海の中みたい。
師匠から、毎週、難病治療のお講義を受け、実際の臨床現場でその証拠を目の当たりにし、
1本の鍼の本当の凄さを叩き込んで頂いてます。
昨日、かなり重症な患者さんをご紹介したところ、奥さんから涙ながらの喜びの報告がありました。
師匠の鍼への不動の確信はもとより、その慎重さ、大胆さ、冷静さに基づいた治療。
心から感動しました。
鍼には、即効性がありますが、中々直ぐには効果が出ない場合もあり、人により様々です。
その違い…様々原因は考えられますが、基本的には、虚(弱り)が大きい程、治りは遅いです。
何らかの虚(弱り)を補うのに、多少時間がかかりますが、根良く治療を続けていくと、必ず虚は補われ、回復していきます。
更に虚が酷い人は、少し良くなってから、また暫く小康状態が続きます。
踊り場の長い階段を、上がっていくようです。
患者さんの中には、こちら以上に忍耐強い患者さんがいらっしゃいます。
主となる症状の変化が見られなくても、黙々と治療に来て下さいます。
今日、やっと、「少し楽になってきました。お陰様です」と。感謝の言葉と共に坦々と。
患者さんのブレないココロには、教えられること大です。
春の草花は明るい。
様々な人の声に興味があります。
声はその人の内面を表しますので、
患者さんの発する声、診察においても重要視しています。
基本的な声が、澄んでるか濁ってるか、高いか低いか、安定してるか不安定か、明るいか暗いか、色々ですが、
体調が良くなれば、声にも艶がでて、安定した明るい声になります。
術者の声も、本当に大切です。
難しいですが、「やや低めで、適度に明るい声」は患者さんを安定させます。
声も心の表れ。思いの表れ。重要ですね。
電車で10分の所に、十三(じゅうそう)という駅があります。こんなに近いのに、西宮とは全く違う世界。
ひと言で言えば、ド庶民。全く持って気取りなく、言いたい事は気兼ねなく、情に厚い。
商店街も活気が満ちてます!
私の生まれは大阪の下町、城東区ですので、元来私も、ド庶民の出身。こういう所に行くと妙に血が騒ぐというか。嬉しくなります。
ここの駅前に、これまた味のある女性鍼灸師(風待堂鍼灸院 荒木院長)がおられます。
昔ながらの有名なネギ焼きを2人で食べながら、鍼の話で超盛り上がりました。
彼女はまだ開業して2年目ですが、日に日に腕を上げ、話をしていて学ぶ事大でした!
これから、お昼は邪魔しに、度々通おうかと考えてます。嫌がらないでね~
荒木先生からも、町からも元気頂きました!
最近、年度始めだからでしょうが、鍼灸院の経営の事で相談を受ける機会が多いです。
私は経営学を勉強したわけでないので、よく分かりませんが、
策や方法に走り過ぎるのは良くないと思います。
一番大事なのは、吉田松陰ではありませんが、「志は何か?」ではないでしょうか。
志は、心指すとも言われますが、自分の根底の心がどちらを向いてるかです。
患者さんは本当に鋭いです。
工夫した宣伝もいいですが、長く親しまれる院を作ろうと思ったら、コツコツ誠実に取り組むしかありません。当然ながら。
結局、治るのか治らないのかですから。
志あってこその宣伝や策。ここだけが過剰になるとバランスが乱れますね。