咲こうという一念と、咲かせてあげようという一念(環境)の双方があって、花が咲くように、
治そうという一念と、治してあげたいという一念が合致して、治るという結果を生みます。
患者さんの一念が、どちらを向いてるのかを観るのは、とても重要です。
患者さんだから、治そうと思ってるとは限りません。
治したいと、治そうはチョット違います。
時間のかかるもの、鍼以外の方法がいい場合、様々ありますが…
治そうの一念は、身体が喜びます。
でも、これも、それも、こちらの一念の反映…ですね。
目に見えない攻防戦(笑)大切です。
春は新芽が芽吹く時、心機一転の季節でもあります。
実千代鍼灸院にも、新しい芽ンバーが入ります!
鍼を真剣に学びたい人には、どんどん来て頂きたいのですが、
何しろ狭い場所ですから、何人も雇うことが出来ません。
新たに、午前中だけの人、週一回だけの人の2人が、3月から加わる事になりました!
スタッフといえども、全員、鍼灸の国家試験を合格された先生方です。
4人の先生方と切磋琢磨して、私も共に成長していきたいと思います。
また新しいスタッフ共々、宜しくお願い致します。
『淮南子 』 という道家思想の書の中に、
「耳目が音や色に惑わされれば、五臓は動揺する。
五臓が動揺すれば、血気が騒いで溢れる。
血気が溢れれば、精神を平静に保つことができず暴れ出す。
精神が暴れ出せば、あらゆる状況に対する判断力がなくなる」とあります。
何だか、今のご時世を表してるよう。
情報過多、刺激過多、神経過敏なので、惑わされること昔より大ですね。
先日、ある友人と話をしていて、改めて凄い人だなぁと感心してしまいました。
職業柄、日常茶飯事、勃発する問題…日々こんがらがった糸を見事に解決してるのです。
常識が通じない、感情をぶつける、嘘が山盛り…こんな事が多々ある中でも、絡んだ糸が解けていきます。
なぜかなと考えたら、友人の人格もあるのでしょうが、常に、丁度いい距離間を保って、人と関わってます。
その距離間は、勿論、傍観者ではないので冷たくもなく、力みが無いので熱すぎず、変な偏りが全くありません。
その上、ひとりひとりをよく観察して正確に把握してます。
自分の感情に振り回されず、物事を真っ直ぐに見ていく。このバランス…素晴らしいです。
治療者にとってもホント大切な事です。
人間の意念というのは、ホント不思議なものです。
私のいう意念は、思いより深い、ココロのエネルギーかな。
こうしよう、と思えば、環境がそれに合わせてくれます。不思議です。
でも、こうしたい、と思っても、どうしてもスムーズにいかない事もあります。
そんな時は、そっちの方向じゃないよ、と教えてくれてるんだと思います。
時に、自分のココロのエネルギーに従ってみるのもいいですね。
実際は、エネルギーというだけあって、単なる流れでは無いんですが…
その辺が、面白いです。