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実千代鍼灸院 Michiyo Acupuncture Clinic

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2018年7月21日(土)

塩の選び方

こんにちは、平山杏です。

各地で熱中症が相次いでいますね。
水と並んで大事な“塩”についてお話しします。

塩には天然塩と精製塩があります。

塩を作るには海水を蒸発させます。

その製法工程により、
本来海水に含まれるカルシウム、マグネシウム、カリウムなどのミネラルが残されたものを天然塩。
それらが取り除かれ、9割以上が塩化ナトリウムであるものが精製塩となります。

どの工程で作られたかは商品の裏に書かれてあります。
(天日、平釜、立釜、イオン膜、逆浸透膜、加熱ドラム、乾燥、混合、溶解、採掘、粉砕、洗浄、…など)

また、原料(産地)の記載もあります。
(海水、海塩、岩塩、湖塩の4種類)

私の選び方ですが、

綺麗な産地の「海水」かつ
工程が天日(太陽と風力で蒸発)、
もしくは天日、平釜(平らな釜で濃縮)を選んでいます。

逆に、
イオン膜(塩化ナトリウムだけを残す)
逆浸透膜(ろ過)
混合(添加物や別の塩が足される)
と記載があれば買いません。

引っ掛け問題のように、
工程:逆浸透膜、天日、平釜
といった商品がありますが、これは選びません。

日本の地名が書かれた「◯◯の塩」といった商品の中には、海外から輸入した塩を日本の海水に溶かして煮詰め直した塩があります
。(溶解)

日本の綺麗な離島近くの海水を原材料にしていても、製法でその成分が振り落とされている勿体ない商品もあります。(イオン膜、逆浸透膜)

減塩と謳い、塩化ナトリウム濃度を下げた代わりに添加物が足されている商品もあります。(混合)

ちなみに岩塩にも種類があり、
岩塩を掘り出した乾式採鉱の岩塩と、釜炊きした溶解採鉱の岩塩とがあります。
広く出回っているのは溶解採鉱の方で、こちらは岩塩の性質がなくなった精製塩です。ミネラルはほぼ含まれません。

そもそもなぜミネラルが必要かということなんですが、

塩が身体の中で働くには、ミネラル単体ではなく、お互いに役割分担をして初めて働けるようになっているからです。

『細胞の老廃物を細胞の外に出すためには、細胞内海で水と結びつくカリウムと細胞外海に集まるナトリウムが必要であり、
マグネシウムやカルシウムはふたつの海の連絡を手助けします。

引用元: 塩選び&ごちそう塩レシピ / ダニエラ・シガ著 / 白澤卓二監修

天然塩は値段が高めですが、身体を整えてくれる天然のサプリメントです。

これら以外にも、
体内での塩の働き、塩と醤油ではどちらから塩分を摂る方が良いのか、にがりは良いのか悪いのか、岩塩使用の際の注意点、肉食者と菜食者での塩の摂り方の違い、古典文献に記載されている食塩の効能などなど、塩については書ききれない程沢山のネタがあるので、何回かに分けてまた書きたいと思います!

粟国の塩。何にでも。若干湿。

カンホアの塩。サラサラ。

ベロの塩。安価。大量使い用。

粟国

カンホア

ベロ。カルディで購入可。

2018年7月14日(土)

酷暑

こんにちは! 橋本伸浩です。

先日西日本で記録的な豪雨となり、各地で大きな影響がでました。
亡くなった方のご冥福をお祈りすると同時に、一日も早く元の生活に戻れるよう願っています。

さて豪雨が終わったと同時に、梅雨明けとなり急に真夏模様ですね。ι(´Д`υ)アツィー
梅雨明けと同時に急に気温が上昇しているため、熱中症に非常に気をつけなければなりません。

7月13日に気象庁が緊急会見を行い、この酷暑が2週間ほど続く見通しとのことです。
気象庁が高温予想されることで会見を行うのは異例のことで、注意を呼びかけています。

これからは熱中症にならないための予防が大切となってきますね。
近年外ではなく家の中での熱中症患者が多くなってきています。
家の中で熱中症にならないため一番大事なことは、普段過ごす部屋に気温湿度計を置くことです!

人間は体質やその日の体調、年齢などによって体感温度が人によって大きく異なります。
そのため本当に暑いかどうか、気温湿度計を見て調節することが重要になってきます。

具体的には28度以上は熱中症になりやすく、31度を超えると危険度がかなり高まります。
クーラーが苦手でも足元を冷やさないようにして、室内の温度を28度以下にするように心がけましょう!

もう一つ熱中症対策として、夏野菜を食べることがオススメです!
きゅうり、なす、トマト、スイカなどは身体の熱を冷ます働きがあります。

とくにスイカは中国で天然の白虎湯(びゃっことう)と呼ばれています。
白虎湯は漢方薬の一種で効能は身体を冷やし、汗で失った身体の水分を補ってくれる働きがあります。

まさに熱中症対策としてベストな食べ物と言えるでしょう!

あとは水分を多めに摂取し、夜よく寝ることが大切です。
東洋医学で睡眠は陰分(血液や身体の潤い成分など)を増やすため、睡眠が短いと潤いがなくなり熱中症にもなりやすくなります。

これらのことを実践して行き、猛烈な暑さを元気に乗り切っていきましょう!!

2018年7月9日(月)

北辰会定例会に参加して。

吉田綾乃です。

先日、北辰会定例会、スタンダードコースに参加しました。

今回は午前中講義、午後は実技で、実技は普段より1時間長く勉強しました。

北辰会の実技時間は講師の先生が刺鍼デモンストレーションをして下さいますが、我々は鍼は使わず、体表観察に焦点を絞って勉強していきます。

今回、私は基礎だけでなく、更にステップアップした指導を受ける事が出来ました!

