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実千代鍼灸院 Michiyo Acupuncture Clinic

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院長のブログ 実千代院長の最新ブログ

2013年3月22日(金)

32.学ぶ事で磨かれる

昨日、某大学の卒業式に通信教育生として参加してきました。三年前、先輩から迷わず挑戦だよ!と背中を押され決意した事が懐かしく思いだされました。

大学卒業には125単位を取る必要があります。編入で入った私は専門科目を後80単位取ればいいわけです。一単位取るために、先ずレポート2~4通を合格してはじめて試験が受けられます。その挑戦がダンボールにどさっと送られてきた教科書から始まりました。

知らない事を知る喜びは大きく充実の毎日でしたが、実際は結構大変でした。

私は高校を卒業してから、夜学生として教育学を学びながらお昼は働いていました。ですから、もっと学ぶ必要を感じていました。
また、この大学の創立者の生き方を敬愛し、私も学ぶことで社会に役立ちたいと考えていました。

スクーリングで何度も大学に通いましたが、初めて参加した授業の事は忘れられません。
西洋教育史でしたが、教授が本当に素晴らしい授業展開をされ、仕事でクタクタになって参加した私の身体に活力が吹き込まれていくのが分かりました。

学ぶ事がこれ程人を元気にさせるのかと驚きの授業でした。

人は学ぶほど謙虚になっていきます。この大学で学ぶ事の楽しさを教えて頂き、スタートに今やっと立った感じです。

自分という人間の可能性を発見する為に、自分の生命を磨いていく為に、生涯学んでいきたいと考えています。

2013年3月20日(水)

31.奇跡の出来事

昨年は、何故か何十冊も河合隼雄先生の著書を購入して読みふけっていました。
お会い出来なかった事が残念でなりませんが、先生の言葉が生き生きと何かの折に蘇ってきます。

先生は、ユング派ですので、意味のある偶然の一致、つまり「共時性」という現象が起こる事についてよく語られます。

共時性は、夢と現実が一致するというように、因果的には説明出来ないものです。自我を超える存在や働きに注目するというのでしょうか。

また、先生は精神疾患の患者さんと向き合っていると、ある時、「奇跡ともいうべき偶然」がおきて治癒していくと言われます。
この奇跡を話すと誰も信じないから言いませんがと対談の中に書かれてますが…かなり興味深いです。

更に、源氏物語等に出てくる様々な怨霊やあり得ない展開についても、いつも普通に、あれ、本当の話ですよと語られています。

実は先日、親友というには軽過ぎる無二の友と久し振りに2人で軽くお酒を飲みに行ったのですが…

起こったのです。奇跡とも言うべき偶然が。
内容は伏せますが、私、驚きのあまり思わず泣いてしまいました。
お化けが見えたとかそんなオカルトチックな事ではありません。感動と驚きが交じった涙です。

人生の中で多分一番の驚きだと思います。これからも無いでしょう。死ぬ時にもう一回有るような気もしますが…。今後いい生き方をすればですが。。

今日はここに書き残しておきます。時計を見たら平成25年3月16日深夜でした。

2013年3月18日(月)

30.尾ひれはひれ

尾ひれはひれを付けるとは、実用日本語表現辞典によれば、「何かと誇張を交えて話しをする、余計なものを付ける」という意味で使われているようです。

過ぎた誇張は必要ないと思いますが、コミュニケーションを円滑にする為に、私は時に尾ひれはひれは大切と感じています。

特に、ストレートにしか表現出来ない女性には必須だと思います。

「人間関係で何かぎこちなく感じる事があるのですが…」との質問に、「多分、貴女が思っている事が相手に伝わってないのでしょうね」と言いました。

特に、男女となると色々難しいものです。恋仲は少し別として、女性側が自分の感じている事を言葉で表現しなければ男性には略伝わりません。

すると、「いつも言ってしまった後で後悔するんです」と。「じゃ、尾ひれはひれを付けてみたら」と返しました。

尾ひれはひれを、主題に入る前の前座と考えてみるのどうでしょう。例えば、「自分を棚に上げて、こんな事言おうかどうか迷って中々言えなかったんだけど…」とか、「ごめんね、私表現が下手で…」とか、そういった感じで。

簡単に言えばクッションになる様な素直な自分の思いの事です。これが有るのと無いのとでは、言われた方の受け止め方も違いますし、自分が後悔する事も無くなります。

溜め込んでカチカチにしてから言うのでキツくなって、ぎこちなくなるのです。

尾ひれはひれは、ゆらゆら柔らかですので是非使ってみて下さい。呉々も短めに。

女性だからこそできる尾ひれはひれなのですから。

2013年3月16日(土)

29.黄色のバラ

私の母は黄色のバラが大好きでした。花言葉を調べてみると、「嫉妬」「薄れゆく愛」などの余りよろしくない言葉から、「献身」「可憐」「励まし」など素敵な言葉までありました。

花言葉は、国により時代により様々に付けられているようです。
中世ヨーロッパでは、嫉妬の象徴のようですし、東洋の風水では、裕福の象徴だそうです。

日本では、黄色は幸福や希望を意味し好まれています。父の日には黄色のバラをプレゼントするのも母の日のカーネーション程有名ではありませんが知られています。

黄色は東洋医学でも重要視されている色です。五行で言えば、身体の中心となる脾土にあたり、全てを育む大元とされています。

中国の古代伝説中の人物で三皇五帝のひとりとされる黄帝も皇帝ではなく黄の字が付いています。

私も黄色が大好きです。爽やかで、目立つようで控え目で、気持ちが明るくなる色だからです。

母の71歳のお誕生日に黄色のバラを71本プレゼントした時のあの喜び様は今も目に焼き付いてます。

悔しくも、母はその年の11月に亡くなりましたが、今月の母の80歳のお誕生日は、「永遠の感謝」の私花言葉と共にお祝いしてあげたいです。

2013年3月14日(木)

28.救って救われる

この仕事で人を救っていきたい、なんて大それた事かも知れません。実は患者さんからこちらが救われている気がします。

人は人を励ます事によって元気になれます。毎回、毎回励まされてばかりだと、何か自分が弱い人かの様に錯覚していくものです。

患者さんと術者の関係。一般には、身体が弱く、病に苦しんでいる人と、それを何とかしようと助ける人。まさに、助ける人と助けられる人の関係です。

でも、本当に患者さんは弱い人なのでしょうか。寧ろ、ひとりで病と闘っているすごい精神の持ち主かもしれません。
精神の病だとしても、病に立ち向かっていける人として選ばれた人なのかも知れません。

患者さんは凄いなぁと思う事、よく有ります。励ます事より私が励まされているような…
私が同じ病気になったら、きっとこんなに冷静にしてられないでしょうから。

こうして、私の中では、救う人と救われる人がよく行き来してバランスをとってるように感じます。

貴方は励ます事、励まされる事、どちらが多いですか?どちらも程よく有るのがいいですね。

落ち込んだら誰かを励まして、同じ人を励ましてばかりの人は、相手の素晴らしさを見つけてみるってどうでしょう。

いずれにしても、励ますの「励」は、万の力と書きます。励まして励まされる、そんなバランスのとれた関係って素敵ですね。

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