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実千代鍼灸院 Michiyo Acupuncture Clinic

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院長のブログ 実千代院長の最新ブログ

2013年8月20日(火)

106.明るさ=生命力

 

毎年、8月は、アメリカ、アジアを始め、全国各地から友人や後輩達が里帰りしてきます。皆、普通の主婦では無く、仕事を持ち、様々に社会貢献しています。

今年の夏は、特に、久しぶりの友に会う機会が多く、本当に賑やかでした。(まだ続きます。。)

皆、怖い程に、パワーアップしています。何でしょうかこの生命力。。。ほっといたら朝まで喋り続けられる勢いです。

女性多数の中に、ポツポツ居られる男性…何の違和感もなく溶け込んでいる事が驚きです。

先日、ナポレオンの晩年の後悔という記事が目に止まりました。

『私は、女性と十分に対話出来なかった事を後悔している。女性からは、男たちがあえて私に語ろうとしない多くの事を、学ぶことができる。女性には、全く特別な独立性があるのだ』と。

当然の事ながら、女性も、男性の論理的な思考から多くを学ぶべきですが。。。

ともかく、言いたい放題、何を言っても、笑い飛ばす、この生命力は、病気を寄せ付けません。
明るさは生命力のあらわれなのでしょう。

本来、心は自在です。心の奴隷にならず、心をリードしていけるのです。ならば、どこ迄も明るく、何があっても明るく、これでいきましょうか。

2013年8月18日(日)

105.医療の意味は何?

治療後、脈も、ツボも、舌も、腹部も、良好な変化が明らかに診られます。

身体が鍼に応えてくれてる…なんて嬉しいことでしょう。

なのに、キツイ化学療法で病巣を叩きまくる…。身体は、バランスを戻そう戻そうと、健気なまでに一生懸命なのに。

何故、そこまで攻撃するのでしょう。何故、病巣しか見ないのでしょう。

身体に謝って欲しいです。

この様な、キツイ治療を、弱っている人に続ける意味は、何処にあるのでしょうか。

弱っている時こそ、優しい心、優しい言葉、優しい触り方あってこそ、身体は応えてくれるのです。

人間は、完成された唯一無二の芸術品です。

術者はどこまでも謙虚に、更に謙虚に、もっと謙虚に、この完成品に触れて欲しいと願います。

病巣のみを攻撃する事を当然と思ってる人は、何十年後か、非常識の極地と揶揄される時が、必ず来ると信じます。

力をつけ、人格を磨き、本物を育成する…全ては未来のためにです。

2013年8月16日(金)

104.ただ「今」の中に


丹波市にある墓地公園


緑がまばゆいほど綺麗…

今年の連休は、心置きなく墓参巡りしてきました。締めくくりは、母と兄です。

みんな色んな思いを乗り越えて、見事に最期を飾って逝きました。そんな心をお盆は大切に、継承していきたいです。

母の膵ガンは、痛みとの闘いでした。痛みをとる鍼。凡ゆる工夫をしました。それでも襲ってくる痛み…

生きようとする程、痛みとの闘いは激しさを増すようでした。

生きる事を諦めずに、闘いをやめない。。どうすればいいのか悩み、祈りました。

そんなある時、ふっと、母は死を受け入れたと思った瞬間がありました。

それは生への諦めでなく、病気との闘いを止めたわけでもないのに…です。

思えば、今、生きている事への溢れるばかりの感謝だったように感じます。

亡くなる数日前、手で痛い所をさすってあげると、母は、不思議ね、今、何にも痛みが無いといってました。

改めて、生きるという実態は、「今」の中にしか無いということに気づかされました。

喜びも苦しみも、感謝も不平も、ただ「今」の中に。過去でも未来でも無い。自分の心が感じる今この瞬間…それだけが真実なのでしょう。

私は、今、本当に幸せです。私にとって幸せは、前進する事。亡き母に、全ての人に感謝します。

2013年8月14日(水)

103.白河の叔母さん

このお盆、やっと、母のふるさと、福島県白河市に来れました。7年振りです。

ここに、祖父母のお墓があります。地震の爪痕は、倒れたままになっている墓石からも感じられました。

蚊に襲撃されながら、お掃除すること数時間…祖父母の嬉しそうな顔が浮かびます。

厳格な祖父は、福島県では有名な鍼灸師だったらしく、その後を継いでいる叔母の診療所にもお邪魔しました。

骨が変形している重症なリュウマチや、ベーチェット病、統合失調症、心疾患等も治されています。

祖父が重んじていた、夢分流という腹診からも、様々に病気を掴んで、治療に用いておられました。

思えば、久方振りに訪ねた我が母を見て、医者よりずっと速く、お母さんきっとガンだよと、言い当てた叔母です。

よく母と叔母を間違って、手を繋いでいた、自分の小さい頃を思い出しました。

昨日、その叔母さんの手を握ったのは、それ以来です。行って良かったと心から感じました。

2013年8月10日(土)

102.無~有~無の鍼

師匠の鍼については何回か書きましたが、今日の鍼…忘れられない鍼として残しておきたいです。

まだ、右の肩甲骨辺りに痛みがありますとお伝えすると、丁寧に且つ、ざっくりと体表観察して下さいました。

師匠の診察は、触られただけで、何処がどの様に詰まっているか、その深さまで私自身が感じれるスゴワザです。

刺鍼された時、身体が中から大きくねじられるような感覚でした。実際、鍼も真っ直ぐ刺したのではなく、捻じっておられたように感じました。初めての感覚…。見れば、短鍼の細い鍼ですから驚きです。

置鍼直後、眠るという次元ではなく、殆ど意識不明状態に。麻酔鍼を思わせるような。。。途中、目が覚めても脱力して身体が動かないのです。珍しく終了間際まで横になってました。

この日、何も心配いらないんだ、全て上手くいくに決まってるんだからと何度も言われました。

私、何も言ってないのに…です。
上手くいく…は、自分の意思を超えた所のものでしょう。

この確信ある一言を、鍼で、私の身体に、叩き込んで下さった感じがしました。

宇宙のリズムに一旦乗っかれば、人の小さな考えなど取るに足らない事。。。その事を、師匠の今日の鍼は教えてくれてました。

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