母が愛した草花。
母の命日がまた
巡ってきた
巡るたびに母の
心の悲しみや
喜びや苦労が少し
分かってきて母に
汲めども尽きずただ
ただ感謝だけが
湧いてくる
柔らかいから
触りたくなる
柔らかいから
吸収していく
柔らかいから
変幻自在でいれる
柔らかいから
包み込める
生命の波長が
合えば出会い
渦を巻いて
大生命力となって
新たなものが生じる
同じものを見ても
悪意にとる人
斜交いに見る人
無感動の人
心底を感じる人
歓喜雀躍する人
感動する人
そこに込められた魂を
知る事こそ要かと
師匠が人間は
厄介なものだと
しみじみと
それでも根よく
付き合っていく
寄り添っていく
この大事を
語られた