吉田綾乃です。
10/29(土)第7回目のミニ講座を開催しました。ほぼ満員の参加者の中、私の緊張感もmaxでの講義となりました。皆様ありがとうございました。ご興味頂きながら都合により参加出来なかった方々も多くいらっしゃり、東洋医学に興味を持っておられる方々が多い事が何より嬉しいです。
今回のテーマは、気象と身体の関係についてです。 スタッフ3人でテーマを決め始めた頃は、まだ蒸し暑く、秋の養生への興味も薄かったのですが、既に初冬の冷え込みです。秋から冬へのスピードも年々早まっているようです。とにかく間に合って一安心。
講義では、最初に橋本伸浩先生が、今年の気象状態を織り交ぜながら、気象と身体の関係について説明して下さいました。
今年5月にはインドで51℃の最高気温を観測したり、日本でも8月末迄の降水量が例年の1/10に満たず、最高気温も例年より1.9℃高かったりの猛暑続きの3ヶ月でした。一方で9月以降は、曇りや雨が増えて日照時間も短くなり、降水量が例年より30%もアップしたそうです。野菜の不作も致し方なしですよね。
このような気象変化が生み出す「気象病」のメカニズムを分かりやすく説明されました。 私も気象による交感神経と副交感神経の影響を始めて知り、自分の体調にも合点がいきました。
最後に、東洋医学での気象のとらえ方。これは、私にとって目から鱗でした。人間は、天と地の二つの気が合わさって、天地の間に生きている存在。天と地のバランスが乱れると身体のバランスも崩れてしまうのです。“天の気”とは五気、季節の変化、気候の事です。“地の気”は五味、食べ物の事です。
文明社会に生きていると、人間中心で世界が回っているような錯覚に陥ってしまいます。その事に、はたと気付かされた瞬間でした。
続いて、2番手は私です。難しかった!!! 東洋医学を全く知らない方への説明は、まず自分がどこまで深く理解出来ているか試される瞬間です。毎回ミニ講座の原稿作りは、自分の知識を固める事からスタートです。
私の講義は東洋医学の観点から気象と身体の関係について話しました。 六邪(風、暑、湿、燥、寒、火)が体調不良と大きく関わっている事をリウマチの症状を例に挙げながら説明したのですが、理解して頂けたでしょうか? 分からない事は来院された際に、いつでもご質問下さい。
3番目は、平野先生の養生法です。正気度が充実していると六邪の影響を受けにくい事、どうすればそんな人になれるのかを、大阪弁?豊岡弁?どこ弁?と思わせる言葉を交えながら、分かりやすく説明して下さいました。実は、平野先生の挿絵はかなりレベルが高く、配色が抜群です。毎回私の密かな楽しみです。
そして、ご参加の皆さんの正気度をチェックリストで確認しました。正気とは、抵抗力・免疫力の事です。さすがに満点の方はおられませんでしたが、10点中9点の高得点をたたき出された方がおられます。なんと、我が実千代先生! 参加者の中で最も正気度が充実しています。やはり、鍼のお陰でしょうか?
実千代先生には、毎回スタッフ3人の原稿チェックから当日の講義での説明フォローまで、辛抱強く付き合って頂いています。総監督とプレーヤーの二役です。感謝の一言です。ありがとうございます。まだまだ歩みは止めずに、次回へ向けて前進あるのみ。
皆様の次回のご参加を心よりお待ちしております。
こんにちは!スタッフの橋本伸浩です!
告知になりますが、10月29日(土曜日)午後3時30分から予防医学mini講座 『気象と身体の関係について』を私、伸浩を含めスタッフ一同で行います!
簡単に内容説明すると、この数年日本を含め世界中で豪雨や異常高温、低温などが地球温暖化の影響で発生しやすくなっています。今年の例で言うと、日本に来る台風がいままでにない進路を取ったり、夏が例年に比べ2℃近く平均気温が高いなど、異常気象が起こっています。
これらは農作物の不作(近況ではレタスやキャベツの高騰)など自然界のみならず、人体にも影響を及ぼします。今年の気象と身体の関係について東洋医学の視点で見ることにより、これからの季節に応じた養生法などを解説していく予定になっています!
できる限りわかりやすく、図を交えて解説していくので、東洋医学についてまったく知識のない初めての方でもお気軽にご参加ください!まだ若干空きがありますので当院に来院時またお電話でも参加の受付をしていますので、天気の影響を受けやすいと感じる方はぜひお待ちしています!
宣伝終わり
実千代先生はじめスタッフ一同、北辰会という鍼の研究会に参加してるのですが、年に一度冬季に宿泊型の研修会があり、いつもは群馬県で開催していたものが来年2月分は静岡の熱海温泉に決まりました。
温泉は身体を温める効果がお風呂より強いため、身体が熱傾向の人はイヤがる傾向にあります。私も熱タイプの人なのでいままで温泉があまり好きではなかったのですが、今年はなぜか温泉に行きたいな~と思うようになり始め、身体の陽気が衰えてきているのかな?と少しずつ身体の変化を感じています。
このように好きなものが急に嫌いになったり、嫌いなものが好きになるときは身体の体質が変化して必要なものを勝手に欲している時なので参考になります。
ともあれ来年2月の熱海温泉!日本三大温泉のひとつで新幹線でいつも素通りして行ったことがない場所ですのでこれから楽しみです!
