Tさんのお庭はホント素敵。
かつて師匠が、「先手うって、心の機微をつかまえて治療する事もあります。鍼する前から治してしまう。これは名医の条件です。」と言われたことがあります。
怪しいスピリチュアル的な事ではなく、患者さんの心理状態を鑑みての一言です。
患者さんは、ご自分の身体に対して、また鍼治療に対しても、想像以上に不安を持たれてます。
その不安に対して、如何に安心して頂くか、簡単そうで難しいです。
反対に、理論上は問題無く鍼をしてるつもりでも、安心感が無ければ効果も思うように出ません。
この安心感。
患者さんの不安な心を見逃さないで、その心をグッと掴めるかどうか…でしょうね。
ロビーからの風景。
お馬さんも健気に働いてました。
この連休、雨の予想も覆し九州は大分県で、しっかりリフレッシュしてきました。
小鳥のさえずりと、温泉の湧く音だけの静寂さ…そこに、山間から満月が顔を出してくれるのですから、
自然の演出にはため息がでます。
そして、「ナニコレ?」と言いたくなる程のお料理の美味しさ。想像超えです。
全てに渡って一流を感じてきました。
深い温かな心は、その空間や形に必ず現れます。
全てはこちらの心の現れですね。
鍼の世界でも、「何これ?」と、想像以上の効果を感じて頂きたいです。
それだけの力が鍼にはあります。
海の中みたい。
師匠から、毎週、難病治療のお講義を受け、実際の臨床現場でその証拠を目の当たりにし、
1本の鍼の本当の凄さを叩き込んで頂いてます。
昨日、かなり重症な患者さんをご紹介したところ、奥さんから涙ながらの喜びの報告がありました。
師匠の鍼への不動の確信はもとより、その慎重さ、大胆さ、冷静さに基づいた治療。
心から感動しました。
鍼には、即効性がありますが、中々直ぐには効果が出ない場合もあり、人により様々です。
その違い…様々原因は考えられますが、基本的には、虚(弱り)が大きい程、治りは遅いです。
何らかの虚(弱り)を補うのに、多少時間がかかりますが、根良く治療を続けていくと、必ず虚は補われ、回復していきます。
更に虚が酷い人は、少し良くなってから、また暫く小康状態が続きます。
踊り場の長い階段を、上がっていくようです。
患者さんの中には、こちら以上に忍耐強い患者さんがいらっしゃいます。
主となる症状の変化が見られなくても、黙々と治療に来て下さいます。
今日、やっと、「少し楽になってきました。お陰様です」と。感謝の言葉と共に坦々と。
患者さんのブレないココロには、教えられること大です。
春の草花は明るい。
様々な人の声に興味があります。
声はその人の内面を表しますので、
患者さんの発する声、診察においても重要視しています。
基本的な声が、澄んでるか濁ってるか、高いか低いか、安定してるか不安定か、明るいか暗いか、色々ですが、
体調が良くなれば、声にも艶がでて、安定した明るい声になります。
術者の声も、本当に大切です。
難しいですが、「やや低めで、適度に明るい声」は患者さんを安定させます。
声も心の表れ。思いの表れ。重要ですね。