鍼灸の勉強会では、様々な気づきがあり、日々の臨床に活きてきます。
先週の午前は、実技の実践編。堅い板に鍼を刺す練習をしました!
板と皮膚では、全く違いますが、其々の刺し方に、独自性があります。
同じ板、同じ鍼だからでしょうか、かえって個性や欠点がよく分かります。
自分の刺し方も、携帯ビデオに撮ってもらって見てみると、どこに力みがあるかが明確になります。
本当にちょっとした事ですが、このちょっとした事が、効果の違いになってくるのでしょう。
自分の心身に力みが無ければ、鍼は素直に本来の素晴らしさを発揮してくれると、
改めて感じました。
昨日の鍼灸の勉強会では、精神疾患の症例を師匠自らが発表して下さいました!
人間の深い洞察力、自尊心を尊重した関わり、客観的な眼差し、身体に現れるツボの反応などなど…納得の学びでした。
そして、何よりも、根底になる思想哲学、「魂について」についてのお講義。
ひと言ひと言に珠玉の輝き、ありました!
患者さんにとって、医者がどの様な思想哲学を持っているか、最重要だと思います。
精神疾患といっても、十人十色。
根底のものが、行動や念(おもい)となり、患者さんに伝わります。
人の病治し、簡単な事ではありません。
指揮者 の小沢征爾さんが、先日出演されたテレビでの一言です。
「音楽家は、ちょっと先に出ても、ちょっと後でも、ちょっと高くても、ちょっと低くてもダメなんですよ」
一流の方のひと言ひと言は、真剣ですし、東洋医学にもかなり通じます。
そして、何と言っても、凄いのは、情熱が半端ない…驚きます。
今年、80歳という小沢征爾さん、一貫してこの大情熱を保ち続けておられる。
ビンビン伝わってきます。一流の人はみんな燃えてます。情熱以外、付随するものが何も無い…
「火に油を注げ」との師匠の言葉、深いです。
患者さんが入室された時の空気、大切にしてます。
その場が、パッと明るくなる人、ドヨンと暗くなる人、ピリッと緊張してる人、実に様々です。
人の発する「気」…影響力大きいですね。
施術者も然りです。
患者さんがどの様な気を発しようと、冷静にその気を感じ、
一切巻き込まれず、温かい「気」を持って治療させて頂き、
何かベールが取れたような、清々しい「気」を伴って帰って頂く。
「元気」のいる仕事ですね。生命力満タンに。
患者さんが、「先日、卵6個採れて、ひとつは弱いので5個保存しました」と話されます。
一昔前には聞かれなかった発言が、今や日常、普通になってます。
手塚治虫さんの漫画に出てきた人工心臓も、今は現実に。。。
何とも、色んな面で、ホント凄い時代です。
このまま、自然から離れた事が、ドンドン進展していったらどうなるのでしょうね~
勿論、いい面もあるでしょうが、偏り過ぎれば、必ず、自然体を欲していくようになりますね。
間違いなく。
そういう意味で、東洋医学は先駆を走るようになるでしょう!
楽しみです。ワクワクします。