最近、コラムを書くのをおサボりして、患者さんや同業者、友人達から、ご心配のお声がかかります。
実は、最近、敢えてパソコンを必要最低限しか使わないようにしています。代わりに読書にハマっています。
すると、目の疲れは無くなり、頭はスッキリ。その上、手の感覚が頗る良くなります。ピンポイントでツボの反応を感じます。
最近、電磁波過敏症という患者さんが来院されました。
今の時代、電磁波の無い所はほぼ無いので大変です。パソコン作業が無理なためにお仕事も出来ない状態でした。
治療する度に改善され、今は見違えるように良くなられましたが、
1日10時間以上、パソコンを見てるという患者さんの何と多いことでしょう。驚きです。
今、電子機器を避けて生活は出来ませんが、人間は自然の子です。
たまには、身も心も自然に解放してあげてみては如何でしょう。
Mさん素敵なバラに感謝。
沢山の患者さんが癒されてます。
たまに、惚れ惚れするような相の方にお会いします。
よく、師匠が、「人間のスピリットは顔や姿にハッキリと現れますな。」と言われます。
やはり、惚れ惚れする様な方の、志しや信念、行動は群を抜いて魅力があります。
またその方のお顔や姿は、群を抜いて艶があります。
その人に触れただけで、元気になり、ワクワクしてきます。
形の無い気の世界を重視する東洋医学。だからこそ、信念が一番大切なのでしょう。
今日は、鍼灸の道を信念を持って貫き通した母の命日です。まる9年になります。
沢山のお花があちこちから飛んできます。母を知らない人までが母の話しをされます。
不思議な不思議なこの月は、亡くなっても尚、信念が永続してしていくことを教えてくれてるようです。
ガーベラの花言葉は希望•神秘
世の中で一番「不可思議」なものは?と問われたら、「心」って答えるでしょう。
思議する事が不可なのです。考えるに及ばない程未知なもの、それが心です。
「海よりも広いものがある。それは空。空よりも広いものがある。
それは人の心だ。」とのヴィクトル・ユーゴーの名言のとおり、
大きくなったり、小さくなったり、優しくなったり、醜くなったり、とにかく心は変幻自在です。
先日、勉強会で師匠が、医療者として「人間を知ること」の重要性を語って下さいました。
その中に、「まず自分を真正面から見つめる事です」とありました。
深い深い、厳しい厳しい一言です。
確かに大変なこと。出来れば避けたいところですが、あらゆる条件が整った時、その大チャンスが訪れます。
それは、実は何より最高に幸せな事です。自分の心を見つめた分だけ、人間の心の広さが分かります。全てに感謝です。
患者さんには毎日、教えて頂くことばかりです。それも、単純で簡単な教えではありません。
今、ALS(筋萎縮性側索硬化症)という難病の患者さんを診させて頂いてます。
これは、手足や喉、呼吸に必要な筋肉がやせて力がなくなっていく病です。筋肉そのものでなく、動きを指令する神経の障害と言われています。知能や感覚は全く正常です。
有名なイギリスの理論物理学者、ホーキング博士も罹患されておられます。私の患者さんも、ホーキング博士の様な、風格と親しみが混在したご尊顔です。同じくご自分の意思で体を動かす事が出来ません。
先日、ご家族の方が、最近しんどそうなんです…と言われました。しんどいんですか?とお顔を近づけて伺うと、
「しんどくないけど、中々呼んでも来てくれない」
それはそれは時間が長く感じますね。
「だから、歌を歌って時間つぶししてる」と言われました。
言葉をご家族よりちょっと先に聞き取れた嬉しさも伴って、思わず爆笑してしまいました。患者さんも、ははっ!っと何時もの笑顔です。何気ない会話ですが心揺さぶられました。
精神は宇宙大です。このような患者さんに触れさせて頂き、人間の心の偉大さに驚かされます。共に歩ませて頂き感謝致します。
11月は我が母の祥月命日です。どこまでも、鍼灸を愛し、人間を愛し、自身の心の汚れに厳しかった母でした。本当に懐かしく、言葉や声が聞こえてきます。
人を励ます時よく「毀誉褒貶は世の常だからね」と言ってました。まるで自分にも言い聞かせてるようでした。
きっと女性の社会進出もこれからという時代の先駆けでしたので、人には言えない苦労があったのだと思います。
毀誉褒貶の毀と貶は、共に「そしる」との意で、誉と褒は、「ほめる」という事です。
つまり、人をそしったり、ほめたり、こんな世間の評判というのは、日常茶飯事ありますよ、
だから、そんな風のように移ろいやすい評判に振り回されず、自分らしく生きなさいとの意味で使ってました。
なかなか、凛とした女性(母)の逞しさがカッコいい、と思いながら聞いてたものです。
自分には自分にしか無い良さがあります。それを開花させる為に、人は健気に、一生懸命に、生きてるのだとつくづく感じますね。