東洋医学の診察、「望聞問切」の中の「聞診」は、音と共に、「臭い」も含まれてます。
この臭い、かなり治療の参考になります。
東洋医学では、肝は臊(油臭い)、心は焦、脾は香、肺は腥(なまぐさい)、腎は腐。と言われてますが、
ザックリ言えば、臭いがキツイのは、熱(湿熱)傾向という事はいえます。
師匠もよく、腎不全や糖尿病の患者さんの臭い分かるか!と問われますが、
確かに、患者さんからも様々な臭いがしてます。(私の鼻は犬鼻です(笑))
先日来られた患者さんも、口臭がキツかったですが、治療を終えると、臭いが消えてます。
普通は、湿熱は尿や便、汗等をしっかり排泄する事で消失しますが、
案外、緊張から熱がこもり、体液の湿が蒸され、臭いとなっていたのを、
鍼で緊張を緩め、気が巡った事で、臭いが消えたのでしょう。
犬鼻は聞診力、活用していきます。
記念すべき?第1回目の「予防医学mini講座」が大盛況の中、終わりました~(*^^*)
予告のパンフレットを掲示してから、たった1週間で満員御礼になり、(募集人数も少ないですが…)
明石等の遠方からもご参加頂きました!本当にありがとうございます。
何度も当日ギリギリまで、どうすれば皆さんに、東洋医学の素晴らしさを分かって頂けるか話し合いました。
何より嬉しかったのは、こんなに皆さんが東洋医学に興味津々だったとは…驚きです。
質問も活発に出て、本当に充実した1時間の講座になりました。
今回はホンの氷山の一角も一角。どれ程、東洋医学が皆さんのお役に立つか、今後も分かりやすくお話していきます。
平野、副島両先生、お疲れ様でした!
むかし昔は、誰かが癌と聞けば、大変な驚き。医者も家族も、ガン宣告から共に悩み考え、ひとつひとつを大切にしてました。
近年は、治療がしやすい様にと、本人に癌宣告するのは当たり前の様になってきました。
それが高じたのでしょうか…
患者さんご本人が、全身に転移して、骨も溶けて骨折している云々…いっぱーい書かれてある紙を持参で来られました。
幾ら何でも酷すぎますね。
癌の方が多すぎて、何か大切な事が余りにも鈍感になっている。
そんな紙を普通に渡されるから、普通に受け取るものの…
患者さんは、生命ある限り、どの様な状態でも「希望」を求めておられます。
そんな当たり前の事を、完全に忘れているという事ですね。その紙。。。。
昨日、同業者から電話があり、
風邪を引いて咳が止まらない…色々鍼をするけどイマイチ。どうすればいいかとの事。
もう、すっかり日差しは春です。足元は冷えて、頭に陽気が昇りまくる季節。
そこへ、忙しいとなれば、益々「気逆」という状態になって、肺気と肝気のバランスを崩します。
一旦出ると止まらないのは、春の肝気が勝つ為に出る気逆咳。
多くは、右の脾募から肝之相火に詰まりが有るはずです。
そこが緩めば咳は止まります。鍼でもお灸でも打鍼でも自由に。
うちの患者さん達も春が訪れて賑やかになってきました。
皆さんホントに正直なお身体です。
改善の兆しが見えてました。やっとこさっとこ(笑)と言いたくなる患者さん。
自分の症状に対して、過剰に心配されます。
症状が出るたびに、右往左往の大騒ぎ。
全く落ち着きが無くなります。
その方には、少しの痛みが何倍にも感じ、小さな音も爆音に聞こえ、嫌な臭いも気分の悪くなる程の悪臭になります。
過敏過ぎるという症状。振り回されて、本人も周りも大変です。
最近、やっとこさっとこ(笑)、鍼の後、少し寝れるようになってきました。
やっと、だけでは言い足りない程…まだまだこれからですが、やっとこさっとこ(笑)。
ホント根気のいる仕事。
ところで、やっとこさっとこって何処の方言かしらん。