ベランダのお花も笑顔満開。
ある重症な患者さんが、治療の後、堰を切ったように話し出されました。
私は、まさに全身全霊、必死でお話を伺いました。
年齢が30も下のペイペイの私に、本当の思いの丈を、全く虚飾なくぶつけられる高貴な御姿。
何が話の核心かを考えながら感じながら伺いました。真剣勝負の対話でした。
この患者さんには、生命次元で特別繋がりの深い方の強い思いと祈りがあります。
どんなに離れていても通じる祈り。繋がる思いに感動しました。
半分は私の治療は終わったような…後の半分は私にとっても、大きな意味のあるものになると思います。
今日6月6日は忘れられない日として残したいです。
頭の新芽が可愛すぎる。
患者さんは、痛みや痺れ等々の症状がキッカケで来院して下さいますが、
それらの症状が無くなっても、継続して鍼治療を受けて下さる方が圧倒的に多いです。
定期的に治療を受けられる方や、
歯茎が昨日から腫れてきて、今朝から腰が痛くて、風邪引いて、胃がもたれて、過食が止まらなくて…
こんな日々の暮らしの中で起こる症状でも来てくださいます。
鍼の効果を常日頃から感じて頂いてるからでしょう。嬉しく感謝に堪えません。
日々の小さな出来事で揺れ動くのが人間です。その喜怒哀楽は、身体に影響を与えないわけがありません。
心身のバランスを常にとって、揺れ幅を極力小さく、安定させる。ちゃんと鍼はしてくれます。
「日々の心いろいろ」より。
この仕事をしていると避けられないのが「死」という事です。
患者さんが「その死」を間近にして、
どの様に受け止め、覚悟し、後悔なく、人生の最終日を迎えるのか…
ここに、未熟な我々が何処まで介入するのか…
一大事の問題がドシンと横たわってます。
誰もが避けられない死。必ず迎える死ですが、
まだ納得のいかない大事(その人にとっての)を残しては死に切れない場合。
その大事の捉え方…患者さんが、心の底から納得がいき、宇宙と一体の安心感に満ち溢れたものでありますように。
ただただ一生懸命祈りたいです。
情熱の赤。
最近の師匠との勉強会は、以前よりは短いですが、珠玉の一言があり充実しています。
先日は打診実技。様々な流派を挙げられ、
「時代も流派も違うが、共通項があり一定の法則性がある。
そして、それなりの成果をあげている。
また臨床を続けていくと、上手くいかない時が出てくる。
そこで、型にはまったものを一度出てみる。
この繰り返しを50年やってきたんだ」と言われました。
本物になるには10年20年ではアカンのですね。でも、長くてもアカン人もいるんだと。。。
その違いを教えて頂いてます。
昨日は有意義な鍼灸の勉強会でした。
午前中は鍼の実技練習。私は、患者さんも多数お世話になっている東京の清明院院長、竹下有先生と組みました。
古代鍼の使い方も本当に素晴らしく、その即効性は驚く程でした。日々真剣に臨床されてるのを感じました。流石です。
午後からは藤本蓮風先生が、ご自身の半生を振り返られ、鍼に対する思いを深く語って下さいました。
一貫した鍼への確信と情熱…この一点において絶対の安心感があります。50年の重み、一歩づつ学ばせて頂き成長していきたいです。
最後は、原元気先生の鬱証の症例発表でした。
先生は、この難治の疾患を本当に根気よく、誠意をもって治療されてる様子がカルテから伝わってきました。
患者さんからも頼りにされ過ぎて、心身ともに超多忙な先生。終わりのお酒の席では柱に頭をガンガンぶつけながら寝ておられました(笑)無邪気そのもの。味があります。
若手がどんどん入り、成長している北辰会は人材の宝庫です。私も遅ればせながら前進します。