今年最後の研修が終わりました。昨日はクリスマス。だからかどうか…師匠からプレゼントいただきました。物でないもの(笑)
この1年間も毎月、毎週、奈良の師匠の元に通い、治療を受けつつ勉強させて頂きました。今年は、日に二回受けた事も度々。
鍼の効果を体感しながら、こんなに元気にして頂き感謝しかありません。
師匠は、現在71歳。臨床歴50年という大ベテラン…にも関わらず今尚、日々進化され、鍼の奥深さを追及しておられます。
羽生名人の言葉に、「才能とは10年、20年と同じ姿勢で同じ情熱を傾けられる力のこと」とありましたが、
師匠は50年…本当に凄いです。相が美しく魅力的です。
一歩づつ近づきたいです。
スッポンのお刺身。黄色は卵。
2億年前から同じ姿で生息してきたと言われるすっぽん(ホントに?)初めて食しました。
生血ワインから始まり、お造り、お鍋、雑炊と丸ごとすっぽん尽くし。(お肉動いてました…)
怖い。。。と思いながら口にすると、なんて美味なこと。いっぺんにすっぽんファンに。
陽気が少ない寒い冬、身体がポカポカ温まります。少しく汗もかいて、スッキリします。
特に、少陰腎経や太陰脾経の経絡上が、ポッカポカです。
東洋医学では、すっぽんは、「養陰清熱」と言って、陰分を養う事で、邪熱を冷ます効能があり、気や血も補うという優れものです。
足腰が冷えて、首から上がのぼせてる人、良いですよ。上下が安定します。
成分では、人体では作られない8種類の必須アミノ酸を含め、20種類のアミノ酸全てを含有してるようです。美味しい筈です。
冬はしっかり陰分を養う時。次に巡ってくる春に備える為です。
プルン、もちもちのすっぽん料理、元気が付き過ぎて少し眠れなくなりましたが、多忙でも疲れないっ。この冬お勧めします。
昨日の佐渡裕さん指揮、ベートーヴェンの第九は圧巻でした。
元々、ベートーヴェンは大好きで、若い頃、「皇帝」などはテープ(古っ)が切れるほど聞きました。
ベートーヴェンの曲は、人間の喜怒哀楽の全ての感情が見事に表現されてます。
その感情がこちらに感応してきます。揺さぶられますね~
そして、本当に凄いと感じるのは、喜怒哀楽の全ての感情の更に奥の奥にある生命、
澄み渡ったベートーヴェンの歓喜の生命。
仏法で言えば、仏性。ユング心理学で言えば、末那識や阿頼耶識のまだ奥…根底。
その根底が表現されてるのです。
喜怒哀楽の一切の感情も突き破る、人間本来の大生命力、この根底の「生命の歓喜」を、ベートーヴェンは、人間の声を使って表現してるところ…すごいです。
この歓喜と躍動の生命も、誰人にもあるから感応します。
歓喜の生命を引き出す鍼…いいですね。
はい、そんな簡単ではありません。
1本の鍼から、身体全体に、波がゆっくりと静かに広がっていくように、気血の過不足を調える。
この身体全体を巡る「ダイナミックな波動」が鍼の最大の効果ではないかと感じています。
鍼を使って「気(血)」の波動を起こす。
私達は、その気(血)の滞りを見つけ、より波動が及ぶツボ(場所)を見つけます。滞りが少ない程、気血の波動連動が速いです。
山田慶児先生の「気の波動型の作用形態を生み出すのは、気の感応である。(略)波動的な状態のなかでの安定した秩序を指向する」と。。。(「混沌の海へ」より)
このような言葉に出会うと嬉しくなります。鍼の事を言われてるようで…
鍼を持つ手、心、魂、全てに感応する厳しい世界でもあります
最近、訴える方がとても多いです。
日本鍼灸史上に於ける巨星と言われた、沢田健先生は、巨厥、中脘、下脘にお灸をすえて治癒させたらしく…
最近の胃酸過多は、脾胃が弱ってる所に、油っこい物や甘い物の過食に加え、
様々なストレスから胃熱を生じて起こる場合が多いですので、
私は、お灸を使うことは、ほとんどしません。
舌と脈がしっかりしていたら、背部の督脈上のツボに鍼をして熱を取って治す場合が多いです。
沢田先生は、腹部の任脈上のツボにお灸ですので、丁度、真反対です。
沢田先生は、お灸の名手。鍼もお灸も加減によって素晴らしい効果を発揮します。
沢田先生と今では時代が違うということも考慮にいれて、鍼、灸も使い分けたいです。
それにしても、澤田先生にはかなり親しみを感じます。過去世で出逢ってたりして…ね。