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実千代鍼灸院 Michiyo Acupuncture Clinic

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院長のブログ 実千代院長の最新ブログ

2014年4月5日(土)

18.春こそ鍼ですね。


こんな沢山のバラ…感動しました!

桜が咲く頃は、特に気が上に上に上がります。一斉に草木が芽吹くからです。

気が上がり過ぎて、今度は下がったり、気分のUPダウンが忙しい季節でもあります。

ましてや、自然のままの子ども達は、容赦無くテンションが高くなります。

今日、仕事中、遠方で泣き叫ぶ声が聞こえてきました。

その声が近づき、ドアが空くと、けたたましい叫び声。あらら…子どもは遠慮無しです。素晴らしい生命力。。。

普段から肝気が高く、じっとしてられない3歳の女の子でした。

お母さん、何度も外に連れて行っては戻ってきますが、益々ひどく泣くばかり。先生、今日は無理ですね…
と言われるので、

じゃ、玄関で治療しましょと、古代鍼をチョンとかざしました。

一瞬にして絶叫が嘘の様にピタリ。その変化に、待合室の患者さん達が「え?うそっ~」「何したんですか?」と興味津々です。

自分の感情に素直な子供たちは、春こそ鍼の効果を証明してくれます。

お母さんが怒る、子どもは泣く…更に怒る、更に泣く…こんな循環にハマってる人、ドンドン来て下さい。

2014年4月2日(水)

17.PMS(生理前症候群)と決別

桜が満開の最高の春の日和。こんなポカポカ陽気に、ある患者さんが、「先生、寒くて寒くて北極に居るみたい。」と言われます。

確かに手足やお腹を触ると氷のようです。ガタガタ震えてタオルを何枚もかぶっておられます。

舌は酷い紫色、脈を診ても、風邪が入ってるとは思えません。聞くと、生理前との事。ガッテンがいきました。

患者さんは、私たち鍼灸師の師匠でもあります。日々、様々な事を、様々な形で教えて下さいます。

これは、強烈な、レベルの非常に高い、気の滞りからくる悪寒とみました。

後渓というツボに鍼を一本。気が巡ったのでしょう。帰りには、手足ポカポカ、北極から脱出しましたと笑顔です。

この患者さんは、高校生の頃から、生理前の、いわゆる、PMS(生理前症候群)に悩まされてきました。

このPMSは、ただの生理前の過食やイライラなどでは済まされない、日常生活に支障をきたす程の酷い症状です。

「先生、生理前にあのイライラが無い…こんな日が来るなんて信じられない…」と静かに驚かれてました。

何十年も、毎月毎月、ひとり、どれ程辛い思いをしてこられた事でしょう。想像を超える大変な闘いです。今この様な患者さんで溢れてます。

「良かったね。もっともっと、信じられない程、元気になるからね。」と言ってあげられるこの仕事に感謝します。

辛い辛い思いを抱えている患者さんは、鍼の絶対の証明者です。

いくら感謝してもしきれません。

2014年3月29日(土)

16.病を吹き飛ばす臨床現場

先日も師匠の臨床現場に行ってきました。いつもの如く、頗るお元気で上機嫌です。

ここに来ると不思議な程、心が豊かになります。凄い場所です。

師匠の鍼に対する情熱、本当に楽しそうに爆笑されるお姿、患者さんや弟子とのやり取り等々。。。

いつも有りのままのお姿ですが、師匠が発する全ての空間には、病を吹き飛ばす勢いがあります。

みんなこの勢いに巻き込まれていくのです。楽しく、楽しく。これが、師匠の臨床現場です。

師匠は今日も、「病気を通じて人間を診てるんだ!結局、人間だぞっ」と言われました。

有言実行の師匠の一言一言にはズシッと重みがあります。

人間を理解出来なくて、人間に優しくなれなくて、真の臨床は存在しません。

人間理解は言葉を越えても通じ合います。師匠のように、何十年かかっても、人間理解の達人を目指したいですね。

人間の正常無垢な深層が動き出しますように…と願って。

2014年3月27日(木)

15.気がつけば治ってました~

約3年ぶりに、とある患者さんが、来院されました。何処か具合が悪いのですか?と問えば、体調を調えるためにまたお願いしますとのお返事。これは嬉しいです。

贅沢かも知れませんが、体調管理に鍼治療を受ける意味は大きいと言えます。

この患者さんは、鍼を受けてから、気がつけば、今まであった手の湿疹が無くなっていたり、顎関節症も治っていたんですと言われました。

今回、周りの友人が病に倒れていく姿を見て、思い出して来てくださったのです。

小さな症状の改善は、大きな病気を防ぐことになります。大事になる所を小事で済んだりもします。

鍼をしてから風邪を引かなくなった、口内炎が出来なくなった、便通が良くなった、熟睡できるようになった…等々は、何気ない一言の様ですが、とっても大切です。

気がつけば、心身共にストレスにも強くなっていきます。

鍼最高ですと、笑顔で言って下さる患者さんから、鍼の力を日々教えて頂いてます。

2014年3月18日(火)

14.「人を思う」という事

家族であれ、他人であれ、人を思うという事は、実は簡単ではありません。

思うというのは、相手を信じて、相手の立場になって、心から思いやるという事です。

幸せを、健康を、成長を、祈ってますよ。と口で言うのは簡単ですが、心の底から人を思うというのは難しいものです。

自分も人も誤魔化せないのが、この生命の響き合いです。口先では生命に響かない…。

反対に、口に出さなくても響き合う生命もあります。余りにもシビアです。時空も超えてます。

臨床現場では、鍼の理論や技術も当然大切ですが、この何ともし難い生命(心)の問題を見つめざるを得ないのです。

嫌でも自分の生命と人の生命を見つめる事の連続が、臨床です。

生命と生命の響き合いこそが臨床であり、根っこであり、闘いです。

この限りなく大きくもなり、小さくもなる生命の不思議さに合掌します。

「人を思う」この道、勇気のいる道、生命が一番喜ぶ、この道を進むのみです。

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