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実千代鍼灸院 Michiyo Acupuncture Clinic

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院長のブログ 実千代院長の最新ブログ

2013年1月24日(木)

8.「0か100」のあなたへ

「0か100」という両極端に振り回されてはいませんか?完璧主義の人は要注意です。

生活の中で、アップとダウンが激しい人、つまり落ち込んだり元気になったりが激しい人は、もしかして、ゼロヒャク人間かもしれません。

何かで成功したときは100、失敗したりすると0になってしまう。この数字はもちろん、自分が自分に対する評価です。自分って凄い!か、自分なんて最低…という極端な評価。当然ながら、その揺れ幅が大きいほど疲れます。

何故こんな極端に自分を評価するのでしょう。理由は、色々有るでしょう。ひとつは、何らかの事情で、小さい時に認められた経験が少なかったからかも知れません。

でも他人の評価も結構、適当なものです。今の時点だけでの浅い評価になりがちですから。

辛さも悲しみも喜びも含めて、色んな思いを誰よりも味わってるのは自分です。そんな自分を認めてほめてあげて欲しいです。

もうひとつは、日常の単調な繰り返しを大切にして、そこに小さな喜びを見出す事がいいかもしれません。仕事、勉強、料理、趣味…何でもいいです。

小さな事の継続と満足にこそ、真の安定は得られると思います。100から0に急降下した時にこそ、精神は落ちても生活は淡々と。

どんな時代になっても、「ありがとう」は、自他共に最高の評価の言葉です。
その言葉は真の安定を育むと思います。そんな認め合うフラットな関係を身近なところから広げていきたいです。

2013年1月21日(月)

7.祈ってますか

数年前、研修会で師匠にこんな質問をさせて頂いた事があります。
余りにも大変な環境下の患者さん…どうすればいいのでしょうかと。先生は、「祈りなさい」と即答されました。感動した事は昨日の事のようです。

これは、宗教云々では無く、相手の幸を真心から願うという事です。祈りは願いです。願うから祈るのです。

最近、遺伝子解読で有名な筑波大学名誉教授の村上和雄先生の面白い本を読みました。

ハーバード大学、コロンビア大学、デューク大学などの有名大学で祈りと治療効果の研究が盛んに行なわれ、既に研究事例は1200を超えているといいます。

ハーバード大学医学部のベンソン博士は、祈りが効果的に効いた病気として、高血圧、心臓病、不眠症、不妊症、がん、エイズ、うつ病、リュウマチなどを挙げているそうです。科学者達が科学レベルで、きちんと研究してるとのこと。

それも、遠い場所から他人が祈っても、祈られてない人よりずっと治療効果が出たそうです。
知らない人が祈っても効果ありですから本当に驚きです。

21世紀、すごい時代に入ったと感じます。この様な研究がなされる時代。人々が本来の温かさを取り戻したいと、うねりの様なものを感じます。

毎日、誰かの幸を心から祈れる自分がいるかどうか…これこそを問いたいものです。

2013年1月18日(金)

6.ただ信じること

「大切なものはね、目には見えないんだよ。心で探さなくっちゃ」有名な星の王子様の言葉です。

愛、気、魂など目に見えないもの沢山有ります。中でも、「信」はとっても大切。

私達は何かをいつも信じて生きてるものですが、それは目に見えるものばかりでしょう。
目に見えない事を信じるのは、本当に難しいものです。

先日、難病のお子さんが来られました。クローン病です。お母さんが、また出血が少しあって…と不安気。当然ですが。

私は、「大丈夫ですよ。1番大事な事は、お母さんが信じれるかどうかです。お子さんが、そんなお母さんを試してるんですから」とお伝えしました。「僕は治ろうとしてるんだよ。お母さん、信じて」と私には聞こえます。お母さんの心は子どもさんと恐いほど直結しています。

勿論、動揺するのは子どもを思う故です。でも、私の大丈夫も適当に言ってるわけではありません。実際にツボの反応、舌の色、また何より本人が元気になっていってるのですから。

2歳の彼は生きる意欲が充満しています。鍼をしだすと、おとなしくジッとして、ちっちゃな指をひとつずつ差し出してくれます。

小さな命は、治ろう治ろうと必死に闘っています。何て健気でしょう。私はこの心に応えたいのです。私も引き受けた限りは、闘いです。

人間の可能性は頭で考えられないのですから。必ず治すと決め切るしかないのです。不動信で。

2013年1月15日(火)

5.涙の正体

先日、患者さんが、診察中に大泣き…臨床現場では時々ある事ですが、私は殆ど何も喋って無いのにです。

そんな時の涙はきっと、悲しみでも喜びでも無いはず。多分、ただ涙が出るのでしょう。

こんな話も有ります。がんの末期の人が今生の思い出にと、若い時に活躍した舞台(ニューヨークらしいですが)の前に立った瞬間、涙が止まらなくなって…
その後、帰国して検査するとガンが完全に消えていたという事実。

笑いで病を治すというのはよく聞きますが、泣く事もかなりいいようです。

それにしても、涙を流される方…多いです。何かが詰まっていたのでしょう。泣く事で停滞していた気が動きます。それも鍼で、心の底をゆり動かしながら心身共にダイナミックに気を通じさせていく。そんな簡単には出来ませんが…可能ですから、鍼はすごいです。

ともかく、自然、音楽、本など、どんな方法でもいいです。たまには泣いて、自分の心を開放してみてもいいですね。

ところで、涙。海に戻るって書きます。きっと、涙の中に大きなものに抱かれてる安心感が有るのかもしれませんね…

2013年1月11日(金)

4.夜な夜なトーク

先日、鍼の仲間達との夜な夜な?トークがあり、そもそも「病」とは何なのかという話に…

例えば、家庭内のいざこざが胃痛の原因だったり、夫の浮気発覚の日から奥さんの耳が聞こえなくなった等よくある事です。

このように、精神的な葛藤が病の原因だったり、病が精神的な苦痛を代役してくれる事もあります。

内科的には、当然、胃や耳の検査と投薬、というアプローチをしていきます。そして、それは、精神面でなく、耳や胃を治すという意味では、対処療法と言っていいでしょう。

では、我々もその病を取り除いて良しとすれば、同じく対処療法というのでは?という問題になってくると…。どうなのでしょう。

捉え方も考え方も自由ですし、患者さんもそれぞれ望む事の幅が違います。色々な意見を興味深く聞きました。

心と身体は繋がっているというのが東洋医学ですが、私も日々まだまだ分からない事の連続です。

ただ、鍼は身体から精神面へアプローチできると信じています。現実に、鍼をして精神状態が安定し、生活が変化していくのですから。だからこそ、どこまでも身体と心を丸ごと診ることが大切なのでしょう。また、通り一遍で無い人間学も必要不可欠です。

ともかくも、病は時代と共に変化しています。今の病が何を教えてくれようとしているのか、医療のあり方は何処に向かうべきなのかをしっかり見つめていきたいと思っています。

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