患者さんがよくなった時も、あまり変化がない時も、
こちらの感情の振れ幅を余り大きくしない方がいいように思います。
患者さんに合わせると、こちらのリアクションは自然と、小さくなります。
特に、精神疾患の患者さんに対しては。
こちらの喜びや、悲しみが、患者さんのそれを越えると、患者さんはシラケて(笑)、悪化したり、離れていく様に思います。
この辺が、臨床現場の妙なるところでしょうが、
熱すぎず、冷たくない事が、気を扱う仕事には必要だと感じます。
桜も夢を見るのかな。
「夜になって眠ってる間、無意識は活性化され、その動きを睡眠中の意識が把握し、それを記憶したものが夢。
夢は意識と無意識の相互作用のうちに生じてきたものを、自我がイメージとして把握したものである。」とは、河合隼雄先生の言葉ですが、
夢は自分の無意識の状態を知るのには、絶好のもの、という事です。
患者さんの夢に、え⁈と驚く様な物が出てきたりすると、ユング心理学の本を開きたくなります。
心理学の本を読んでると、私も、面白い夢を見るようになります。(明らかに本が先、夢が後)
すると、何時もより、怖いくらいに、患者さんの名前を言った直後に、その患者さんから電話があったりします。今日もスタッフ驚く(笑)
意味のある偶然の一致、と言われる共時性ですが、
こんな事が続くと、心理学の本を読むのを休憩します。ハマり過ぎはいけません。
満開の桜…いい香り。
正気の虚は、抵抗力のない状態を言います。
正気が充実していれば、様々なウイルス等の外邪が、進入してきても大丈夫ですが、
正気の虚が甚だしい時は、そうはいきません。治療も若干長くなりますし、難しくなります。
徹底して弱りを補う方法(補法)で治療し、どこまで、邪実が消退するか見極めます。
虚と実が入り混じっているので、治療にもひと工夫必要です。
患者さんから、日々、教えて頂く事ばかりです。
人は普段、自分の年齢にそぐった行動をし、性別も意識して生きてるものですが(ある面不正直)、
時に、そうで無くなる方がおられます(ある面正直)。
それは、心身共に、限界がきた時なのでしょうが、
人は、赤児に戻るんだと、実感する時があります。
多分、お家では、その辺、何とか保ってるかとは思いますが、
ここに来たら、もう、奥さんでも旦那さんでもなく、何歳なんて関係のない訴え方。。。されます。
こんな場所があって、人は救われるのかも知れません。
少なくとも、私が、その姿をある面可愛い(笑)と感じてる間は。
オシャレなアレンジ…
久々に、隣の駅にある、兄の診療所に治療を受けに行ってきました。
兄は、何十年も前から、気候と人体の関係について研究を重ね、
『内経気象学』という難しくも、素晴らしい専門書を出版し、ついには、難関、気象予報士の資格までゲットしてしまいました。
臨床、学問共に素晴らしい鍼師です。
そんな兄の治療風景…楽しかった。
患者さんとのやり取り、サクサクしてて笑ってしまいます。
先生、これって○○って言うことですか?との質問に、ハハハっと笑ってかわし、
患者さんの背中のツボに、硬~っ!と数回大きなリアクション。。。
治療所の空気もホワンとしてて落ち着きます。
私には、同業者だからでしょう、東洋医学の見解を色々話してくれました。
治療だけで無く、電話も受付も全部ひとりでこなす兄。やはり昔からスーパーパワー、もってます。