服部緑地公園にて
可愛い紫陽花と
先日、朝テレビをつけると、「人類の進化は突然変異から…」という興味深い一言が聞こえてきました。
生物学者の長沼毅さんの言葉でした。短時間でしたが、グングン話に引き込まれ、あっという間にファンになってしまいました。
お話が東洋医学に類似してる。。書籍も購入し、しばらくこの方の本ばかり読む事になりそうです。
テレビで、人の細胞は60兆個ですが、人の中に住むバクテリア(細菌)は100兆個らしく…バクテリアとの共同社会なんだと言われてました。
ですから、バクテリアを排除すると生きていけないという事です。
確かに、日本は除菌ばかりしています。医療現場でも抗生剤で…。菌がドンドン強力になっていきます。生き残るのに必死ですから当然です。
その強力な菌に、弱ってる方は殺られるのです。なのに、まだその菌を殺そうとする…無駄です。
勿論、必要以上の抗生剤の乱用を問題視しているのです。
私は、何の分野であれ、排除に対しては懸念をもってますので、生物学者のお話しは嬉しくなりました。
人も、自分が排除されたら嫌なはずです。なのに何故排除しようとするのでしょう。
これが私の素朴な疑問です。
ジャーマンアイリス
理論が土台にしっかり構築されていて、感覚の鋭さは群を抜いている。私の師匠です。
この感覚の鋭さは、どの様にして身に付けられたのでしょう。
先週も、師匠の治療所を見学に行かせて頂き、その感覚の鋭さを目の当たりにしてきました。
師匠曰く、子どもと動物は気が瞬時に動くからなと…。大人はダメだなと呵々大笑されます。
感覚の鈍い人には、全く感じる事の出来ない世界でしょう。
同じ空間に居て、同じものを見ても、そこに感覚の違いが歴然と現れます。
この感覚の鋭さは、多分、芸術の世界にも通じていて、精神世界のギリギリのところを歩いてるのかも知れません。
未知なる世界、好奇心が触発されてゾクゾクしました。不思議にその日、私の中で小児鍼への変革がおきたようです。
子どもと動物…。師匠が有りの儘、自然体だからこそ、色々感じられるのでしょう。
作為無いものに如何に働きかけるか…これ東洋医学の真骨頂かも知れません。
アガパンサス
別名:紫君子蘭
映画好きの友人に誘われて時々映画を見に行きます。
昨日は、『奇跡のリンゴ』に連れて行って貰いました。
題名は有名ですが、無農薬でリンゴ作った人のお話しというくらいの知識でいました。
軽い感じで行ったはずが…内容や話の展開に、私の涙腺切れました。
映画でこんなに泣いたのは、かなり前に、ある戦争映画を見た時以来です。その後、何十年も一切戦争映画見なくなった程ですから。
単に情緒不安定だったかも知れませんが、奇跡のリンゴを作られるまでの並々ならないご苦労の一端を知り感動しきりでした。
色々書きたい感慨深い思いはありますが、とに角、お勧めです。
特に、何かに一徹に取り組んでおられる方、是非。
熱し易く冷め易い私の戯言と思って…。
今日は、まだ知らない人のために宣伝しておきます。
7月7日からBSプレミアムで夜9時から10時迄、「馬医」というドラマが始まります。全50話です。
これは、朝鮮王朝時代に、馬の獣医から、王様の医者になって活躍した実在の人物のドラマです。
身分の差など関係なく平等に医療に従事し、波乱の人生を送った主人公、ペク•クァンヒョン演じるこのメディカル史劇の監督は、イ•ビョンフン氏です。
言うまでもなく「ホ•ジュン」や、「チャングムの誓い」の監督ですが、今回、第三弾の史劇となります。
人形に鍼を打ってツボを外したら水銀が流れるシーンや、当時鍼だけで外科手術を試みた所等々、鍼を打つシーンが沢山出てきます。
ここ数年ドラマを略見ない私にとって、久々にハマりそうで、今からワクワクしてます。
また、イ•ビョンフン監督の人心をがっちり掴む話の展開、間の取り方、一話一話の終わり方、音楽、風景等々、そのクリエイティブぶりはかなり勉強になります。
鍼灸のお話、大いに楽しみましょう。
ちびっこ患者さんに、「はい、舌見せてね~」と言うと、舌を出しながら白目をむく子が何人かいます。それも毎回。。女の子。。
白目は怖いですが、この白目はかなり笑えます。
本当に色んな眼が有ります。ひとつも同じ眼が無いほどに。
最近、ジッと動かない眼に出会いました。表情が全く無い眼です。器質的に重い病でもありません。
赤ちゃんも、瞬きも無く、ジッと動かない眼でこちらを見てくれますが、表情があります。というより、こちらの表情が映し出されるようです。
その時々に、絶対忘れられない眼…良くも悪くも沢山あります。
目は口ほどに物を言う。その真偽は眼を見れば分かるという事ですが、正にその通りです。
全く表情の無い眼を、静止出来ないのは私の弱さでしょうか。。。
静止出来ないという事は、残念ながら私では治せないということ。
平常心で聞けない事、触れないもの、見れないものは、私の手に負えないということでしょう。
そんな時は、人に任せるのが大切だと…今更ながら気づきました。