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実千代鍼灸院 Michiyo Acupuncture Clinic

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2017年10月30日(月)

「○○過敏症」

平野真奈です。

先日テレビで、「化学物質過敏症」の日常生活に密着したドキュメントがありました。
洗剤や壁紙、スーパーのレジで打たれた領収書のインクなど、身近な化学物質で呼吸困難や頭痛・動悸になったり…
様々症状を引き起こすそうです。

化学物質過敏症で悩んでいる人は推定で100万人おり、特に20代から50代の主婦に増えてきているとのこと。
様々な過敏症がありますが、この方は化学物質の中でも匂いに敏感な方で、なかなか大変そうでした。

外出しても、すれ違う人の柔軟剤で症状が出る為、マスクを5枚重ねなければならなかったり。
スーパーなどに買い物に行っても、洗剤や芳香剤など様々な臭いで入店出来ない。
商品の一つひとつ、臭いを嗅いで、選んだ 商品で症状が出ないかどうかを確認しなければならない。
と日常生活を送る中で、何かと不便がたくさんあるそうです。

過敏症といっても種類もたくさんあり、化学物質や電磁波など、人工的に作られた物による症状が多いように思います。
腸に出る人、皮膚に出る人、精神的に不安になる人など…その方の弱い部分に症状として現れやすいのかもしれません。

先日、電磁波に敏感だった方が鍼灸治療を受け「全く電磁波が気にならなくなった」と喜んでおられました。
なかなか周りに理解してもらいにくい症状だからこそ、人知れず悩み続けてさらにしんどくなって…と悪循環のループにハマリがちです。
鍼灸治療で体を整えていけば、心も落ち着き、過敏すぎるのも落ち着いていきます。
こんなに優しくて安心できる治療。ぜひとも受けていただきたいです。

2017年10月23日(月)

腹八分の飲食

吉田綾乃です。

貝原益軒の養生訓に、腹八分目でやめる事が養生になるも記されています。腹八分で止めると暫くすれば満腹になり、満腹まで食べるとその後不調になる、という事です。

食べ物が足りていない江戸時代に、腹八分が健康の秘訣と説いたとは、自制心と真面目さがみてとれます。

また、体の弱かった益軒夫妻が2人で実践して得た知識は説得力があります。

私は幼い頃からいつも満腹まで食べる習慣があり、更に食欲不振知らずでした。先日もイタリアンのランチブッフェに行って来ました。好きな物を好きなだけ食べられるブッフェは、魅力的です。意外に年配の女性が多く、サラダからピザ、パスタ、唐揚げ、スイーツまで幅広く、そしてしっかり召し上がっていました。皆さん、食欲旺盛でお元気です。

私も食欲が勝ち、お皿にいっぱい入れてしまいましたが、ここ数年、満腹の後は胃腸の不調が長引くようになってしまいました。

東洋医学でいう消化吸収の働きは脾の蔵ですが、脾が丈夫だと、十分な気や血を作り出す事が出来、またそれを腎の蔵に蓄えておく事も出来ます。

生まれながらに体が弱くても、脾を健康に保ち、食べ物の栄養を吸収し、気血を作り出す事が出来れば、弱った臓腑をフォローする事が出来ます。元々体が弱くても、養生一つで大きく変わってくるという事です。

私も脾の蔵を出来るだけ長く健康に保つ為にも、ブッフェはたまにして、身体が疲れている時は胃腸をいたわって、腹八分目を実践して行こうと思います。

2017年10月16日(月)

秋によく取れる刀のような魚

こんにちは!橋本伸浩です。

前回食欲の秋について書きましたが、みなさんは秋と言えば
どんな食材を思い浮かべますか?
栗やサツマイモ、柿、松茸、サンマなどが秋の味覚と云われている食材ですが、今回はその中でもサンマについて少しお話します。

