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実千代鍼灸院 Michiyo Acupuncture Clinic

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2017年10月23日(月)

腹八分の飲食

吉田綾乃です。

貝原益軒の養生訓に、腹八分目でやめる事が養生になるも記されています。腹八分で止めると暫くすれば満腹になり、満腹まで食べるとその後不調になる、という事です。

食べ物が足りていない江戸時代に、腹八分が健康の秘訣と説いたとは、自制心と真面目さがみてとれます。

また、体の弱かった益軒夫妻が2人で実践して得た知識は説得力があります。

私は幼い頃からいつも満腹まで食べる習慣があり、更に食欲不振知らずでした。先日もイタリアンのランチブッフェに行って来ました。好きな物を好きなだけ食べられるブッフェは、魅力的です。意外に年配の女性が多く、サラダからピザ、パスタ、唐揚げ、スイーツまで幅広く、そしてしっかり召し上がっていました。皆さん、食欲旺盛でお元気です。

私も食欲が勝ち、お皿にいっぱい入れてしまいましたが、ここ数年、満腹の後は胃腸の不調が長引くようになってしまいました。

東洋医学でいう消化吸収の働きは脾の蔵ですが、脾が丈夫だと、十分な気や血を作り出す事が出来、またそれを腎の蔵に蓄えておく事も出来ます。

生まれながらに体が弱くても、脾を健康に保ち、食べ物の栄養を吸収し、気血を作り出す事が出来れば、弱った臓腑をフォローする事が出来ます。元々体が弱くても、養生一つで大きく変わってくるという事です。

私も脾の蔵を出来るだけ長く健康に保つ為にも、ブッフェはたまにして、身体が疲れている時は胃腸をいたわって、腹八分目を実践して行こうと思います。

2017年10月16日(月)

秋によく取れる刀のような魚

こんにちは!橋本伸浩です。

前回食欲の秋について書きましたが、みなさんは秋と言えば
どんな食材を思い浮かべますか?
栗やサツマイモ、柿、松茸、サンマなどが秋の味覚と云われている食材ですが、今回はその中でもサンマについて少しお話します。

毎年秋になると食卓に並ぶサンマですが、近年漁獲量の減少で価格が高騰し、以前のようになかなか食べることができなくなっていまいました。
そもそもなぜ漁獲量が減少したか。日本はもともと沿岸部でサンマ漁をしていましたが、近年台湾や中国が、公海でサンマを取る量が急増し、沿岸部までサンマがこないという指摘がされています。

中国では日本旅行をきっかけにサンマを知り、栄養価が高く、健康にもよいため、ここ5年でサンマ漁が約30倍に増えています。たしかに秋に食べるサンマのおいしさを知ると国を超えて流行るのもわかります(゚∀゚)

サンマは江戸時代には「サンマが出るとあんまが引っ込む」といわれたくらい、栄養価が高い魚として有名でした。栄養のあるサンマでも食べれば、あんまや医者に行かなくとも健康でいられると言う意味です。
サンマの身にはEPAと呼ばれる必須脂肪酸が豊富に含まれていて、血液をサラサラにし、血管を柔らかくする効果、さらに抗炎症効果まであります。
また内蔵にはビタミンDやヘム鉄を含み、骨粗しょう症、貧血にもよいとされています。

東洋医学ではサンマは五味で甘味であり、脾胃(胃腸)の働きを助けて補い、脾虚(疲れやすい、すぐ下痢になる、食欲不振、雨の日だるい)の人を改善させる働きがあるとされています。
旬のものを食べることは身体の調子を整えることにもなるので、是非ともサンマの塩焼きに大根おろしを添えて、胃腸を元気にし、食欲の秋を満喫していきましょう!

2017年10月13日(金)

ツボにピタッと!

