電車で10分の所に、十三(じゅうそう)という駅があります。こんなに近いのに、西宮とは全く違う世界。
ひと言で言えば、ド庶民。全く持って気取りなく、言いたい事は気兼ねなく、情に厚い。
商店街も活気が満ちてます!
私の生まれは大阪の下町、城東区ですので、元来私も、ド庶民の出身。こういう所に行くと妙に血が騒ぐというか。嬉しくなります。
ここの駅前に、これまた味のある女性鍼灸師(風待堂鍼灸院 荒木院長)がおられます。
昔ながらの有名なネギ焼きを2人で食べながら、鍼の話で超盛り上がりました。
彼女はまだ開業して2年目ですが、日に日に腕を上げ、話をしていて学ぶ事大でした!
これから、お昼は邪魔しに、度々通おうかと考えてます。嫌がらないでね~
荒木先生からも、町からも元気頂きました!
最近、年度始めだからでしょうが、鍼灸院の経営の事で相談を受ける機会が多いです。
私は経営学を勉強したわけでないので、よく分かりませんが、
策や方法に走り過ぎるのは良くないと思います。
一番大事なのは、吉田松陰ではありませんが、「志は何か?」ではないでしょうか。
志は、心指すとも言われますが、自分の根底の心がどちらを向いてるかです。
患者さんは本当に鋭いです。
工夫した宣伝もいいですが、長く親しまれる院を作ろうと思ったら、コツコツ誠実に取り組むしかありません。当然ながら。
結局、治るのか治らないのかですから。
志あってこその宣伝や策。ここだけが過剰になるとバランスが乱れますね。
ここは日本なので、海外の事を書いてもスルーされそうですが、色々参考になります。
「最近、肩が凝ってきたぁ」と言えば、「じゃ、クアに行ってきたら?」「うん、1ヶ月行ってくるね~」等々の会話は日常茶飯事らしいのです。
ドイツをはじめヨーロッパには多数、クアオルドという温泉レジャー施設があって(有名なのはバーデンバーデンですね)
子育てで疲れたり、仕事でストレスが溜まったりしたら、医者に証明書を書いてもらって1ヶ月程は気軽に出かけるそうです。
それも、三食付いて宿泊費も無料。子ども連れなら、そこから近所の学校に通う事も可能で、全部国が補助します。
とにかく、スッキリさっぱり疲れをとって日常生活に戻るというスタイルです。
私の友人、若いハズです!
日本では、無理を推して働くことが当たり前の日常に、心身共にお疲れのお身体を拝見して、考えさせられますね~(^^;;
皆さんが健康なら、健康保険はパンクしないし、経済も活性化されるし、少子化対策なんて言わなくてもいいのに…とつくづく思いますね。
鍼は、クアに代わる心身リラックスの場所だと自負してますが…無料じゃなくてごめんなさい。
ドイツに長年住んでいる友人に、ドイツの医療について聞くと、
自分の知り合いの8割程は、ホメオパシーで病を治してるとの事。。。
彼女の受けたホメオパシー療法は、先ず、初診で1時間ほどの問診を受けて、
その問診から、何故、自分や子ども達がアトピーになったか、医者から説明があった後、
ホメオパシー薬(ハーブやミネラル、毒、動物性物質等々、かなりの種類)の中から、医者が数個チョイスして、微量を患者さんの舌にのせ、その瞬間の反応から、その人にあったものを処方するというもので、
考え方は、症状を抑えることではなく、自然 治癒力を引き出すことのようです。
彼女は、かなり熟練した医者に診てもらったらしく、月1回、半年の投与で、親子3人共、酷かったアトピーは、すっかり綺麗になったとのこと。
かなり広まってるこの療法、発祥がドイツだからでしょうが、問診重視の診察や自然治癒力などの考え方…いいですね。
また、舌にのせた瞬間の反応って言うところが面白いです。
これが東洋医学です。
顔という部分、舌という部分、お腹という部分、脈という部分、ツボという部分、
これら体表の部分を見て、全体のバランスがどの様に不調和を起こしてるかを考えていきます。
また、その人物という1人をみて、その方の環境や、生い立ち、という外の世界に想いを馳せます。
色んな部分から人を捉えて、ひとりの方の思いを理解していくのが、東洋医学です。
これが、中々難しい。