別府にて。
久々に乗馬に行き、乗馬と鍼は似てるなぁとつくづく感じました。
体力無いと出来ないところ。下半身しっかりしてないと不安定になります。
騎乗する人によって、全く違う馬に変わるところ。同じ馬でも先生が乗れば別馬です!
愛情が無いとダメなところ。対生き物ですから愛でる気持ちが大切です。
こちらの精神状態がバッチリ伝わるところ。話ししなくても気が伝わります。
騎乗経験が多ければ多いほど上達するところ。様々な場面に遭遇しますので。
どこを改善したら上達するかを反省し、勉強しないといけないところ。
本当に鍼と同じなんです…シビアな世界(^^;;上達したいですね~何としても。
継続は力なり。。ですね!
昔昔に一度だけ整体を受けた事がありますが、それが痛すぎて…以来、整体やヨガ等も一度も行った事はありません。
が、今回、亡き父の関係で、自力整体の創始者、矢上先生と知り合い、初めて教室に行ってきました。
自力整体は、現在、沖縄から北海道まで、一部は海外まで広まり、本当に多くの教室があります。お弟子さんも一時は三千人もおられたそうです。
痛み等で辛い思いをしてる人を無くしたい、との矢上先生の情熱の賜物だと感じます。
文字通り自力で身体を整える整体で、105分もの間、関節を伸ばしたり解したりしました。途中休憩ではイビキをかいて爆睡してる人も(笑)
100人以上の人達と一緒でしたが、静かで自分一人で受けてるような感じ…自分の身体と向き合う良い機会になりました。
終わった後、こんなに軽く階段あがれるの?と驚く程、関節が緩んだのが分かります。
年齢を重ねるほどに関節は硬くなります。良き指導者の下、月一回でも続けたいです。
ある同業者の勧めで、『消えたい』ー虐待された人の生き方から知る心の幸せー(高橋和巳著)という本を購入しました。
虐待…。した方もされた方も言い出しにくい問題ですが、想像以上に、驚く程多いのではと感じています。
虐待は身体的虐待だけではありません。ネグレクト、心理的虐待、性的虐待、心理的ネグレクトの5つを挙げられ、
患者さんの症例を中心に、非常に分かりやすく書かれてあります。
著者(精神科医)の患者さんを理解される能力、人を見つめる眼差しが本当に素晴らしいです。
今まで、患者さんと接する中で、疑問に思っていた事が明確になり、教えて頂くことばかりでした。
今後、鍼灸治療を進めていく上でも、考えさせられる事が多くありました。
この虐待の問題…避けては通れないです。
先日、1年後に軽度の認知症に罹患する確率は62%と言われました…と話される方が来院されました。
62%?何この数字。。何やら頭に電極を取り付けられ検査されるようです。
すごい時代です。不安を煽るだけ。情報が氾濫してるので危機迫ってます。
少し物忘れをしたら家族にも言われ、自分も不安になる…この悪循環。
それにしても、今の医療に安心感って無いのでしょうか。
不安を煽って商業ベースに乗せられる。これが現状ですね。
安心感無き医療に、ちょっと待って!と言いたいです。
2003年、SARSによる新型感染症に中医学で挑まれた中国の第1期国医大師、とう鉄涛教授は、
「四診合参而以見病知源」という一文を師匠、藤本蓮風先生に送られました。
望診、聞診、問診、切診という4つの診察法を合わせて病を見て、その原因を理解していく事の重要性を言われたものです。
師匠が実践され、抜群の効果を上げておられる診察法です。
このひとつでも欠ければ、正確な病状の把握は困難です。
患者さんの立居振舞やお顔を拝見し、お話を聞いてその環境などのバックボーンを知り、
舌、脈、ツボなどの体表観察を合わせて、病の原因を見出す方法。
これが、どれ程優れた診察方法か、日々実感しています。
将来、この診察方法を医療関係者は取り入れるべきですね。