当然ながら、臨床現場にこそ、真の学びがあります。
その学びに、いつも感動させて頂いてます。
昨日も、師匠の難病治しに立ち合わせて頂きました!
遠方から初めて来られた患者さんに、「これは治るぞ!」と。
「相手の一言で治るかどうか分かるんだ。生命の共鳴があるかどうか…だからな」と。
観点が違う…深い。
反対に、「どうしようもないのもあるぞ~」と。
いつも真正面から教えて下さいます。
いつもながら、凄い臨床現場です。
患者さんが、「実千代先生、明日お母さんのお誕生日ですねー」と可愛いお花のプレゼント。
母が亡くなって10年。本当に幸せな母です。
その温かいココロに、こちらが癒されました。
今日は、3・11…命というものを考えざるを得ない日です。
父も、昨年、亡くなる年に、「人間、死んだらどうなるんや~?」と唐突な質問をしてましたが、
今頃、母と仲良くケンカしながら、鍼論争でもしてるのかなって思います。
全てのものが、生死を永遠に繰り返してる…この不思議。
「各生命体は宇宙生命(母胎)から派生してるんだ」との師匠の言葉から、
また、いつか何処かで、必ず亡くなった人とも会えるって確信できます。
師匠が講義で引用された書、『人間 この未知なるもの』アレキシス・カレル著の抜粋です。
「病気は個人的な現象であり、個人そのものによって成り立っている。だから、その数は患者と同じだけあるわけだ。」
「医学は人間の本質、統合性、その独自性を考慮しなければならない。目的はただ一つ、患者の苦痛を和らげ、回復させることにある。」
「医者は、医学書に述べられてる病人と、自分が治療すべき実際の患者、つまり診察するだけでなく、何より安心させ、力づけ、回復させねばならない患者とを、はっきりと区別すべきである。」
「医者が成功するかどうかは、知識ばかりでなく、各人をそれぞれ異なった個としている独自の性質を、いかにうまく把握できるかにもかかっているのだ。」
患者さんを診させて頂く事が、如何に難しいことかを改めて感じます。
生涯、ココロを磨いて、精進しなくては。
患者さんの中に、少女漫画家の方がおられます。雰囲気も少女漫画様…可愛さ漂ってます。
が、この世界も、厳しそう。。。数ヶ月間、カンズメなので運動不足。睡眠を削っての仕事。
その上、今回の連載漫画では、ケーキばかりを書く役目。
毎日、ケーキを購入して、写真に撮って、書く、食べる、の繰り返しのためドンドン太ります(^^;;
「先生~出来たので読んで下さい!」と頂きまして、数十年?もっとぶりにページをめくると、
少女漫画って、こんなに激しかった?と驚きました。
どわー‼︎ とか、ガシャーッ!とか、ゔあー!とか(「あ」に点々無いし…)
これでは、肝が昂りまくります。
仕事は1日の大半。仕事内容から波及する心身状態を掴むこと大切ですね。
昨日は丁度、啓蟄(けいちつ)の日でした。二十四節気の第三。
「啓蟄」は、冬籠りの虫達が這い出る」という意です。
動植物がモソモソ出てくるのと同じように、
春になると、ココロを少し病んでる人は、沈んでた気がゾワゾワと動き出します。
患者さんは、そのゾワゾワを、自分の意思で処理できずに悩まれます。
先日も、遠方からそのゾワゾワに耐え切れず来られました。
会った途端、大泣き…まるで幼稚園児のように(笑)
ある面、こんなに素直に泣ける貴女は、素晴らしい!と感心してしまいました。
彼女の治療前、治療後…その変化に鍼灸の凄さを、また教えてもらいました。