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実千代鍼灸院 Michiyo Acupuncture Clinic

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院長のブログ 実千代院長の最新ブログ

2014年5月16日(金)

33.補瀉(ほしゃ)の名人に


バラが美しい季節になりました。

鍼で、凹んだツボは、補って(補)、凸のツボは、散らして(瀉)、気血の通り道をスムーズにします。

鍼は、補瀉の使い分けを自在にする本当に優れものです。

患者さんは、この、たった一本の鍼を求めて来院して下さるのですから、鍼はホント大したものです。

その鍼を扱う我々鍼灸師も、鍼の邪魔をしないように、言葉の補瀉をわきまえたいです。

不足なら補って、過剰なら散らしていく。鍼と同じですが、作為無く、どんな一言を発していくか…難しいです。

鍼と共に、必要な時に、的確な補瀉が出来る…これが名人なのでしょうね。

鍼を生かす為にも必須です。

2014年5月13日(火)

32.日々の臨床から

患者さんにとっての心配事は、人其々です。

何が不安なのか、よくよく話しを聞いてあげる事。本当に大切です。

そうでないと、安心感を与えてあげる事もできません。

いくら先端の医療技術を駆使しても、安心感の無い所では、病状は悪くなるばかりです。

特に、ガン患者さんの治療方針においては。

年齢、背景、思想、全て自分とは違うのですから、チャンと聞いて、納得して頂く。

その上での全ての医療だと思います。

2014年5月11日(日)

31.日々の臨床から


海は命の源…

酷いアトピーの方で、寒い冬になると悪化する人がいます。

その時は決まって、尿が出なくなり、顔や手足がむくむと言われます。

膀胱の気化作用が低下するからです。

膀胱の機能低下は、その裏で支えてる腎の機能が弱いからです。

腎の機能が弱いのは、今まで多量にステロイド剤を使用してきたからでしょう。

今は春になったので、肝の昇発作用(伸び伸びさせる)を利用して治療をします。春から夏にかけては治すチャンスです。

季節性を考えると治りが早くなる。正に東洋医学です。

2014年5月9日(金)

30.日々の臨床から

患者さんの寒熱の判断…時に紛らわしいです。

3歳のお子さん。顔面蒼白で、舌も淡紫色、唇も白く、手足も冷えてる…となると冷えかなと思いますが、

この子は体の深い所に熱が篭っています。疳の虫がキツ過ぎる場合によく見られます。汗も出ません。

鍼をしたら、顔や唇に赤みがさし、大人しくなります。

邪熱が冷め、気の巡りが良くなるのでしょう。

古代鍼の清熱効果、てきめんです。

2014年5月3日(土)

29.日々の臨床から


ツツジが彼方此方に


街が明るくなります

往診先で、蜂に刺された患者さん。痛いっと言う間に、みるみる示指が赤く腫れ上がりました。

すぐ噛み口に、糸灸を。数壮で、「痛みとれた…」と驚きの声。。。お灸(ヨモギ)には解毒作用もあります。

その後、熱を持った刺された指の井穴から刺絡(少し出血させる方法)して、すっかり完治。

私も以前、ムカデに大腿部を噛まれ、象の足の様に腫れ上がりましたが、やはり、お灸で治しました。

昔ながらの、モグサや熊の胆等は、山間部地域にお住まいの方は、常備しておくと便利ですね。

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