平野真奈です。

実千代鍼灸院では週一回、皆で勉強会をしています。

先日は、「ツボの見方」を院長指導の下、学びました。
ツボを診るのは、触るだけなので一見、簡単そうに見えますが、かなり奥深く難しいです。

ツボを診る中でもたくさんの事に注意しなければなりませんが、今回はツボに手をピタッとあてるにはどうしたらいいか?をテーマに実技研鑽をしました。
骨の出っ張り方や脂肪のつき方は、人それぞれなので、体の構造に合わせて手を自在に操れるようにせねばなりません。
術者が変に力むと手が硬くなり、ツボに手がフィットしなくなります(>人<;)
術者の緊張をとるために、タコ?のようにフニャフニャ体操で力を抜いてから触れると、ツボにピタッと手があたるんです。
触られてる方も、圧迫感がなく心地よい感覚になります。

術者は変に力み過ぎないよう、また、手の感覚が鈍くならないよう常に体のバランスを整えておくことが大切です。

勉強会で学んだこの感覚をキープし、さらに効く鍼が出来るよう訓練していきます。

2017年10月4日(水)

『養生訓』

吉田綾乃です。

時々、貝原益軒(かいばらえっけん)の『養生訓』を読み返します。これは、鍼灸学校の教科書にも出てくる江戸時代の儒学者、貝原益軒が経験知を元に83歳で書き上げた本です。

益軒は、84歳で他界しましたが、当時の実質的な平均寿命が40歳位と推測される中、84歳とは、かなり長命です。

医者ではない儒学者が、庶民に広く理解出来るように、平易な文章で、同じ事を繰り返し書いています。長年の経験知と誠実な人柄が伝わってくる温かい言葉です。心を穏やかに保つ事の大事も多く残されています。

益軒、83歳にして、細かい文字を書く事が出来るし、虫歯が1本もなかった、とあります。

私は最近、移動中にアイフォンで音楽を聴く事を覚えました。今更ですが…。それからは、空いてる時間には常に音楽を聴きながら、スマホでメールやネット検索してしまいます(^_^;)

すると、後頭部から肩が異常な張りが出現し始めました。棚の上の物を取るのに上を向く事の辛いこと。コリが酷くなっていると自覚します。

『養生訓』には、「年四十以上は、事なき時は、つねに目をひしぎ(つむる)よろし」とあります。用事がなければ、目を開かず落ち着いて居るのがよい、という事です。

確かに。。。移動中の音楽と必要以上なスマホ検索は明日から控えようと思います。

2017年10月3日(火)

蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)

こんにちは!橋本伸浩です。

最近気温の上下が激しいですが、9月も終わりを迎え、秋らしい気候になってきました。

運動の秋、芸術の秋など〇〇の秋とつくものが色々ありますが、私に

とっての秋は食欲の秋ですね(笑)

なぜ食欲の秋と呼ばれるかについて諸説はあるみたいですが、秋になるとさまざまな食物が

実りを迎えるため。また、冬を乗り越えるための準備として、身体に栄養を蓄えようとする

ため、などの説があります。

東洋医学的には秋は乾燥する時期であり、五臓六腑でいうと脾の臓(胃腸消化器系の働き)が

乾燥を好むため機能が高まり、胃腸の機能が亢進し食欲が増すと考えられますね。

では食べ過ぎないためにはどうすればいいか?と聞かれそうですが、、、

それはズバリ散歩です!!(いつも散歩と言っている気がする^^;)

散歩をすることにより食後の血糖値の上がり方がゆるやかになり、食べてすぐにお腹が減る

ことがなくなりますし、散歩で手足を動かすことで脾の臓が正常に働き、食欲が異常に

亢進することがなくなります。

また、乾燥している気候に関連して最近咳をする人が非常に増えていて、私も今年は咳が

時々出ます。

今年は特に9月は例年に比べ平均湿度が低くなっていて、乾燥傾向になっています。

これは肺の臓が乾燥を嫌うため、大気が乾燥していると肺が弱まり、咳が出ます。

東洋医学では肺を潤すため梨と杏仁がとってもいいとされています!梨は冷やす性質を

持ち、高熱時や扁桃炎、のどがよく乾く身体が熱傾向の人にオススメです。

また杏仁豆腐の杏仁は、温める性質と気を下に降ろす作用があり、冷えから来る風邪の咳や、

カッと一度咳が出るとなかなか止まらないタイプは杏仁がオススメです!

食欲の秋でもありますが、運動の秋でもあるので、秋晴れの気持ちのいい日にウォーキング

をして、旬のものを食べ元気ハツラツと過ごしていきましょう!

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