平野真奈です。
先日、東洋医学的に気象と体の関係を学ぶ「内経気象学」勉強会に参加させていただきました。
人間は、気象変化の中で生きているので、気象の影響を受けやすいのです。
今回は、夏がすごく暑かったので夏バテと熱中症のメカニズムと、これからの季節の養生方について学んできました。
今年の夏は異常に湿気が多かったですね(>人<;)
異常な湿気は胃腸を弱らせます。
私も、この湿気にやられて、胃がもたれて食後の下痢が10日程止まらない、足がダルくムクミやすいなど…湿にやられてました(>人<;)
こんな時は、胃腸に負担をかけないように少食にし、よく噛んでゆっくり食べ、散歩で体を適度に動かすことが大切です。
体のバランスが崩れている時は、気温変化についていくのがやっとです。
今は季節の変わり目で、急激な気温低下や乾燥など…日々、変化が激しいです。
この時に体のバランスを整え、病気を防ぐことが大切です。
10月29日(土)のmini講座でも「気象と身体の関係について」を楽しく分かりやすく学んでいきたいと思ってます(*^◯^*)
皆さまが日々を元気に過ごせるよう、実りある講座になるよう頑張ります!
たのしみデス?
吉田綾乃です。
先日、雨上がりの朝の出勤途中に自転車で見事に転倒してしまいました!派手に荷物もメガネも飛んで行くほど。人生初の転倒です!
登り坂途中から、自転車も通れる歩道に乗り上げようとした所、タイヤが滑りました(・・;)
心優しい人に起こして貰いましたが、顔は笑って、心は呆然。立ち上がる気力が全て飛んでました。
出勤したものの、脱力感と心の緊張が続いて、別世界にいる感覚でした。肘や掌をすりむいただけで、大きな怪我はないにもかかわらず。
無防備な転倒は、気の乱れを長びかせ、心身共にダメージが大きい事を初めて知りました。坂道を通る度、緊張してます。
すり傷はかさぶたに、打撲は紫色になりました。痛みもほぼ無くなりました。でも、心の緊張が取れてこそ、治ったと言えるのかもしれません。緊張が取れると、また転倒しそうですが…(~_~;)
たかが転倒、されど転倒。人の転倒話を軽く受け流していた自分を反省です。
最後にもう1つ大事な事。急いでいる登校途中にも拘らず、自転車を停め、バンドエイドを差し出してくれた女子高生、どうもありがとうございました!涙ちょちょぎれる程、嬉しかった^ ^
そして、怪我、風邪、夏バテ、他諸々にも鍼治療を施して下さる院長とスタッフに感謝です。鍼灸院で働いていて良かったと思う瞬間です。
橋本伸浩です。いままでブログが旅行日記状態になりかけていたので今回から少し真面目に書いていこうと思います(笑)。
いままで東洋医学で見る病の原因part①~③までは、自然界の季節、気候の変化による発病因子について解説しましたが、それは人体外部からの影響によるものでした。
今回から人体自体に由来して、日常生活の不摂生や精神的要因が関与するものについて詳しく解説していきます。
人体自体に由来する病の原因は大きく3つに分けられます。
1つ目が七情内傷(しちじょうないしょう)と言い、喜・怒・憂・思・悲・恐・驚の7つの精神的因子のことで、喜・怒・悲・恐・驚など外界の刺激による情緒反応(感情の反応)と、憂・思という思維活動(考えること)を包括しています。七情は本来正常な精神活動ですが、ある程度を超えると「七情大過」となり、発病因子になってしまいます。中国の三大古典書のうちのひとつ「黄帝内経『素問・陰陽応象大論』」に七情大過を起こすと必然的に五臓を傷害すると説かれています。
2つ目が飲食内傷(いんしょくないしょう)と言い、飲食物は身体のエネルギーの原料ですが、飲食の不摂生の状態が続くとまず脾胃(胃や消化器系)が
損傷を受けて病が起こることを指しています。
3つ目が労逸(ろういつ)と言い、適度な肉体労働や運動は気や血の流れを助け筋骨を強健にし、外邪(気候による邪気のこと)の侵入を防御し、体質を強化する手段になります。
また適度な頭脳労働や節度のある性生活も健康の助けになりますが、過度の労働・頭の使いすぎ・性生活の不摂生などは、身体のエネルギーを損傷して発病因子となります。
また労働のあとに適度な休息を取って体力の回復を図ることが必要ですが、過度の安逸は病変を引き起こします。
このように西洋医学では最近になってようやくこの病気はストレスが原因です。と言われるようになりましたが、東洋医学では後代に何度か編集されてはいますが、約2000年前に
上記のことが書かれた黄帝内経『素問』・『霊枢』が存在していたということです。いかに昔の中国人が病になっている人をよく見ているのかが伺えます。
次回以降は先ず七情内傷についてそれぞれ身体にどのように影響があるかを詳しく解説したいと思います!(`・ω・)ノ~~.。・:*:・゜`☆、。・:*:・゜`★*