毎年秋になると食卓に並ぶサンマですが、近年漁獲量の減少で価格が高騰し、以前のようになかなか食べることができなくなっていまいました。
そもそもなぜ漁獲量が減少したか。日本はもともと沿岸部でサンマ漁をしていましたが、近年台湾や中国が、公海でサンマを取る量が急増し、沿岸部までサンマがこないという指摘がされています。

中国では日本旅行をきっかけにサンマを知り、栄養価が高く、健康にもよいため、ここ5年でサンマ漁が約30倍に増えています。たしかに秋に食べるサンマのおいしさを知ると国を超えて流行るのもわかります(゚∀゚)

サンマは江戸時代には「サンマが出るとあんまが引っ込む」といわれたくらい、栄養価が高い魚として有名でした。栄養のあるサンマでも食べれば、あんまや医者に行かなくとも健康でいられると言う意味です。
サンマの身にはEPAと呼ばれる必須脂肪酸が豊富に含まれていて、血液をサラサラにし、血管を柔らかくする効果、さらに抗炎症効果まであります。
また内蔵にはビタミンDやヘム鉄を含み、骨粗しょう症、貧血にもよいとされています。

東洋医学ではサンマは五味で甘味であり、脾胃(胃腸)の働きを助けて補い、脾虚(疲れやすい、すぐ下痢になる、食欲不振、雨の日だるい)の人を改善させる働きがあるとされています。
旬のものを食べることは身体の調子を整えることにもなるので、是非ともサンマの塩焼きに大根おろしを添えて、胃腸を元気にし、食欲の秋を満喫していきましょう!

2017年10月13日(金)

ツボにピタッと!

平野真奈です。

実千代鍼灸院では週一回、皆で勉強会をしています。

先日は、「ツボの見方」を院長指導の下、学びました。
ツボを診るのは、触るだけなので一見、簡単そうに見えますが、かなり奥深く難しいです。

ツボを診る中でもたくさんの事に注意しなければなりませんが、今回はツボに手をピタッとあてるにはどうしたらいいか?をテーマに実技研鑽をしました。
骨の出っ張り方や脂肪のつき方は、人それぞれなので、体の構造に合わせて手を自在に操れるようにせねばなりません。
術者が変に力むと手が硬くなり、ツボに手がフィットしなくなります(>人<;)
術者の緊張をとるために、タコ?のようにフニャフニャ体操で力を抜いてから触れると、ツボにピタッと手があたるんです。
触られてる方も、圧迫感がなく心地よい感覚になります。

術者は変に力み過ぎないよう、また、手の感覚が鈍くならないよう常に体のバランスを整えておくことが大切です。

勉強会で学んだこの感覚をキープし、さらに効く鍼が出来るよう訓練していきます。

2017年10月4日(水)

『養生訓』

吉田綾乃です。

時々、貝原益軒(かいばらえっけん)の『養生訓』を読み返します。これは、鍼灸学校の教科書にも出てくる江戸時代の儒学者、貝原益軒が経験知を元に83歳で書き上げた本です。

益軒は、84歳で他界しましたが、当時の実質的な平均寿命が40歳位と推測される中、84歳とは、かなり長命です。

医者ではない儒学者が、庶民に広く理解出来るように、平易な文章で、同じ事を繰り返し書いています。長年の経験知と誠実な人柄が伝わってくる温かい言葉です。心を穏やかに保つ事の大事も多く残されています。

益軒、83歳にして、細かい文字を書く事が出来るし、虫歯が1本もなかった、とあります。

私は最近、移動中にアイフォンで音楽を聴く事を覚えました。今更ですが…。それからは、空いてる時間には常に音楽を聴きながら、スマホでメールやネット検索してしまいます(^_^;)

すると、後頭部から肩が異常な張りが出現し始めました。棚の上の物を取るのに上を向く事の辛いこと。コリが酷くなっていると自覚します。

『養生訓』には、「年四十以上は、事なき時は、つねに目をひしぎ(つむる)よろし」とあります。用事がなければ、目を開かず落ち着いて居るのがよい、という事です。

確かに。。。移動中の音楽と必要以上なスマホ検索は明日から控えようと思います。

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