、頑張って頑張って乗り越えていってほしいです。
乗り越えていくごとに、強さと、優しさと、逞しさを身につけて、きっと、素晴らしい青年になっていくのだろうと思います。
院のかわいい人気者に、そしてお兄ちゃん、ご両親にも
みんなでエールを送り続けます。
吉田綾乃です。
私はお灸が大好きな鍼灸師です。
そして、お灸の練習がもっと好きです。
お灸の練習は、ヨモギで作られた艾を親指と人差し指でつまみ、緩く拠っていきます。そして、その端を鉛筆の先のように尖らせ、米粒大の大きさにちぎります。尖った方を上に向けて、板の上に置いて、火を点けるのです。
そして、また艾を拠って端を尖らせ、次の一粒をちぎって火を点ける。その繰り返しです。
米粒大に捻った一粒を、一壮(いっそう)と言います。
一壮の大きさ、形、捻りの強さ、置き方、それらをいつも一定にする練習です。
一壮捻り火を点ける。その一壮が燃え尽きる時に、次の一壮に火を点ける。
タイミングが一致する。これを理想として練習します。スピードと正確さが必要です。
火が消えるタイミングは、艾量、大きさ、捻りの強さの目安です。
慌てながら捻っても、騙しながら捻っても、全く大きさが揃わず、火が消えるタイミングが合いません。心を鎮め、無心に自分の手の動きに、神経を尖らせます。
やがて、心が落ち着くとリズムが整い、火が消えるタイミングも揃ってきます。
そして更に心が軽くなっていきます。
副島香織です。
夏休みに、琵琶湖に旅行に行きました。
自然に囲まれた、静かな場所で、夜には、満天の星空を楽しむことができました。
天の川に夏の大三角、そしてたくさんの流れ星。
宇宙の中に自分が溶け込んでいくような感覚を味わいながら、
天然のプラネタリウムに時間を忘れて見入っていました。
東洋医学は、3000年も前に、大自然の法則に基づいて生まれた医学です。
人体は小宇宙、つまり人間の身体にも、自然の法則が当てはまると考えます。
星空を見ていると
この宇宙のように、私たち人間にだって、無限の可能性と力があるんだよ…と教えてくれているようです。
私も患者さんの可能性を引き出すお手伝いができる鍼灸師に!!
流れ星に向かって、決意表明をしました。
大自然で英気を養い、気持ち新たに頑張ります。
平野真奈です。
記録的猛暑の毎日で熱中症や夏バテなどは大丈夫でしょうか?
そろそろ起こりやすい夏バテですが、夏バテといえば胃腸症状や、倦怠感が出やすくなりますね。
東洋医学で胃腸といえば、「胃の腑」と「脾の臓」が関係してます。
「胃の腑」は飲食物を受け取る《受納》を、「脾の臓」は栄養素や水分を吸収し、全身に運ぶ《運化》の働きがあります。
脾胃の働きが鈍くなると、食欲不振や消化不良、下痢、便秘、浮腫みや倦怠感などが現れやすくなります。まさに、夏バテですね(>人<;)
今のところ私はこれらの症状、全てあてはまります(>人<;)
あまりの暑さに冷たい飲食を取ることが多く、運動不足でした。さらに今年は、かなり湿気のきつい暑さだったため、湿気に弱い脾胃は影響を受けやすかったと思います。
もう、暦上では立秋を過ぎ「秋」に突入しました。
暴飲暴食・冷飲食を避け、早食いはせず、運動を取り入れるなど、無理なく出来る事からとりかかりたいと思います。