往診先の玄関でお出迎え。
もうかれこれ、8年も豊岡へ往診に行ってますので、100回近く通ってる事になります。
昨日も行ってきました。豊岡へ行くと、会場を提供して下さるお母さんが、畑で採れたお野菜で、毎回お昼ご飯を作って下さいます。
こんなに食べれないですよ~言いながら、何時も完食してます。
真心こもったお料理に勝るご馳走はありません。感謝しきりです。
帰りには、畑で採れたお野菜を山盛りお土産に頂きます。
今回は、小松菜、大量~のサニーレタスとチシャ葉、タケノコなど。
この時期に採れるタケノコは、破竹といって、細長いものです。破竹の勢いの破竹ですね。こんな勢いで患者さんを良くしたいものですが。
お野菜を綺麗に洗って、お料理に取り掛かると、あれ、人参の葉っぱまで入れてくれたんだ~と嬉しくなって刻んだ後に…ありゃ?
最後に頂いたコスモスの苗を、人参の葉っぱと間違ったようです。。。バカな私(笑)
本当にごめんなさい。コスモスに謝りましたが、植えるのが楽しみだっただけに…惜しい。
日々、患者さんが其々な症状を訴えられます。
その訴えは、驚くほど東洋医学そのまま…ツボや理論をご存じ無いのに。。。
東洋医学の考え方は自然そのものだからです。
その訴えも、理性が無くなるほどの痛みや辛さの時は、特に驚かされます。
人類が誕生してから、人は苦しみや痛みから何とか解放されたいと、必死になって、身体の様々な所を押さえたりしてたんでしょう。
それが今の東洋医学に繋がったのだと実感しました。
ある、辛い辛い症状を抱えている患者さんが、「先生、腰が抜けそうで」と腎兪のツボを押さえ、「ここが熱くて熱くて」と内関というツボを触られます。
症状と訴えは理にかなってます。ツボなどの体表情報はそのまま状態を表してます。
必死の患者さんから、沢山の事を教えて頂きます。
鍼の力で必ず良くなる事を証明して下るかの様な患者さんの訴え。
そこに治すヒントが散りばめられています。
今、珍しくハマってる番組が有ります。
日曜9時からの「天皇の料理番」ですが、「そこで、怒ったらダメダメ!」とか、「だから、あ~あっ」とか、「何この人、最悪!」とか、私、完全にドラマの中に入り込んでます(笑)
何と言っても主人公も脇役も全員が素晴らしい演技力の上、ノンフィクションで話の構成が楽しい。
今、何となく感情を出す事が恥ずかしいのか、周りに気を使い過ぎたり、冷めた感じがある中で、主人公の根性や情熱は本当に新鮮です。
全力疾走、ワクワクします!飾り気も見栄も無い!最高です。
心の中が鬱してる人が多い中、このドラマの人気は当然出ますね~。
人を理解する事が求められるこの仕事ですが、本当に相手を理解すると言うのは簡単ではないですね。
それでも、距離感を上手くとるには、相手をある程度、理解しないと出来ません。
相手を真に理解していないから、距離感が分からなくなるのです。それでは相手を疲れさすだけです。
何故、理解出来ないのか。未経験や若さ等あるかもしれませんが、そんなのはあんまり関係無いです。
それは、プライドの高さからくる自分へのガードだと感じます。
つまり人間的な硬さです。東洋医学は柔軟こそ命。
柔らかい自分になる為には、素直である事ではないでしょうか。
街中が紫陽花だらけで素敵。
「今まで、このしんどさは当たり前と思って過ごしてました!」
「仕事の他に全く余力が無かったのに、色んな事が出来るようになりました!」
と、弾ける笑顔で語って下さる患者さんは、
今、重症な患者さんをどんどん紹介して下さいます。
鍼で元気のバロメーターがアップした証拠です。本当に嬉しいです!
長く自分の身体と付き合ってると、こんなものかと、諦めモードになりますが、
実は実は、本当の元気はこんなものではありません。
私は、診療が終わると前よりも元気になってる。これが最高の元気バロメーターの基準です。
こんな時は、重症な患者さんが一気に増えます。
梅雨こそ、心身共に元気バロメーターをアップしましょう!