先週、小学一年生のオテンバ娘さんと今シーズン最後のスキーに行きました。
一歳の頃から鍼をしてアトピーも喘息も治り元気になったご褒美です。彼女とは会えばじゃれ合って無邪気なものですが、会話は中学生レベルです。
そのオテンバさん、まだスキー経験二回なのに、恐がる様子もなく凄い勢いで滑っていきます。
目を離せばひとりでリフトに乗り込んでいます。
そんなオテンバさんが、振り向くと見当たりません。遠くの方で倒れて担架に乗せられているのです。男性とぶつかったらしく、その男性のストックが曲ったとのこと。その上、その人、ストックを直すとサッサと逃げた様です。酷い大人。。。
駆け寄って顔を見ると、目がパッチリと。よかった。子どもは痛かったら痛い顔をします。パッチリは、驚きの顔です。
直ぐに脈と舌を見ました。まずは大丈夫です。
打撲したお尻を触ると、熱感があって少し腫れています。頭に一本鍼をしました。鍼は本当に便利です。スタスタと何事も無かったように歩いてます。
帰りは打撲より、車酔いで途中下車。入った喫茶店のパンの匂いが吐き気を誘発する様で、外で手首辺りにあるツボに鍼をしました。
直後、たくさんお通じがあり、お腹空いた~とパンをたくさん食べて帰りました。
それにしても、朝、今日の事故を予感したので、こんなに軽く済んでと胸を撫で下ろしました。
何か大いなるものに守ってもらったようです。感謝しかありません。
立春は過ぎてもまだ空気は冷たく、でも日差しはポカポカ。こんな季節ほど気をつけて下さい。
今日の実千代鍼灸院は、午前中大変な騒ぎになってました。
待合室での風景です。ある精神疾患の患者さんは、キリで頭を刺されるような痛みに頭をかかえ、疳のキツさが半端ない子どもは、痙攣する程に興奮し、そこへ子ども好きの女性が来られ、頭のてっぺんから可愛い~と叫びに近い奇声を発してます。
新患さんは、色々気になるらしく質問攻撃で待合室と診察室をウロウロと…とにかく賑やか至極でありました。
昔から言われるように「頭寒足熱」こそがバランスのとれた状態です。
でも、今日のような日には、真逆の「頭熱足寒」になり患者さんの気は天高く上がっていきます。
結果、頭痛、めまい、耳鳴り、ひどいと嘔吐など、上部の症状が圧倒的に多くなります。
反対に下半身がとても弱い人は腰痛を訴えられます。上下のバランスが大きく崩れるからです。
さて、こんな時は先ず待合室のドアを閉めて、加湿や暖房を落とし診察室での空間を整えます。
次に、私の声も普段より低めに、ややゆっくり話しかけ必要以上には話しません。人によりますが鍼の置く時間も短めにします。
案外、肝気が昂ぶっている人に限って、自分に気付いていないものです。
陽気の強い子どもが食べたら鼻血が出るような、チョコ、ピーナッツ、また、珈琲、緑茶などのカフェイン類は避けた方が得策です。
そして、寒くても、とにかく歩いてみてください。
肝気は下がって、鍼の効果は倍速に上がりますから。
診療所で感動した小さくて大きな出来事です。
先日、ある患者さんの事で師匠から様々アドバイスを受け、翌日再び報告する事になっていました。
その患者さんは、まだ話しも出来ないチビちゃんです。
一度だけ師匠の治療を大泣きしながら受けたのですが、とても賢い子です。時々私の治療所に貼ってある師匠の顔を指差します。ちゃんとお顔覚えてるのですから。
師匠に報告する日、その子が来院してきました。すると貼ってあった師匠の顔を何度も指差すのです。何回も何回もです。びっくりしました。思いが通じあっている。
その姿が可愛くて笑ってしまいましたが、本当に不思議な事です。離れていても、一回の出会いでもこんな風に通じ合えるのですから。
師匠の鍼への思いは一瞬もブレる事がありません。まさしく不動鍼です。純粋無垢な子どもは、そんな熱い思いを直ぐキャッチしてしまうのでしょう。
でも、本当はもっと深い意味がある事に気づきました。
思えば、その子は最近師匠の顔をよく指差していました。
「ちゃんと、師匠から教えてもらって僕の勉強してね」のサインを私に送ってくれていたのでしょう。師匠とのやり取りが始まってから顔の指差しは無くなりました。
我流無く、微塵の慢心も排してという意味だったと受け止めました。
この写真、患者さんのご要望により、アップする事にしました。
先週、群馬県は草津で行われた順雪会という、鍼の宿泊型研修会の宴会での写真です。こんな姿、二度と見れないですよ。ヒヨコの私は完全に小学生のノリです。
「何か面白い事してね」との一声でスタッフが色々考えて準備してくれました。
一生懸命頑張ってくれたスタッフに心からお礼を言いたいです。
スタッフあっての実千代鍼灸院とは、誰もが認めるところ。
私は、本当に素晴らしいスタッフにめぐまれて甘えています。
彼等の凄い所は、返事の良さと行動の速さです。何を言っても、ハイの一声。それも間髪入れず躊躇無しにです。どんな時も一貫しています。
そして、患者さんへの心配りが抜群です。患者さんが咳払いひとつしても直ぐ飛んで行くほどですから。
寡黙な2人なので、何を考えているのかよく分からないのですが、何があっても信頼出来る人柄です。
でも、身体を診たら、背中がバリバリになっていて涙が出そうになります。こき使い過ぎでしょうか。。。
これからも、健康で多くの人を救っていける2人でいて下さい。
いつもいつも本当にありがとう。
「結局、心が負けていなければ人生に悲嘆も悲惨も無いと感じた…」
アメリカで平和のための重要なお仕事に携わっている友人から先日届いたメールです。
そのメールに、彼女の共通の友人の結婚式に、参加された人の事が書かれてありました。
その人は、脊髄がんで歩行困難の中、1人アメリカまで友のお祝いの為来られたらしいのです。
ご自身が大変な中、友の幸せを喜ぶために…。何て尊い行動でしょうか。感動しました。行動こそ真実の心を表します。
100の言葉を並べるより、ひとつの勇気ある行動が多くの人に感動を与え、人の善性を引き出すのだと思います。。
思いも寄らなかったことが起こるのが人生です。それをどう受け止めて次を生きるのか、そこで問われるのが、心の強弱です。
でも、人は強くて弱い存在。
きっと、この脊髄がんの方の周りには、温かい支えが数知れずあるのでしょう。ご結婚された友人もそのひとりなのでは。
人はされたように行動するものです。優しくされてこそ、優しい行動ができるように。
利害を超えた真実の友がいてこそ、心が強くなり、全てを乗り越える原動力になっていきます。私も友に感謝の毎日です。
勝つ事より「負けない心」を自他共に育てていきたいです。