最初は、場違いな所に入り込んでしまった!と後悔するばかりで、形だけで綺麗にまとめようと必死になってしまいました。すると、普段通りに出来ず、ぎこちなくなってしまうのです。その心は講師の先生にはすぐに見透かされ、鋭いご指摘を頂きました(^_^;)

鍼1本に思いを込めて、丁寧に鍼をする、そうすると自然な鍼の打ち方が出来るようになり、鍼も整体に馴染んでいく事に気付きました。

衛気を感じて、衛気を乱さないように…と説明をうけましたが、正直、なかなか難しいです。以前は、そもそも気なんて存在するの?そう考えて蓋をしてしまう事さえありました。

でも、今は違います。気の世界は存在するなぁと思えるのです。

衛気とは、簡単に言えば、体表から上約10cmの巾に存在し、外邪から身を守り、体を温めて体温を一定に保つ働きがあります。

この衛気を感じて、動かすことで全身の気の巡りが良くなり整体はバランスを保っていきます。

こちら側の、痛みが取れますように、しっかり眠れますようにとの患者さんへの思いも、併せて重要です。鍼と共にこのように患者さんと精神面でも気が通い合うと体調が変わっていくのを感じます。

「気の世界」これは、私にとってはまだまだ未知の世界です。諦めず、自分なりの気の世界を広げて行き、治療に役立てて行きたいと思います。

更に気の世界を追及して本当の鍼の効果を引き出していきたいです!

2018年6月30日(土)

換羽と月経

こんにちは、平山杏です。

地震の影響は大丈夫でしたか?

被害に遭われた方が一早く復興されることをお祈りいたします。

さて、題名にある換羽(かんう)ですが、

字の通り鳥類の羽根が生え替わる時期のことをいいます。年に2回程ですね。

うちは文鳥を2羽飼っているのですが、2ヶ月かかってやっと生え変わりました。

この換羽、目に見えてごっそり抜けて、少しずつ生えてきます。

換羽期は、イライラ、食欲亢進、食欲不振、便秘、軟便などが現れます。

しんどそうにしていたり、籠から出たがらなかったりもします。

…なにかと似ていると思いませんか?

人間の月経と似ていませんか?

ヒトは月経が起こるときに黄体ホルモンが放出されます。

鳥は黄体ホルモンの分泌量が増えたときに換羽が始まるとされることが調べると出てきました。

鳥に月経はありませんが、産卵時期の前から始まることや、先程挙げた月経前症状に類似したことが起こります。

また、ものすごく体力を奪われるそうで、換羽は命がけとも言われています。

私達人間は、命がけまではいかないにしても、相当な負荷がかかることには変わりないはずです。

世の中が気忙しいせいか、少しの無理を重ねて、薬や気合いで乗り切っている人がとても多いように感じています。

鳥さん達は抜けた羽根を補うために羽根の元となるタンパク質を普段よりも多く必要とします。

人間の月経時の食欲亢進も、足りない栄養素を身体が要求しているのだと私は捉えています。
お菓子やインスタント食品ではなく、鉄分やタンパク質など、血を補える物を摂るようにすると、異常な食欲を抑えることができます。

毎月毎月身体はリセットしてくれています。

私も面倒くさいと思うことはありますが、栄養となるものをバランスよく摂って、休むときは休むことに集中する良い機会だと思うようにしています。

2018年6月23日(土)

半夏生

こんにちは! 橋本伸浩です。

最近梅雨時期のせいもあって、ジメジメとした嫌な日が続いていますねι(´Д`υ)
先日6月21日に夏至日となり、いよいよこれから本格的な夏が到来します。

そもそも夏至とは一年で昼が一番長い日のことです。
大阪で夏至と冬至の日照時間を調べましたが、夏至は14時間29分、冬至は9時間50分と約4時間40分も日照時間の差がありました。

この日照時間の長さを生かして、最近海外では夏至日に『キャンドルナイト』という電気を使わず、キャンドルの灯りで過ごそうという取り組みが行われているそうです。

ではこれからの時期は身体にどのような影響があるか見ていきましょう。
『暦便覧』という江戸時代に出版された暦の解説書の中に、夏至は「陽熱至極しまた、日の長きのいたりなるを以てなり」とあります。訳は、陽熱(太陽)がもっとも高くなり、昼間が最も長い日ということです。

東洋医学で夏至は、陽気が一年で最も強い時期を指しています。
陽気が強いと身体に熱が篭りやすくなるため、日ごろから過度のストレスや食べ過ぎや便秘などで身体に熱を篭らせている人は、発熱やのぼせなどの症状が起こりやすくなります。

また陽気というのは炎と同じように上へ昇る性質を持つため、身体の臓腑の中でも上に位置する、『心』や『肺』の臓器に影響を及ぼしやすいです。

『心』に陽気が篭ると、胸がザワザワして落ち着きがなくなり、夜熟睡できず途中で目覚めやすくなります。

『肺』に陽気が篭ると、空咳や黄色い痰が出る咳が出やすくなります。

このような症状を起こさないためには、養生が大切となってきます。

黄帝内経『素問』という中国の古典の中に夏の養生法が書かれています。
① 夜遅く寝て朝早起きする
② 暑くても運動して汗をかくこと
③ 怒らず心を発散させ、気分よく過ごすこと
これらに背くと秋に『心』や『肺』の病が起こりますよ。とあります。

現代はクーラーで汗をかかずに過ごせるようになったため、汗腺が開きにくい人が多くなっています。
汗が出ないと身体の熱がもれないため、各症状が起こります。

熱中症に気をつけながら汗をかく程度の運動を行い、心さわやかにしてこの夏を元気に過ごしていきましょう(`・ω・´)!

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