芽衣
ジェームズ・ギャルウェイ
診療をしていると、色々不思議な事があります。気の交流は、鍼を持っている時だけではありません。
私の治療所は、小さいお子さんが多く、土曜日などは託児所さながらになります。
その中に、特に一秒たりともジッと出来ないヤンチャがいてます。
子どもに怒ったり、大きな声を出す事は苦手なので、それ以外の方法で…というより、隙があれば、ほとんど一緒に遊んでしまう状態です。多分、スタッフが一番困っているに違いありませんが。。。
しかし、ヤンチャさんは、それが昂じて治療もせず、1時間でも遊んでいます。
先日、意を決してスタッフに「明日からヤンチャ教育するから見てて。お母さんと相談してするから。」と…私の決意は固く、ヤンチャさんが来る朝にも気合い入ってました。
すると、当日、未だかつて無い程、静かに座って遊び、呼ばれたらハイっ!と可愛い返事。チャンとベットに横になる次第…信じられない光景です。
スタッフと唖然としました。次の日も同様です。見るとお母さんがケジメつけて毅然とされてるのです。何も言ってないのに…
私の心がお母さんに通じて、ヤンチャさんにも通じてる。。今までとの違いが大き過ぎて、本当に驚いてしまいました。
本気の心は、光より速く何処までも飛んでいってくれる。すごい気の交流見てしまいました。
ザ・ピルグリム
コント・ドゥ・シャンボード
いい加減は、アクセントや言い方が少し違うだけで色々な意味になります。日本語って本当に難しいって嘆く海外の方のお気持ち察します。
鍼の世界でも、このいい加減がとても大切です。勿論、いい湯加減で使われる所のですが。
加減は、文字通り、加えたり減らしたりの意。鍼の太さ細さ、長さ短さ、深さ浅さ、置鍼時間の長短、鍼の本数等々、これら全てに加減を考える必要があります。人によって状況によって全て違いますので結構大変です。
実はその辺りは、杓子定規的なものが無く、各先生の見立てによって微妙に変わってくるのです。
多分その辺も東洋医学が難しいと感じるところでしょう。
さて、これをどの様に自分も学び、後輩にも指導していくのかが問題になります。
師匠や上手な人の鍼を見学して実際に受けてみる。これが1番近道でしょうか。または日頃から自分の身体で試してみる。感覚センスも必要です。
案外、型にハマった考えより、適当な意味のいい加減の方が体得できたりする時もあります。
東洋医学は、理論と共に感覚の世界も大切にするためです。それもこれもバランスの良さがものを言います。
生体が喜ぶ、生体にOKを出してもらえる様な、いい鍼加減を目指したいです。
ザ・ピルグリム
食と生活は切れない関係で、健康とも密接に繋がっています。誰もが分かってるのに食生活大乱れの人多いです。
私は皮膚粘膜が敏感なためか、自慢できるほど味覚にも敏感です。
少し強い添加物が入っていたら食べれません。最近では、既に切ってある白菜のお漬物。捨てる事は滅多に無いのですが一口食べて後は捨てざるを得ませんでした。マクドナルドもどうしても食べれません。塩辛過ぎです…
腐っているものや異物が混じってるものは、味覚が正常なら自然と吐き出すものです。
それが出来ないのは、味の濃いものの摂取が多いのかもしれません。ファーストフードや出来合い食彩等の塩辛いものばかりを食べてると敏感な味覚は失われてしまいます。
また、ニンニク、油物、甘いものの摂取過剰は、身体が陽に傾きます。熱性の湿疹など、なかなか良くならない人の食生活を聞くと皆さんこれ等を食べておられるのです。
よく一番いい食事は?と質問されますが、簡単に言えば、見た目の色、緑色多目がいいですが全体的に綺麗なことです。見た目で半分以上は美味しく感じます。これ大切です。全てはバランスですから。
先ほども、患者さんが「先生、調子良くなってきたら、3日に一度食べてたラーメン欲しくなくなってきました」と嬉しいお言葉頂きました。
毎日の積み重ね、大切にすれば人生も変わるってことです。
ウィリアムシェークスピア2000
レディ・オブ・シャーロット
人は兎角、人から聞いた先入観や、自分の経験から判断して相手を決めつけてしまう傾向があります。
自分では客観的に人を見ていると思っていても、中々、相手を本当に知るというのは難しいものです。
また、自分の心の癖の様なものが相手に反映されがちかも知れません。
例えば、自分が熱血漢だとしたら、相手をグイグイ引っ張り過ぎてしまったり、自分が悲観主義傾向なら、相手の言葉に動揺したりというように。。
決めつけられたり、押し付けられたりすると反発したくなるのが人間です。出来る限り、相手のそのままを感じていきたいものです。
と言っても、複雑怪奇が人の心。スンナリいくわけがありません。簡単なわけが無いのです。
人の心は、自分でも気付いてない心も混じったり、言ってる事と思いが違ってたり、嘘や、事実と違っていたり…とにかく複雑怪奇なものです。
それもこれも全て受け止めて、臨床は成り立つという事でしょう。
クロッカス・ローズ
コント・ドゥ・シャンボード
よくある事ですが、先日も患者さんが自分の症状をネットで調べて大激震に。「先生、私の症状治らないって…」大泣きです。
実は、本当に珍しい事ですが、つい最近、私もネットに少し振り回されたばかりでした。いつもと違う自分の症状について、ネットで調べていると、書いてある書いてある不安になる事が山盛りと。
調べる程に不安になってきましたので、10分くらいで調べるのを止めましたが。。。
こうして患者さんもずっと夜な夜なネット検索しているのだと思うと何とも言えない気持ちになりました。
今はどんな事もあっという間に調べられ、信じられない程便利です。しかし、全ての情報には正誤がありますので、当然ながら情報の取捨選択はこちらにかかってます。鵜呑みにしたら大変な事多いです。
それが、いざ自分の事となると嫌な事が目についてしまうのです。ネットの怖さを改めて思い知らされました。友人に言うと、私は自分に呑気だから検索して少しは怖がった方がいいと言われましたが…。これも正当な意見でしょう。
便利なものはドンドン活用すればいいですし全く自由です。しかし、自分の症状について調べる時に、少し注意が必要だと感じます。
まず夜中にひとりで長時間検索しない事です。長くて30分くらいでしょうか。
そして検索して不安になったら、その事を必ず誰かに相談する事です。
益々氾濫する情報…自分の核をしっかり持って振り回されず上手に活用したいものです。