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実千代鍼灸院 Michiyo Acupuncture Clinic

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院長のブログ 実千代院長の最新ブログ

2014年11月19日(水)

43.力士と鍼師

大相撲秋場所も終盤戦です。仕事で中々リアルタイムで見れないのが残念…ですが本当に面白い。

制限時間いっぱいになってからの、東西力士の気迫と集中力はホント素晴らしいです。

邪念無く、ただ力士として一瞬に全力を注いだ時の能力。魅了されます。

鍼も同じです。作為なく、力み無く、集中した中で刺す一本の鍼の効果は絶大です。

全ては自分です。成長しましょっと。

2014年11月17日(月)

42.91歳なんのその

今日、91歳のご婦人が来院。本当に綺麗な方です。和歌山の段々畑で農作業をされながら、ご自分の事は全て自分でされてます。

腰下肢の激痛で娘さんに抱えられ来られました。痛み止めも効果なく10月下旬から苦しまれてます。

簡単に問診し、体表観察してみると、何故この様な痛みが発症したのか、明らかにツボにも出ていました。

2本の細い鍼を15分置鍼して、起き上がって頂くと、あれ?痛みが無い…。ひとりで歩けました。

鍼の効果は、本当に素晴らしいです。91歳でも自然治癒力を引き出してくれますから。

鍼は単なる癒しを超えた医療だと日々感じます。

2014年11月14日(金)

41.無邪気という事

赤ちゃんの顔は、何時間見てても飽きないように、亡くなった人の顔もその様な感覚になる事があります。

共通点は、邪気が微塵も無い、まさしく「無邪気」だからでしょうか。不思議です。

先日、友人でもあり、患者さんでもある方の、お母様が亡くなられ、ご尊顔を拝見しに行きました。

白布をとってお顔を見た瞬間、涙が溢れました。悲しみの涙というより、感動といった方がいいかも。

私達は、ある面、人の「気」を感じ、その気を動かす仕事です。特に「邪気」の有無は重要です。

邪気が全く無いと言うのは、赤ちゃんと、天命を全うして悔い無く亡くなった方、だけなのかも知れませんね。

私もずっと見ていたいって言われるような顔でこの世を去りたいものですが、さて、どうなるか。。。まだまだ死ねませんね。

2014年6月10日(火)

40.日々の臨床から

食道癌から肺がん転移の男性患者さん。化学療法はこれ以上出来ないと、自宅にて経過観察とのこと。よくある酷い話です。

退院後、弱りきって車椅子で来院されました。

両足が象の足ほどむくみ、歩行困難でしたが、

治療する度にむくみが減少し、真っ白だった顔色に赤味がさしてきました。

沈んでいた肺経のツボも反応し、咳も和らぎ眠れるように。

師匠の教え、多面的観察が本当に役立っています。

いくら化学療法で痛めつけられていても、ガンが広がっていても、身体は蘇生しようと必死です。

その蘇生力は、驚くほどです。鍼をどうやって無下にするのですか。尊敬すべき鍼です。

2014年6月5日(木)

39.医療のあり方

父の、手術も放射線も抗がん剤も、何もしないでね、との要望に応えて、

兄とほぼ毎日、鍼灸治療をして身体を整えています。

両手に鍼灸師…父は、「気持ちいいなぁ、こんな優しい治療有難い」と本当に幸せな顔です。

ガン患者さんの中には、ガンをトコトン叩く治療を望まない。と言われる方、これからも増えていくでしょう。

環境、年齢など、様々な要素が絡んでいますが、選択肢の中に、三大療法無し。これも普通になっていくのも有りですね。

ますます、多様化、変化の激しい時代。様々な選択肢と、万全な体制が望まれます。

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