今日は、師匠の初講義でした。お正月食べ過ぎた重い身体を引きずって出かけたはずが…身体が軽くなっていくこの不思議。
短時間のお講義でしたが、一言一言がとても新鮮で何とも言えない気持ちが湧いてきました。心底嬉しくなってくるのですから。不思議、不思議…
プロとは何か、その決め手は何か、考えるべき事は何か、現代の病の捕まえ方などなど本当に明確でした。
そして何より私を元気にさせたのは、師匠の鍼に対するド迫力でした。まもなく臨床50年の貫禄と不動の信念は、私のちっぽけな取るに足らない考えを一気に吹き飛ばしてくれました。
生命力満々と。臨床家はこうでなければと、身を持って教えて頂きました。
鍼狂人の師匠の一念が、私の使命の琴線に感応したようです。
やはり私は鍼が心から好きなんだと思い知らされた初講義になりました。
初夢見られましたか?私は今ユングの夢分析に凝ってるせいか、ハッキリ見て直ぐメモしました。
夢は無意識世界の表現で、夢をみる事で、ある面、意識世界とのバランスを取っているらしいのです。
それも、意識的には心で納得したはずの事が、実はそうでなかった時、夢を通して納得させていくことがあるようです。
私は、数年前、母を亡くした時、一年間に渡って全く同じ夢を毎月見ていました。死んだ母が生き返って、私があの世はどうだった?と必ず聞いているのです。母はいつも、素晴らしいよと答えてるという夢です。
きっと、繰り返し同じ夢を見る事で、母の死後の世界に納得したのでしょう。それから一度も母が夢に出てくることはありません。
そんな私の初夢の一部に、久々に母が出てきました。母の姿も声も無く、その存在だけでしたが…
ユングの夢分析は、夢を見た本人がその夢の「意味を考える」事が大切で、この夢はこの様な意味というように固定化しないようです。
今年、皆さんも大いに夢をみて、ご自分の無意識世界を覗いてみてはいかがでしょう。きっと、何か新しい発見があるはずです。
明けましておめでとうございます!爽やかな新年をお迎えでしょうか?
今年は、更に臨床能力をアップして皆様のお役に立って参ります。
今年も新しい患者さんとの出会いに今からワクワクしています。
そして、今まで来て下さっている患者さんに、更なる喜びを、安らぎを、幸せを、沢山感じて頂きたい。今年もそんな気持ちでいっぱいです。
特に今、頭から離れない患者さんがいます。
彼は二歳のヤンチャなちびっ子で、難病で入院されてます。口から食事を摂ると色々不都合があって、鼻からチューブを入れて栄養補給してます。
なのに、ハイハイは誰よりもスーパー速く、泣き声も天まで届くほどです。
彼とは魂(心の深いところ)のつながりを感じてます。彼が来ると私の心が、どうしようもなく元気になってくるのですから。多分相思相愛ですね。
患者さんは本当に不思議な存在です。いつも鍼灸の素晴らしさを私の命に叩き込んで下さいます。
二歳のヤンチャさんは、今年どれほど良くなるか楽しみで仕方ありません。彼もそれを感じているはず。
人と深く繋がっていく東洋医学の世界を、今年もどんどん広めていきたいです。
今年iPhone5を購入した。超高速との宣伝通り本当に速くて気持ちいい。
でもこの速さ何の為?と考える。段々人間側がメカに合わせるかのように、せっかちにさせられてるような・・?
今後、もっと超超高速が出たら益々人間がせっかちになっていきそうで心配になってくる。
有名なジェームズ=ランゲ説の「悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しい」にあるように、刺激→身体変化→情動という道筋を考える。
スピード→早口や早足に→イライラというようになってくるのかな。
鍼は、この真ん中の身体の変化の所で手をうてて、情動の不安定を食い止める優れもの。また、身体のツボの状態をみれば、人間はとても正直なのだと感じてしまう。イライラや緊張が激しくなると肝の臓のツボがグリグリになって教えてくれる。
実際、スピーディーになるほど、欲望を断念する能力、理性的なコントロールが乏しくなり衝動的になるとの警告もされている。
人は動物と違って、欲望の抑制能力が元々備わっていないので、理性が故障したら果てしなく欲望を求めていってしまう生き物。
私も忙しくなり過ぎると息が切れる感じがする。こんな時、心がチョット待ったをかけてくれるから助かっているものの…。
今、社会全体、確かに心はゆったりを求めていると感じる。だからゆるキャラなんかが流行るのでしょう。
来年はクマモンでも横に置いてゆっくり行動してみたら、きっと、違う何かを自他ともに発見できるかも・・・・です。
今日は今年最後の研修会。この一年もせっせと師匠の下で学ばせて頂き感謝しかない。もう8年になる。この中で完全に身に付いた事は、「切り替えの術」かもしれない。
日常嫌な事があった時に、それを引きずらない事が健康上とても大切だと感じる。しかし、このクヨクヨが無駄とは分かっていても。。。というのが現実では?
そこで、「切り替えの術」を習得したいもの。
では、どうやって切り替えの術を身につけるのか。
師匠の鍼灸院は、完全個室で10床程ある。
ひとりひとり患者さんの状況は全く違う。師匠は、次のブースに入った瞬間、そこに居られる患者さんに集中される。その集中力が本当に素晴らしい。この繰り返しを毎日毎日繰り返す事によって、心に瞬発力が付いてくる。つまり心の詰まりを跳ね返す力の訓練になる。
そういう環境にいない人の為の訓練法は、思い切り運動する事。
師匠から勧められた乗馬は、私にとって最高の切り替えになっている。乗る事に必死なので他の事は一切忘れ、身体を動かす事で気の巡りがすこぶる良くなる。
先日の連休は、東京研修会に豊岡往診にと2日間ずっと座りっぱなし。全身気の滞りを感じ、次の日友人とスキーに出かけ4時間ほど滑ってきた。すると、翌日の仕事が多忙にも関わらず、どれ程元気でスムーズだったか。本当に疲れを一切感じなかった。
これらは、常に師匠自ら実践されておられる事。歩くも走るもいい、思いっきりの運動を騙されたと思ってして欲しい。
最後に、もし、どうしても切り替えられない事があれば、それは、貴方の人生にとって、とても意味のある事に違いない。中途半端に悩まず思いっきり悩んでみたらいいのでは…人生無駄なことは一切無いのだから。