平野真奈です。
実千代鍼灸院では週一回、皆で勉強会をしています。
先日は、「ツボの見方」を院長指導の下、学びました。
ツボを診るのは、触るだけなので一見、簡単そうに見えますが、かなり奥深く難しいです。
ツボを診る中でもたくさんの事に注意しなければなりませんが、今回はツボに手をピタッとあてるにはどうしたらいいか?をテーマに実技研鑽をしました。
骨の出っ張り方や脂肪のつき方は、人それぞれなので、体の構造に合わせて手を自在に操れるようにせねばなりません。
術者が変に力むと手が硬くなり、ツボに手がフィットしなくなります(>人<;)
術者の緊張をとるために、タコ?のようにフニャフニャ体操で力を抜いてから触れると、ツボにピタッと手があたるんです。
触られてる方も、圧迫感がなく心地よい感覚になります。
術者は変に力み過ぎないよう、また、手の感覚が鈍くならないよう常に体のバランスを整えておくことが大切です。
勉強会で学んだこの感覚をキープし、さらに効く鍼が出来るよう訓練していきます。
吉田綾乃です。
時々、貝原益軒(かいばらえっけん)の『養生訓』を読み返します。これは、鍼灸学校の教科書にも出てくる江戸時代の儒学者、貝原益軒が経験知を元に83歳で書き上げた本です。
益軒は、84歳で他界しましたが、当時の実質的な平均寿命が40歳位と推測される中、84歳とは、かなり長命です。
医者ではない儒学者が、庶民に広く理解出来るように、平易な文章で、同じ事を繰り返し書いています。長年の経験知と誠実な人柄が伝わってくる温かい言葉です。心を穏やかに保つ事の大事も多く残されています。
益軒、83歳にして、細かい文字を書く事が出来るし、虫歯が1本もなかった、とあります。
私は最近、移動中にアイフォンで音楽を聴く事を覚えました。今更ですが…。それからは、空いてる時間には常に音楽を聴きながら、スマホでメールやネット検索してしまいます(^_^;)
すると、後頭部から肩が異常な張りが出現し始めました。棚の上の物を取るのに上を向く事の辛いこと。コリが酷くなっていると自覚します。
『養生訓』には、「年四十以上は、事なき時は、つねに目をひしぎ(つむる)よろし」とあります。用事がなければ、目を開かず落ち着いて居るのがよい、という事です。
確かに。。。移動中の音楽と必要以上なスマホ検索は明日から控えようと思います。
こんにちは!橋本伸浩です。
最近気温の上下が激しいですが、9月も終わりを迎え、秋らしい気候になってきました。
運動の秋、芸術の秋など〇〇の秋とつくものが色々ありますが、私に
とっての秋は食欲の秋ですね(笑)
なぜ食欲の秋と呼ばれるかについて諸説はあるみたいですが、秋になるとさまざまな食物が
実りを迎えるため。また、冬を乗り越えるための準備として、身体に栄養を蓄えようとする
ため、などの説があります。
東洋医学的には秋は乾燥する時期であり、五臓六腑でいうと脾の臓(胃腸消化器系の働き)が
乾燥を好むため機能が高まり、胃腸の機能が亢進し食欲が増すと考えられますね。
では食べ過ぎないためにはどうすればいいか?と聞かれそうですが、、、
それはズバリ散歩です!!(いつも散歩と言っている気がする^^;)
散歩をすることにより食後の血糖値の上がり方がゆるやかになり、食べてすぐにお腹が減る
ことがなくなりますし、散歩で手足を動かすことで脾の臓が正常に働き、食欲が異常に
亢進することがなくなります。
また、乾燥している気候に関連して最近咳をする人が非常に増えていて、私も今年は咳が
時々出ます。
今年は特に9月は例年に比べ平均湿度が低くなっていて、乾燥傾向になっています。
これは肺の臓が乾燥を嫌うため、大気が乾燥していると肺が弱まり、咳が出ます。
東洋医学では肺を潤すため梨と杏仁がとってもいいとされています!梨は冷やす性質を
持ち、高熱時や扁桃炎、のどがよく乾く身体が熱傾向の人にオススメです。
また杏仁豆腐の杏仁は、温める性質と気を下に降ろす作用があり、冷えから来る風邪の咳や、
カッと一度咳が出るとなかなか止まらないタイプは杏仁がオススメです!
食欲の秋でもありますが、運動の秋でもあるので、秋晴れの気持ちのいい日にウォーキング
をして、旬のものを食べ元気ハツラツと過ごしていきましょう!
平野真奈です。
先日、歯に違和感があり久しぶりに歯医者へ行きました。
一ヶ所ブリッジした部分に虫歯が出来ていました。虫歯が歯の根っこまで侵襲し、穴を開け膿がたまっていたのが原因でした(><)
ブリッジを外し虫歯を削る時に、麻酔をしてもすごい振動と痛みで度々、中断。
痛みと、怖さで体が固まり、歯とともに精神的にも削られた気分でした(>人<;)
神経を触っているため、後で痛みが出るかもしれないと痛み止めを処方されました。
治療前と後で脈とツボを診比べると、かなり反応出てました。
同側の合谷(親指と人さし指の付け根にあるツボ)とその周辺のツボと、労宮(掌の真ん中にあるツボ)にすごい反応が…
麻酔が切れ、だんだんと痛みが増してきた為、鍼をするとすぐに痛みが消えビックリ!痛み止めは全く必要ありませんでした。
蓮風先生の講義通りだと身をもって実感しました。
鍼ってやっぱり、すごいッ!
吉田綾乃です。
9月の北辰会勉強会に参加しました。毎回、得るものが大きい勉強会ですが、今回は打鍼と鍉鍼の使い方と使い分けの講義と実技について特に新たな勉強になりました。
打鍼も鍉鍼も皮膚に刺さない鍼です。
打鍼は、直径約1cm×長さ約5cm程で先が丸い鍼を使って腹部の邪に振動をあたえ邪を散らしていく方法です。
また、鍉鍼は、打鍼より細く、鉛筆のように先が鋭利にとがっていますが刺入はしません。翳して使用します。
打鍼も鍉鍼も痛みがないので、体が弱り切ってる人、小さいお子さん、また鍼が恐い方や、敏感な方によく使います。
鍼灸師になるまで、私は打鍼も鍉鍼も知りませんでした。
刺さない鍼???そんなの効果あるの? 最初は私も半信半疑で治療を見学していましたが、自分が治療を受けると実感出来ました!
胸のつまりがとれ、鍉鍼をかざしたツボが温かくなって気が集まってくるのを感じます。
今年の夏休みから打鍼治療を始めた小学生がいらっしゃいます。 院長の指導を受け、打鍼治療を2回した後、御家族で恒例の北海道旅行に行かれました。 この男の子は、旅行中に喘息発作を起こさなかった事は今まで一度もなかったそうですが、今回は、全く発作の兆候がなく、本当にびっくりしています、と仰って頂きました。
雨、冷え、過食と発作が起こる三拍子揃った旅行にも拘わらず、元気でしたと。。。
お母様に鍼のお陰です、と言って頂き、私も本当に嬉しく思いました。 鍼灸師になって本当に良かった!と思う時です。
これからも益々多くの方に元気で楽しい毎日を送って頂けるよう、予防医学としての東洋医学を精進して広めて行きたいと強く思った勉強会でした。