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実千代鍼灸院 Michiyo Acupuncture Clinic

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院長のブログ 実千代院長の最新ブログ

2013年11月12日(火)

139.毀誉褒貶(きよほうへん)

11月は我が母の祥月命日です。どこまでも、鍼灸を愛し、人間を愛し、自身の心の汚れに厳しかった母でした。本当に懐かしく、言葉や声が聞こえてきます。

人を励ます時よく「毀誉褒貶は世の常だからね」と言ってました。まるで自分にも言い聞かせてるようでした。

きっと女性の社会進出もこれからという時代の先駆けでしたので、人には言えない苦労があったのだと思います。

毀誉褒貶の毀と貶は、共に「そしる」との意で、誉と褒は、「ほめる」という事です。
つまり、人をそしったり、ほめたり、こんな世間の評判というのは、日常茶飯事ありますよ、

だから、そんな風のように移ろいやすい評判に振り回されず、自分らしく生きなさいとの意味で使ってました。

なかなか、凛とした女性(母)の逞しさがカッコいい、と思いながら聞いてたものです。

自分には自分にしか無い良さがあります。それを開花させる為に、人は健気に、一生懸命に、生きてるのだとつくづく感じますね。

2013年11月7日(木)

138.更年期を考えましょ②

更年期障害は、早い人では40歳過ぎから、長い人では何年間も、それらの症状に悩まされる事もあります。早めの治療が大事です。

特に、激しく働いてる人、生活に精神的ストレスが、常にかかっている人、つまりアクセル吹かしっぱなしの人は要注意です。

ここ鍼灸院にも多く更年期の方がお見えになります。

ある方、大きな病院の院長秘書です。朝、起きるとめまいで立ち上がれません。やっと起きても、めまいと嘔吐で仕事になりません。

これは、土台の「腎の臓」が弱ったため、「肝の臓」から、「胃の腑」に影響が及んだのでしょう。

またある方、やる気が失せて死にたくなると言われます。「腎の臓」から「心の臓」に波及してます。

またある方、イライラし過ぎて主人に物を投げつける。離婚しかかる寸前ですと。「腎の臓」から「肝の臓」へ酷く熱化してる状態です。

酷さの程度は人それぞれ差がありますが、皆さんお元気になられました。真っ暗なトンネルに一条の光…これが鍼の効果です。

2013年11月4日(月)

137.更年期を考えましょ①

50歳前後になると、月経の有無に関わらず、大なり小なり訪れる更年期障害。閉経すれば尚の事です。

体は正直、これも自然の摂理です。ジタバタしても仕方ありません。

前駆症状も人それぞれですが、特徴は「のぼせ」です。

東洋医学的に、簡単に言えば、生殖器等の機能を含む「腎の臓」が弱る事によって、「肝の臓」や「心の臓」の機能が、亢進する疾患です。

つまり、土台となる「腎の臓」の支えが弱った時、上へ上へと気血が上り「肝の臓」や「心の臓」に変調をきたすのです。これが更年期です。

「肝の臓」中心に症状が出れば、イライラ、ホットフラッシュ、五十肩、めまい、耳鳴り、不眠や入眠障害、手の強張りや関節痛等々起こり易く、

「心の臓」中心に症状が出れば、不眠、眠りが浅い、多夢、多汗、精神不安定、動悸、神経過敏からうつ症状等々が起こり易くなります。

土台の「腎の臓」の弱りが酷い場合は、やる気が出ない、根気が無い、物忘れがひどい、集中力に欠ける、腰が怠い、尿漏れや尿不利(出ない)、ふわふわして地に足が着かない感じ等々の症状が出ます。

2013年10月31日(木)

136.体質も遺伝する?

顔や手の形などのパーツや、性格に至るまで、似てしまうのが親子です。私もよく声やカーテンの開け方まで先代そっくりと驚かれますが、遺伝子恐るべしです。

姿や性格が類似するように、体質(身体の性質)まで似ている事も見過ごせません。

親と同じ病にかかったり、人によっては同じ年齢に発症する方もおられます。

今年、40代で脳梗塞で倒れられた患者さん、お母様も同じ部位の梗塞をされています。命に関わる場所です。

若い時から、真面目に働き、海外出張だらけ、睡眠時間3~4時間、ラーメン大好物、30歳から高血圧です。

幸いにもリハビリと鍼治療で、来月から職場復帰の予定です。様々な運の強さを感じます。

それにしても、種が有る所、条件が整えば、このように、発症します。病に至る時期を早めてもしまいます。

性格が生活を作り、体質に対して条件を整えてしまう。。。

結果だけを見てある人は宿命という言葉を使ったりもしますが、その宿命、軽くし防ぐ事は可能です。

冷静な眼と温かい心、的確な診断と治療をしていきたいです。

2013年10月28日(月)

135.心へ響く鍼を

「病気治しは、結局は人間を救うことだ」との師匠の言葉。先日、いつになく胸に刺さりました。

人間を救う…体も心も魂も一体の人間そのものに焦点をあてた一言です。

鍼で直ぐにバランスのとれる患者さんばかりではありません。

何て励ましてあげたらいいのか分からない時も現実にあります。

励ましたつもりでも、お顔が晴れてない患者さんもおられます。

冗談を飛ばしていても、毎日の臨床現場は、中々大変な戦場です。

そんな中での一言、人間を救う事。

思えば、自分も何度も、師匠の、多くの友の、深い優しさを感じながら、救われてきました。

恩返ししなければと感じます。

身体から心へ、優しさが響き渡る鍼を目指したいです。

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