ツボは、身体を縦に半分にしたら、左右対象に2つずつあります。
同じツボが2つあるから、比べる事が出来ます。
比べる事が出来るから、左右のアンバランスが明確になります。
左右のアンバランスが酷いと、上下のバランスも大きく崩れます。その逆も然りですが。
極端にツボの左右差が大きい人…それも足のツボ。脳梗塞の人に多く見られます。
その左右差を調えれば、脳梗塞の予防にもつながります。簡単過ぎますが、それ程ツボは様々な事を教えてくれます。
脳梗塞に限らず、手足、背部、腹部のツボの左右差が大きい程、大きな病が隠れていると考えられます。
人体は小宇宙、バランスこそ命です。
不妊症で来院される方が後を絶ちません。
不妊の理由も実に様々ですが、コツコツと鍼をして身体を整えていくしかありません。
どの様な疾患であれ、鍼灸は何処までも、身体から心へ…を中心に治療し、心身共の好循環を重視します。
今年5月に出産予定まで辿り着いた30歳過ぎの患者さんは、2年前から治療に通われてます。
卵巣が40歳後半と言われた上、半年に一回しか排卵しません。
その卵子も未熟卵で中々育ちません。御主人の精子の数も少ない…こんな悪条件でした。
自然妊娠ではありませんが、失敗する度ごとの、精神的苦痛は大変なものです。
お互いにホントに根気よく頑張りました。
不妊症には鍼灸治療が有効です。ただ、来院された時点で40歳前後の、不妊症の患者さんは、そう簡単にはいきません。
しっかりご相談させて頂き、ご納得の上、治療を開始したいと思います。
昨日勉強会にて、師匠より、急性疾患等、急患さんに対する咄嗟の判断、治療の心構えについてのお話しがありました。
年頭の勉強会で、この様に、改めて、
心して普段からシュミレーションをしておきなさいと、念を押された事の意味は大きいと感じます。
確かに、昨年末、ここ鍼灸院にも遠方からの患者さんで、咄嗟の判断が迫られる場面が起こりました。
入ってこられるなり、「先生、フラフラします…」と。直ぐ横になって頂き、お話してるうちに、ドンドンろれつが回らなくなります。。。
水分補給の後、両手を握ってもらい、脈、舌、ツボ等を素早く診て、治療可能と判断。
帰りはかなり良くなり、今年もお元気で来院されましたが、色んな意味で油断大敵です。
この様に、治療院でも様々な場面に出くわします。特に、気候変動の激しい昨今です。
普段からの勉強、考えられる場面のシュミレーションは本当に大切。肝に銘じます。
西宮は、西高東低の冬型の気圧配置になると、いつも以上に六甲山からの六甲おろしが吹きつけます。
空気の乾燥がひどく、冬はお昼でも湿度は30%しかありません。
よって、インフルエンザの流行拡大は本当に速いです。加湿器は必需品ですね。
また、六甲の冷たい北風が足元を襲い、頭寒足熱の反対現象が起こります。
足が冷える事により、腎の陽気が損なわれ、肝気が上昇過多に。上に気が偏り、熱化しイライラが増します。
こうなると、寒邪により肝と脾(胃)のバランスが崩れ(肝気横逆)、胃腸の弱い人や子どもは簡単に胃腸炎になってしまいます。
また過食等で弱ってる脾(胃)に寒邪が直接襲う事もあります。
この時の下痢は、水様性で止まらなくなります。
治療法は色々有りますが、足裏井穴の胃経の多壮灸は、即効性抜群。
インフルエンザにしても、胃腸炎にしても、普通の体力の人は、鍼灸だけで素早くスッキリと治ります。
日本庭園は宇宙みたい…
昨日は、鍼灸の勉強会。同業者からは、様々触発を受けること満載です。
皆、患者さんの心身両面を見つめ治療にあたってる先生方ばかり。
一本の鍼の効果をトコトン追求してる先生方ばかり。
何気無い話の中にも、鋭いなぁと感心することしきりです。
結句、自分を見つめ、患者さんを見つめる。また、患者さんを見つめ、自分を見つめる…
日々、この繰り返しの中で、最高の治療になるのでしょう。傲慢になれない…
限りなく優しい目がいいですね~皆んな平等です。