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実千代鍼灸院 Michiyo Acupuncture Clinic

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院長のブログ 実千代院長の最新ブログ

2014年1月11日(土)

3.人間観察の達人に


師匠から頂いた駿馬


患者さん(上月さん)の手ずくり

今年の初研修で、師匠から頂いた言葉は、「医にして哲学者たるは神に等し」でした。凄い一言です。

これは、古代ギリシャの医者、「医学の父」と謳われたヒポクラテスの言葉です。
医師の倫理、任務などについてギリシャ神に誓う「ヒポクラテスの誓い」は皆さんも知るところでしょう。

ヒポクラテスは、臨床において発見した症状と、治療法を客観的な方法で記録する事を重視していたそうです。それも病は呪いなどと言ってた時代にです。

顔色、脈拍、熱、痛み、動作、排泄など多くの症状に注意を払い、記録をつけ、患者さんの家族の病歴や住んでいる環境なども観察対象としてました。

更に、病歴を聞くとき、患者がうそをついていないかどうかを知る為に患者の脈を図ったことがあるとも。

これらは、正に、師匠の診断方法と同じです。師匠は人間観察の達人。本当に鋭く限りなく人間的です。

勿論、医療技術の進歩によって、検査技術等も素晴らしい進歩をとげています。といって病人は減少していません。増える一方です。

時代は過去でも、ヒポクラテスの診断方法は、人間を観察し、その環境を知り、その心に寄り添う…今後、ますます見直されるべきところでしょう。

病を見て、人を見ない、そんな時代を脱却する時は、今だとつくずく感じます。

2014年1月7日(火)

2.いよいよスタート!

長いお休みを頂き、お陰様でしっかり鋭気を養い、元気いっぱいスタート致しました。

今年も患者さんと共に、鍼の素晴らしさを、多くの人に広げて行きたいと、静かに燃えています。

昨年の大晦日、狭心症の発作がニトロでは治らないと、急な電話が入りました。

舌、脈、ツボの反応をみて、大丈夫と判断し、心臓の陽気をしっかり高め、頃合いを見て瘀血(血液の滞り)を軽く取り除く治療をしました。

それっきり胸痛もなく、お正月も元気に過ごせましたと、初日早々に喜んで来られました。

急な心痛発作…寒さや疲れもありますが、多くは、精神的なショックやストレスが関わっています。

心の持ち方を含めた、東洋医学の診断と治療は、今後、ますます必要不可欠になって行くでしょう。

2014年1月1日(水)

1.新年のご挨拶


年賀状を失礼した皆様へ

明けましておめでとうございます!

皆さん、晴れやかな新年をお迎えですか?お正月は、ゆっくりと、昨年までのお疲れを癒して、新しい気持ちで爽やかにスタートしたいものです。

ある記事に、「ハーバード大学医学部の研究によれば、幸せな友人が1.6キロ以内に住んでいれば、自分も25%の幸福感を感じ、幸せな隣人の場合はそれが34%に増える」とありました。

今年もここ鍼灸院から、幸せな人をドンドン出して、地域中を幸福感でいっぱいにしていきたいと思っています。

とは言っても、今年も思わぬ事が色々あると思います。しかし、色々あるからこそ人間も磨かれます。

心が強くしなやかで、風雪にも微動だにしない、これが最高の幸福ではないでしょうか。

今年も身体から心へ、心から身体へ、充実の循環を一本の鍼から始めましょう。

2013年12月29日(日)

147.本来の姿に戻る場所

今年も、この小さな鍼灸院に、下は0歳から上は104歳までの方々が、来てくださいました。

痛いです、めまいがします、シビれます、眠れません等々と訴えられても、この細い診台の上ではスヤスヤ気持ち良さげです。

そのような患者さんのお顔を拝見する度に、鍼灸師で良かったと思います。

たくさんは話されなくても、皆さん様々な思いを抱えて、心も体も疲れ果てて来られます。

世間の雑踏も、心無い言葉も、せわしない日常も、ここに来れば本来の人間らしい姿にリセット出来る。生き返りましたぁと笑顔になる。いつもそんな鍼灸院でありたいです。

皆さんのために、来年も新しい心で、何より自分という人間を磨きに磨き精進して参ります。

この一年もコツコツ通って下さった全ての患者さんに心から感謝いたします。

本当に本当に有難うございました。

2013年12月26日(木)

146.子供は鍼が大好き

お母さんのお腹にいる前から治療をしてきた、小1の男の子から微笑ましいお電話がありました。

「もしもし…治療に行きたいんです。気分は蕁麻疹です」と。可愛くて笑えます。

お家に帰ると、お母さんに「先生は魔法使いや~」と痒みが無くなった喜びを語っていたそうです。

学校では、かなりの理屈コネで先生を困らせているようですが、

生まれる前から治療をしていたからでしょう。彼の事はよく理解できますので、本当にここでは素直です。

小学一年生が、何かあれば、自分から鍼に行くと言ってくれる時代。と、言ってもまだ数名の子供たちだけですが。。。

子どもは正直です。喘息発作が起こると、慌てて病院に行こうとする親を制して、チョンチョン(鍼の事)行くと言ってくれるのですから。

どんどん子供たちを味方にして、「最近、鍼いってないからイライラするわ」「あかんやん、僕は昨日も受けてきたし」なんて会話、

日常に飛び交う時代がきますように。きっと、来るでしょう。

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