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実千代鍼灸院 Michiyo Acupuncture Clinic

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院長のブログ 実千代院長の最新ブログ

2015年9月14日(月)

北辰会の勉強会に参加して。


日々の心いろいろより(フウセンカズラ)

昨日は北辰会のエキスパートコースの勉強会でした。ホント楽しかったです。

午前中の水本先生の傷寒論講義は、先生自身が、もう楽しくて仕方ない(笑)っていう感じで、此方にも電波してきました。

講義内容はかなり高度で初心者には難しかったと思いますが、臨床上かなり大切な講義でした。

この講義を切っ掛けにもっと傷寒論を学ぼうと決意された方も多かったと思います。私もです。

午後は、奥村学術部長の「北辰会方式による穴性」のお講義。勉強量がダントツ過ぎて唯、唯、尊敬の念しかありません。

そして、2コマ目は、伝統鍼灸学会という公の場で10月に発表される原先生の鬱病、(タイトルは「強い口渇を伴う鬱証の一症例」)を治された症例発表でした。

10年間も鬱病のため薬を服用されてた患者さんを数ヶ月で廃薬させ、社会復帰を果たしたという、本当に素晴らしい症例でした。

原先生は、多くの精神疾患の患者さんを治されてますが、一番難しい分野です。同じ鍼灸師でも中々原先生の様にはいきませんね。

最後は、応用実技。ベテランの高木先生のご指導のもと、少しお疲れの先生を治療させて頂きました。

こんなベテランの先生も、基礎をキチンと捉えて指導して下さいます。その辺が流石だなぁと改めて基礎の大切さを再確認させて頂きました。

私はよく患者さんを紹介させて頂き、お世話になってる竹下先生に治療を受けました。
改めて、私の刺鍼とは対極の鍼をされるなぁ。と感じました。勉強になります。

終了後は、元気な、でも忙しくて疲れてる鍼灸師の皆さんとお酒を囲んでの談話。
ある先生が、ご自分の体調不良に対してされた鍼の効果のお話。凄いです。

その先生の「鍼はホント凄いわ…」の言葉。心に残りました。

2015年9月11日(金)

同じ鍼でも効果は歴然。


京都の料亭にて。

私は約10年間、師匠の鍼を月4回から多い時は8回程受けています。

治療を受ける事がどれ程の学びになっているか計り知れません。

鍼の効果は勿論の事、短い問いかけ、診る場所、脈の押圧加減、ツボの触り方等々…この積み重ねが私の臨床に活かされてます。

昨日も治療を受けました。北辰会ではよく使用する後渓(こうけい)というツボに一本の鍼。

刺された瞬間から、そのツボにまるで薄荷を塗られたようなシュワ~っとした感じが広がります。

暫くすると、今度はツボがほんのり温かくなり、その周辺から右回転にその温かさが徐々に大きく広がっていきます。

その後は、いつもの様に爆睡…覚えていません(笑)。

この鍼の効果…同じツボに刺す事は誰でも、極端に言えば素人でも出来ますが、プロ同士でも当然、効果の違いは歴然です。

膨大な臨床経験と勉強量の違い、それを元にした抜群のセンスと鍼に対する絶対の信頼。。。凄いです。

最終的には人間観、生命観が決め手なのかも知れません。

師匠に日々感謝です。

2015年9月9日(水)

問題解決の為には。


「日々の心いろいろ」より(ガガブタ)

「『胃潰瘍=酸原因説』を唱える人も『胃潰瘍=ヘリコバクター原因説』を唱える人も、相手側とまともにぶつかり合う事を避け、妥協し、お互いの矛盾点を明らかにしようとしない。いつまで経っても研究者同士は傷つかず平和であるが、問題も解決する事はない。間違った治療で迷惑する人がでるばかりである。」とは、安保徹先生の『医療が病をつくる』の中の一文です。(最近、安保先生のこの本に魅了されてる私…)

問題解決のためには、真剣に互いの意見をぶつけ合って、討論していくという姿勢は本当に大切だと思います。

先日、アメリカ在住の友人と延々と様々な話しをしましたが、「中国でも勿論アメリカでも、ロシアでも皆、学生達が我先にと手を挙げ質問し、お互いの意見交換をしているのに、

日本人は、相手の反応を見過ぎるというか、意見を言わない…残念ながらおとなし過ぎる」と言ってました。

鍼灸発展のため、患者さんの為に、小さな草の根でも、大きな研修会でも、学校でも、

より素晴らしい鍼灸の道を模索していく為にも、普段から自分の思う事をはっきりと言える事が大切です。

その辺りの精神の土台が出来ていれば、安保先生の言われるような「間違った治療で迷惑する人」は減少するかも知れません。

2015年9月8日(火)

調和こそ宇宙のリズム。


「日々の心いろいろ」より

東洋医学を始め、全ての宇宙の営みは「調和」にあります。

日々、私達は患者さんの不調和を様々な角度から見つめ調和の方向へと治療していきます。

この調和について、興味深い対談が掲載されてましたので抜粋します。

「調和とは、古いものと新しいものの出あい、異なるものどうしの出あいが、創造の方向へとダイナミックに働くことではないでしょうか。

たとえ葛藤があっても、衝突や対立につながらないという、秩序感覚、内的な規律が働いていることでもありましょう。

こうした軌道に則るためには、生命の尊厳に立脚した人生観や世界観がなくてはなりません。そして、互いに尊敬し合い、学び合う姿勢が根幹にあらねばなりません。」
「潮 新連載対談 王蒙氏×池田氏より」

心から納得がいきます。

この調和、先ず自らが率先垂範していきたいです。

2015年9月7日(月)

寒湿邪に侵されないで。


逞しい豊岡の山々。


日本画の様でした。

昨日は豊岡の往診でした。シトシト降る雨で、さすがに豊岡は気温が20度、寒さと湿気…寒湿の邪でいっぱいでした。

身体が普段から熱く、熱のため乾燥してる人には心地よいのですが、

寒がりで胃腸が弱い人にとって、寒湿の邪はこたえますね。

下痢、食欲不振、うつ病、腰痛、神経痛、めまい等が発症し易くなります。発症するにはプラスαの条件が要りますが。。

湿気は胃腸を弱めます。今年の夏の湿気と暑さで、既に元気が消耗し胃腸が弱っている所、

今週も梅雨のような湿気と寒さですから、養生を間違えてはなりませぬ。

先ずは、暑さの為にあまり出来なかった散歩をしっかりして、気を緩めすぎず、

しつこい物、特に餅米系は避けてあっさりした物を適量食べる事。

お寿司やお刺身は寒湿の食べ物です。食べ過ぎず、食べたら一緒に生姜を食しましょ。

生姜は、身体の湿を取り除き、少し温める作用があるのでお寿司には付きものなんです。

少し生姜を使ったお料理を作ってみてね。豚の生姜焼きなんて最高ですよ。私も大好きです。

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